パームレストはキーボードの前に置いて手首と腕の疲労を軽減する道具ですが、一般的には棒状の形をしています。
しかし、パームレストにはバリエーションが多く、右と左に分割されたパームレストもあります。
しかし、分離式だと面積が小さいので「本当にパームレストとして使えるの?」と使用感が気になっている方もいると思います。
僕は家では棒状のパームレストを使用していますが、外出時には分離式のパームレストを持ち運んでいます。
そのため、両方のメリットとデメリットが分かりますし、分離式パームレストが向いている方の特徴も分かりました。
ということで今回は分割式パームレストの特徴とメリット・デメリット、向いている方の特徴を解説します。
こんな方に向けて書いています
- 分割式パームレストを検討している方
- メリットとデメリットを知りたい方
分離式パームレストのメリット
最初に分離式パームレストのメリットから解説します。
分離式パームレストのメリットは以下の2つあります。
- コンパクトで場所を取らない
- 左右分割式キーボードでも使える
それではそれぞれのメリットを詳しく解説していきます。
コンパクトで場所を取らない
1つ目はコンパクトで場所を取らないという点です。
分離式は手を置く最低限のスペースしかないので、棒状のものと比べてコンパクトです。
コンパクトなので場所を取りまんし、机をスッキリさせたい方にとってはメリットです。
そして、そのコンパクトさはキーボードを使わない際にメリットを存分に発揮できます。
使用しない場合は重ねてデスクの端においておけば、ほとんど邪魔にならなくなります。
キーボードを置いている机で他の作業をする場合にはキーボードやパームレストをどかすと思いますが、パームレストが長いと置き場所に悩むと思います。
このような場合に分離式にすることで占有面積が大きく下がり、デスクを広く使えるようになりました。
ちなみに上の写真に写っている棒状のパームレストはテンキーレス用なのでフルサイズ用のパームレストと比較すると分離式に変えたメリットはさらに大きく感じると思います。
そして、そのコンパクトさを活かしてキーボードを持ち運ぶ際のお供としても最適です。
キーボードにこだわっている方の中には外付けキーボードを持ち運んでいる方もいると思います。
実は僕もノートパソコンと一緒にHHKBというキーボードを持ち運んでいます。
持ち運んでいる理由は他のキーボードとは配列は異なっており、慣れたらそれが快適なのとタイピングの感触が気持ち良いからです。
それに加えてコンパクトということもあって惚れ込んでしまい、外でもわざわざ持ち運んでいます。
しかし、高級キーボードは本体に厚みがある傾向があるので、パームレストがほとんど必須です。
以前は棒状のパームレストをリュックに入れていたわけですが、分離式に変えてから気軽に外に持ち運べるようになりました。
このような理由があるので、キーボードを持ち運んでいる方は分離型のパームレストがおすすめです。
圧倒的にコンパクトで持ち運びも視野に入る
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左右分割型キーボードで使える
2つ目は左右分割式キーボードで使えるという点です。
非常にマニアックなキーボードですが、左右分割式キーボードでは右手用と左手用のパームレストが必要になります。
そうなると、現実的に分離式パームレストしか選べなくなります。
ちなみにですが、左右分割式キーボードは手を広げて使えるので窮屈感が無く、真ん中に資料を置きながらタイピングできるというメリットがあるので非常におすすめです。
タッチタイピングができないと使いにくいというデメリットはありますが、ある程度できる方は本当に快適です。
分離パームレストなら左右分割式キーボードでも使える
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以上が分離式パームレストのメリットでした。
2つ紹介しましたが、なんと言っても分離式パームレストはコンパクトさが最大のメリットだと言えるでしょう。
分離式パームレストのデメリット
分離式パームレストはコンパクトというメリットがありますが、良いことばかりではありません。
次にデメリットを解説していきます。
分離式パームレストのデメリットは主にこの3つです。
- 安定感は劣る
- テンキーや矢印キーが使いにくい
- 選択肢が少し狭くなる
それでは、詳しく解説していきます。
安定感は劣る
1つ目のデメリットは安定感が劣るという点です。
基本的にパームレストは裏側に滑り止めが付いています。
しかし、分離式パームレストは接地面が小さいので、スライドさせるような動きに対して弱い傾向があります。
上の写真の棒状のパームレストは左右に力を加えてもびくともしないほどに強力ですが、分離式パームレストだと横方向の力に負けてしまうんですよね。
自分で滑り止め用ゴムを増やすことで滑り止めの問題は緩和できますが、デフォルトの状態だと頼りない印象を受けます。
加えて分離式パームレスト自体が軽量なのも影響しています。
理系の方は「摩擦力は上からの力に比例する」と習ったと思いますが、パームレストが軽量なので単体では十分な摩擦力を確保できないというのも理由ですね。
普通に作業用に使う分なら「ずれがひどくてストレスになる」と感じることは無いですが、タイピングゲームをする場合は棒状の物を選ぶことをおすすめします。
僕は家ではタイピングゲームをするので棒状のパームレストを使用し、外では作業しかしないのでコンパクトな分離式パームレストを持ち運んでいます。
重量と接地面積が小さいので安定感は劣る
テンキーと矢印キーが使いにくい
2つ目はテンキーと矢印キーを押す際にパームレストの恩恵を受けられない点です。
分離式のパームレストは最低限のスペースしかなので、基本的にホームポジションの場所に置くと思います。
しかし、ホームポジションから離れる矢印キーやテンキーを使用する場合には恩恵を受けられません。
テンキーを長時間使用する場合はパームレスト自体を移動させれば良いですが、頻繁にテンキーを使うとなると不便です。
もし、テンキーを頻繁に使用する方はどんなポジションでもカバーできる棒状パームレストをおすすめします。
テンキーを使う場合はパームレストを移動する必要がある
種類が少ない
最後は木製以外の種類は少ないという点です。
これは使用感に関係する部分ではありませんが、分離式パームレストは少数派なので比較的種類が少ない傾向があります。
劇的に少ないわけではありませんが、「この素材のパームレスト良いな!」と思っても分離式パームレストはラインナップに無い場合もあります。
対して棒状のパームレストは各メーカーから木製の物、ゲル素材の物、低反発素材の物、通気性が良い物など様々な物があります。
このように、パームレストを選ぶ際に素材の優先度が高い場合は、棒状の物から選んだ方が確実に自分の好みに近いものや丁度良い高さの物が見つかりやすいです。
そのため、コンパクトであることに魅力を感じない場合は棒状の物を選ぶ方がおすすめです。
分離式パームレストは木製以外の素材のラインナップが少ない
以上が分離式パームレストのデメリットでした。
特に1つ目と2つ目は使用感に影響してくるので、分離式パームレストに決める前にこの2つのデメリットは覚えておきましょう。
分離式パームレストが向いている方の特徴
ここまでメリットとデメリットを解説してきましたが、「結局どんな人に分離式パームレストが向いているのか?」という点が気になると思います。
そこで、前項の内容を踏まえて分離式パームレストがおすすめ出来る方の特徴を解説します。
結論からいうと以下のような使い方をする方は分離式パームレストがおすすめです。
分離式パームレストで幸せになる方
- パームレストが邪魔と感じている方
- パームレストを持ち運ぶ方
- 左右分割式キーボードを使う方
最初の2つはコンパクトであることの利点を生かせる方の特徴ですね。
これに当てはまっている場合は分離式のパームレストを選ぶ価値が大いにあると思います。
加えて3つ目ももう説明不要ですよね。
左右分割式キーボードを使用する場合は自動的にパームレストも分離式を選ぶことになります。
棒状パームレストで左右分割式キーボードを使おうとするともう一つ用意する必要がありますしね。
以上が分離式パームレストがおすすめ出来る方の特徴でした。
ただし、これに当てはまっていない場合でも分離式パームレストが欲しい場合は他に魅力を感じている部分があると思いますので、自分の選択を優先して頂けたら良いと思います。
分離式のパームレストは一長一短
今回は分割式パームレストの特徴とメリット・デメリット、向いている方の特徴を解説しました。
「コンパクトである」というのが最大のメリットですが、デメリットでもあります。
タイピングスピードを重視する場合はずれてくるのでおすすめ出来ませんが、スピードを出さないで普通に作業する分にはそこまでずれないので、「コンパクトな物が欲しくて、激しいタイピングをしない」という方におすすめです。
また、「そもそもパームレストって買う価値はあるの?」という方のためにパームレストの効果を実際に実験してみた記事があります。
パームレスト必要不必要論争に区切りは付けられると思っていますので、是非ともご覧ください。
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