高級キーボードは特定の用途や好みに向けて作られている傾向があるので、個性豊かなキーボードが揃っています。
しかし、その中でも特に異彩を放っているのが”左右分割型キーボード”なのではないでしょうか?
ほとんどの方は左右分割型のキーボードを使っている場面を実際に見る機会は無いでしょうし、「左右が分割されることで具体的にどんなメリットがあるんだ?」と思っている方も多いと思います。
また、検討している方も「自分に使いこなせるのだろうか?」と疑問に感じている方もいると思います。
僕も普段は長方形のキーボードを使っているのですが、左右分割型キーボードを使用していた時期がありました。
そこで、「やっぱり使いこなすには練習が必要だな」と感じる部分もありました。
ということで、今回は左右分割式キーボードのメリットとデメリット、向いている方の特徴を解説します。
こんな方に向けて書いています
- 左右分割型キーボードを検討している方
- メリットとデメリットを知りたい方
- エルゴノミクスキーボードとの違いを知りたい方
左右分割型キーボードとは?
最初に左右分割型のキーボードはどんなものなのか?という点について簡単に解説していきます。
端的に言うと名前を聞いて分かる通り、右手と左手に分割して使えるキーボードです。
分割することで、左右の手の位置を好きなように選べます。
加えて左右分割式キーボードの中には内側が高くなるような足を付けられる物がほとんどです。
人間の手は自然な状態になると親指側が浮くような姿勢になりますので、それに合わせて内側が高くできるようになっています。
また、左右を組み合わせることで普通のキーボードとして使えるので、場面によって柔軟な使い方もできます。
そして、左右分割式キーボードは大体65%サイズと呼ばれる、コンパクトな大きさになっているのも特徴ですね。
下の画像の上はテンキーレス、真ん中がこの左右分割式キーボード(65%サイズ)、下がコンパクトサイズ(60%サイズ)です
テンキーレスと比較すると矢印キーや機能キー、F1~F12までが圧縮されているのが特徴です。
矢印キーの配置が独特なので慣れる必要がありますが、慣れたら普通に使えます。
左右分割可能で内側を高くでき、合わせると65%キーボードとして使える
左右分割型キーボードのメリット
左右分割型のキーボードが生まれるということは、それ相応のメリットがあるということです。
実際に慣れるまで使ってみて感じた左右分割型キーボードのメリットは以下の5つです。
- 疲労を大幅に軽減できる
- 体の前に資料を置ける
- ノートパソコンスタンドと相性が良い
- 片方でも使える
- 持ち運べるサイズ
それではそれぞれのメリットを詳しく解説していきます。
疲労を大幅に削減できる
1つ目は疲労を大幅に削減できるというメリットです。
左右分割式のキーボードの最大のメリットは疲労の軽減です。
従来の長方形型のキーボードでも疲労軽減効果を謳っているいる物はありますし、実際に高級キーボードを使うと疲れにくくなります。
しかし、長方形型であるがゆえに手を体の正面に置く必要があり、肩をすぼめて手首を曲げるような姿勢で作業をする必要があります。
そのため、肩や手首に微妙な力が入ってしまって疲労を感じる原因になるのです。
しかし、左右分割型キーボードは左右を離して配置することで肩をすぼめる必要が無くなり、手首も曲げる必要がなくなります。
下の画像のように、自分の肩幅に合わせて左右を配置できるので、曲げる必要がある関節が少なくなります。
長方形のキーボードを使っているとそれに慣れているので「別に方はすぼめてないし、手首も曲がってる気がしない」と思うかもしれませんが、実際に使ってみると”窮屈感”が無くなって開放感を感じるので戻りたくなくなると思います。
このように、左右分割式キーボードは”長方形である”という縛りを捨てることによって、頭一つ抜けた疲労軽減効果を体感できるのです。
特に肩幅が広い方は左右分割式のキーボードにすることで大きな効果を得られます。
長方形型のキーボードだと肩幅が大きければ大きいほど肩をすぼめる必要がありますので、それが無くなるだけで開放感も大きく感じられると思います。
開放的なタイピングポジションで疲労を軽減できる
体の前に資料を置ける
2つ目は体の前に資料を置けるという点です。
これは副次的ではあるものの疲労軽減の次に便利なメリットで、恩恵を受けやすい点だと思います。
あなたも机の上に資料を置いて作業をすることが有ると思いますが、資料はどこに置いていますか?
本来は体の正面に資料を置くのが理想ですがそれだと資料が机からはみ出してしまうので、体に対して左側に資料を置き、首を動かして資料を確認していると思います。
しかし、左右分割型のキーボードなら正面に資料を置けますし、目線を画面から手前の資料に下げるだけで見れるようになります。
例えば僕の場合だとタイピングする際にスマホのメモを参考にしながらタイピングすることがあるのですが、真ん中にスマホを置くことで目線を動かすだけで両方とも確認できるようになりました。
首を動かすのと目線を動かすのとは労力が違いますので、テンポよく作業を進められます。
体の正面が空き、目線の移動だけで資料が確認できる
ノートパソコンスタンドと相性が良い
先ほどの写真でノートパソコンスタンドを使っている画像が出てきましたが、相性が良いので一緒に使うと疲労軽減の相乗効果を狙えます。
ノートパソコンスタンドを使うことによって画面の位置を上げることができ、肩こりや首こりに絶大な効果を発揮します。
現在肩こりや首こりに悩んでいる方は大きく緩和できますし、実際に僕もスタンドを導入してからかなり負担が軽減できました。
しかし、ノートパソコンに付いているキーボードが使いにくく手首への疲労も大きくなるので、外付けキーボードを使う必要があります。
ここで長方形のキーボードを使うのもアリですが、画面が少し遠くなり目が悪いと画面がぼやけて見えてしまう人もいるのです。
そこで、左右分離式キーボードであればスタンドの横にキーボードを配置できるので画面を近くできます。
このように、ノートパソコンスタンド自体も肩こりや首こりに絶大な効果があり、疲労軽減効果がある左右分離型キーボードを組み合わせることで画面を近づけられるという追加のメリットもあります。
スタンドを使うと外付けキーボードを使うことになるので、どうせなら相性が良い左右分割式キーボードを選ぶのは結構おすすめです
ノートパソコンスタンドとの相乗効果を受けられる
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左半分だけ使える物が多い
3つ目は片側だけでも使える物もあるという点です。
PCゲームではチャットをしない限りWASDとその周辺しか使わないことがほとんどです。
そのような際に片側だけパソコンに接続することで左半分のみ使用できます。
特にFPSだとマウスを振り回す必要があるので、机のスペースが小さいとマウスがキーボードに当たってストレスになることもあると思います。
元々コンパクトな65%キーボードですが、左半分だけだとさらにコンパクトに使えるので机のスペースが小さい方におすすめです。
ただし、中には対応していない物もありますので、この使い方を検討している方は事前に片側だけの利用が可能かを確認する必要があります。
左半分だけでも使えるのでゲーム用にも最適
持ち運べるサイズ
4つ目は持ち運びが可能なサイズの物が多いという点です。
特徴でも解説したように左右分割式キーボードのほとんどはテンキーレスよりもコンパクトです。
それに左右に分離できるのもあって、その気があれば持ち運ぶことも可能です。
自宅と会社の両方で使いたい方はリュックで持ち運ぶことが可能ですし、静音赤軸モデルが選べる場合はカフェで使用することも可能です。
まあ、周囲の人は「なんやコイツ」という目で見てくるので、勇気もかなり必要でしょうけどね(笑)
コンパクトなので一応持ち運びも可能
以上が分割式キーボードのメリットでした。
長方形型という前提を無くすことによって、普通では考えられないようなメリットを受けられます。
自由度も高くそれを活かすような使い方も可能なので、ここで紹介した他にも自分に合った使い方を模索するのも良いと思います。
左右分割型キーボードのデメリット
左右分割式キーボードはメリットも大きいですが、デメリットもそこそこあります。
デメリットは以下の5つです。
- タッチタイピングが必要
- 慣れが必要
- 指の使い分けが出来なくなる
- 分離式パームレストが必用
- 配線が多くなる
では、それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
タッチタイピングが出来ないと使いにくい
1つ目はタッチタイピングが出来ないと使いにくいというデメリットです。
タッチタイピングが出来ない方は印字を見ながら文字を入力していると思いますが、長方形の物は目線を下に落とすだけで印字を確認できると思います。
しかし、左右分割式の場合は印字を確認するために首を左右に動かして確認する必要があります。
一文字打つごとに左右をキョロキョロする必要があるのは普通に疲れますし、タイピングスピードの面から見ても効率が下がります。
さらにパソコン初心者で打ちたい文字が左右のどちらにあるのかが分からないと「”P”ってどこだっけ?」と左右を探し回ることになるでしょう。
長年パソコンを触っている方はだいたいの位置を覚えているので大丈夫かもしれませんが、完全初心者の場合はおすすめできません。
「どうしても左右分割式のキーボードが欲しい」という場合は分割させずに使ったり、分割させながらも近づけて使用するとまだ使えると思います。
離さない場合は分割式キーボードの良さは半減しますが、タッチタイピングが出来るようになってきたら分けて使うのもアリだとは思います。
完全にタッチタイピングができると文章作成だけに集中できるようになりますし、印字を見るために視線を移動させる必要が無くなるのでこのデメリットは完全に消えます。
「タッチタイピングが出来ないけど左右分割式のキーボードが気になっている」という方はこの機にタッチタイピングの練習をしてみてはどうでしょうか?
タッチタイピングが出来ないと逆に効率が落ちる
慣れが必要
2つ目は慣れが必要という点です。
タッチタイピングができる方も最初は少し慣れが必要です。
どんなキーボードでも最初は慣れが必要な物ですが、左右分割式のキーボードは右手と左手が離れている感覚と65%キーボードの配列にも慣れる必要があります。
加えて、内側を高くする場合はその感覚にも慣れる必要があります。
僕はキーボードに触れている時間が長いので5日程度で慣れることは出来ましたが、使用頻度が低い場合は1週間や2週間以上かかる可能性もあります。
変化する要素が多いので慣れるのには時間がかかることは念頭に置いておきましょう。
独特の感覚で慣れる必要がある部分が多い
指の使い分けが出来なくなる
3つ目は指の使い分けが出来なくなるということです。
基本的にそれぞれのキーに対して使う指は決まっていますが、右手の人差し指と左手の人差し指の間のキーは場合によって反対側の手で打つこともあります。
これは、スピードを求める場合にあえて反対にしている場合や、普通に癖になっている場合もあるでしょう。
しかし、左右分離式キーボードはご覧の通り分割されているので、左右反対の手で打つことはできません。
使っているうちに矯正できるようになりますが、最初はストレスを感じることもありますね。
人差し指の間のキーを打つ際に指の使い分けが出来なくなる
分離型のパームレストが必要
3つ目は左右分離型のパームレストが必要ということです。
キーボードが左右分割になっているということは、それに付随するパームレストも分離式を選ぶ必要があるということです。
今まで棒状のパームレストを使っていた方だと新しく分離式を購入する必要があります。
また、分離式のパームレストは木製以外の素材だと選べる種類が少ないです。
木製が欲しい場合は逆に豊富ですが、それ以外の素材だと選択肢は狭くなるのもデメリットと言えるでしょう。
加えて、左右分割式キーボードで真ん中が高くなるようにすると、パームレストとキーボードとの傾きが合わなくなります。
この傾きが微妙にパームレストと合わず、内奥側のキーが届きにくくなり手を伸ばす必要があります。
そのうち慣れてきますが、慣れるまで使いにくく感じてしまうと思います。
ただし、分離式パームレストにも棒状のものと比較してメリットもあります。
分離式パームレストについての詳しい解説は別の記事で解説していますので、購入する際の参考にしてみて下さい。
>>>分離式パームレストのメリットって何?デメリットと向いている方の特徴も解説!
左右分離式のパームレストしか選択肢が無くなる
ちなみに、「パームレストなんていらない」と考えている方もいるかもしれませんが、左右分割式キーボードに限らず高級キーボードは厚みがある傾向があります。
厚みがあると手首を浮かす必要があったり、手首を持ち上げたりしながらタイピングする必要があり、この状態では手首に疲労が凄く溜まります。
パームレストを使うと90%以上疲労をカットしてくれますし、価格に対しての効果が大きいので是非ともパームレストは導入して頂きたいアイテムです。
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配線が多くなる
4つ目は配線が多くなるという点です。
左右分割されるということは左右を繋ぐための配線が必要になるので、有線の長方形型のキーボードより1本配線が増えてしまいます。
「配線なんてどうでもよい」という方は大丈夫ですが、机の上をスッキリさせたい方にとってはデメリットです。
持ち運ぶ際にもケーブルが増えるのでカバンの中がさらにごちゃごちゃしてしまいます。
左右分割式の宿命ではありますが、スッキリさせたい方にとっては残念なポイントだと思います。
左右のキーボードを繋ぐための線が一本増える
以上が左右分割型のキーボード特有のデメリットでした。
デメリットは分割式のメリットとトレードオフになっているので、分割型が良い場合は受け入れるしかありません。
エルゴノミクスキーボードとの違い
左右分割式キーボードは疲労の軽減を目的にしたキーボードですが、それははエルゴノミクスキーボードも同じです。
別の角度から見ると分かりやすいですが、エルゴノミクスキーボードは疲労を軽減するために本体の形状が通常のキーボードと大きく変化しているのが分かります。
この形状によって疲労の軽減効果を生み出しているのですが、同じ疲労軽減効果を狙っている左右分割式キーボードとは結構違う部分があります。
すべての違いを上げることはできませんが、主な違いを解説していきます。
- ハの字と”逆”ハの字
- パームレストの有無
ハの字と”逆”ハの字
エルゴノミクスキーボードはキーの傾きが担当する手によって分けられていますが、スペースキーの部分で繋がっているので分離できないようになっています。
そのため、ハの字型にして疲労を軽減しているのです。
上の写真のようにハの字にすることで手首を曲げる必要がなく、負担を減らせます。
反対に左右分割式のキーボードは左右を自由に動かせるので”逆”ハの字型にすることが可能です。
こちらも先ほどのエルゴノミクスキーボードと同様に手首を曲げる必要がなくなり、負担を減らすことを狙っているのですが、それに加えてさらに肩回りの疲労度の軽減に役立っているのです。
もちろんエルゴノミクスキーボードと同様のハの字型も可能ですが、逆にした方が肩回りの疲労に有利です。
というのもハの字型に配置すると両手を体の正面に置くので、肘が体の側面方法に向いてしまいます。
人間の体は手をぶらーんとさせた状態から肘を自然に曲げると、両手は体の正面ではなく体の両隣にきますし、肘も背中方面に向きます。
そのため、実は体の正面に手が来るハの字型よりも、より自然な姿勢になる逆ハの字型の方が疲労の面では有利なのです。
また、メリットで2つ目に話した「体の正面に資料を置ける」というメリットもあります。
左右分割式が疲労軽減に関して有利と説明しましたがエルゴノミクスキーボードも非常に高い効果を発揮するので、人によっては「エルゴノミクスキーボードの方が疲れにくい」と感じる可能性も十分に有るレベルの違いです。
しかし、体の正面に資料を置けるというメリットは誰が使っても感じられるので、エルゴノミクスキーボードと迷った場合に決め手になる部分です。
疲労軽減効果は左右分割式が若干有利で正面に資料を置ける
パームレストの有無
2つ目はパームレストの有無です。
左右分割式キーボードはパームレストを別に用意する必要があるものが多いですが、エルゴノミクスキーボードは本体に合ったパームレストが専用設計で付いています。
そのため、パームレストは必要ありませんし、キーボードに最適化されていますので非常に効果的で使いやすいです。
それに対して左右分割式キーボードは分離式パームレストを別に購入する必要があります。
そして、中央部分を浮かすとパームレストとキーボードの傾きが合わないので使いにくいのも前述の通りです。
まとめると、エルゴノミクスキーボードは専用設計で疲労軽減効果が高く、使いにくさを感じないのが強みです。
専用設計のパームレストで手首の疲労軽減はエルゴノミクスが有利
以上がエルゴノミクスキーボードと左右分割式のキーボードの主な違いです。
当サイトでは別の記事でエルゴノミクスキーボードの使用感や向いている方に詳しく解説していますので、どちらにするか迷っている場合はご覧ください。
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おすすめの左右分割式キーボード
おすすめというか現在日本語配列が選べる左右分離式キーボードは2種類しかないので選択肢も限られます。
英語配列で良い場合は他にも選択肢がありますが、日本では日本語配列が主流なので「日本語配列が選べる」という条件は外せません。
ただ、それぞれ同じ左右分割式キーボードでも違いがありますので、選び分けは出来ると思います。
Mistel BAROCCO MD770
1つ目に紹介するのがMistel社が出しているMD770というメカニカル式の左右分割式キーボードです。
この記事の写真で出てきているのがこのキーボードです。
Mistelというメーカーは聞き馴れませんが日本ではARCHISS(アーキス)という会社が販売しています。
MD770はメカニカルのCHERRY MXキーが採用されており、日本語配列は赤軸、青軸、茶軸、静音赤軸から選べます。
RGBモデルを選ぶとライティングも可能です。
RGBモデルでも点灯をOFFにできますが、LED無しモデルは2千円ほど安く販売されていますので「LEDはいらない」という方はこちらを選んでも良いでしょう。
そして、マクロ機能も付いています。
少し設定方法が難しいですが、マクロに登録しておけば文字列や矢印操作をキー1つで入力できるので作業を効率化したい場合に便利ですね。
価格は約2万2千円と高額ですがメカニカル式ですし、左右分割式というニッチな製品なので仕方ない部分もあります。
Mistel BROCCO MD770についてレビューしている記事がありますので、詳しくはそちらをご覧ください!
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2つ目はシンプルなビジネス用メカニカルキーボードを展開しているMajestouchシリーズが出している左右分割式キーボードです。
こちらも価格が丁度2万円くらいで、メカニカルのCHERRY MXキーの赤軸、青軸、茶軸、静音赤軸が選べます。
ここまではMD770と同じですが、Xacro M10SPはマクロ専用キーが付いており、ソフトウェアで簡単にマクロを設定できるのが特徴です。
その代わりマクロキーで横幅が2列分長くなっていますので、コンパクトさはMD770の方に軍配が挙がります。
また、Majestouchシリーズはシンプルなのが特徴なのでLEDは搭載されておりません。
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このように、Mistel BAROCCO MD770とMajetouch Xacro M10SPの価格帯は同じですが、それぞれ特徴があるのでキャラクターは被っていないと言って良いでしょう。
ちなみにですが、職場で使用する場合は静音赤軸(ピンク軸)を使用することをおすすめします。
その理由は赤軸や青軸、茶軸だと音が大きく他の人の迷惑になってしまうからです。
静音赤軸は赤軸の音が発生する部分に音を吸収する部品が付いているので、赤軸と比較して30%音を削減されます。
その代わり少し打鍵感が犠牲になっており、メンブレン式キーボードとメカニカルキーボードの中間のような打鍵感になっています。
この2つの違いについては別の記事で解説していますので、詳しくは下の記事をご覧ください。
>>>赤軸と静音赤軸の違いは何?ピンク軸が疲れるのは本当なのか解説!
ハマる人にはハマるキーボード
今回は左右分割式キーボードのメリットとデメリットを解説しました。
左右分離式のキーボードは癖があるキーボードですが、長方形という枠にとらわれないからこそ非常に快適キーボードです。
最後に左右分割式キーボードが向いている方の特徴をまとめると下の3つです。
左右分割式キーボードで幸せな方
- 疲労を軽減したい方
- 資料を見ながら作業をする方
- タッチタイピングが出来る方
もし、上の3つのポイントにあなたが当てはまっているのであれば、左右分割式キーボードは満足できる買い物だと言えます。
「タッチタイピングが出来る」という条件はありますが、「真ん中に資料を置けるから確認しやすい」というメリットに魅力を感じている場合は”買い”です。
疲労軽減効果についても今まで40万円分以上のキーボードを試してきましたが、かなり上位に食い込んでいます。
そのため、自信をもっておすすめできるキーボードと言って良いでしょう。
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