こんな方に向けて書いています
- HHKB Studioを検討している方
- 最高級メカニカルについて知りたい方
HHKBと言えば高級キーボードの中の高級キーボードであり、静電容量無接点式が採用されているモデルが伝統的で有名です。
そんなHHKBシリーズの中で最高級モデルかつ、コンセプトをさらに尖らせたものがあります。それこそがHHKB Studioです。
いきなり結論から言いますと、HHKB Studioが向いている方は以下に当てはまる方です。
HHKB Studioで幸せになる方
- マウスの仕様を最小限にしたい方
- 最上級の滑らかさを味わいたい方
- ホットスワップのメカニカルが欲しい方
- HHKBシリーズの最高級が欲しい方
他のキーボードには無い特徴がいくつもあるので、それが重なって唯一無二の存在になっています。
ちなみに、この記事を書いている僕は3年ほどHHKB Professional HYBRID Type-Sモデルを使用しており、HHKB Studioと比較した記事もあります。
ProfessionalシリーズとStudioで悩んでいる方は参考になると思います!
>>>HHKBのStudioとProfessionalの違いを解説!
今回はHHKB Studioのレビューを画像たっぷりでレビューしていきます!
HHKB Studioをレビュー!
最初にHHKB Studioの外観からレビューしていきます。
パッケージは全体的に黒の箱が使われており、非常にシンプルです。
"HHKB Studio"と書かれている文字の部分はホイル加工がされており、光が綺麗に反射するので非常に高級感があります。
パッケージを開封すると、説明書が真っ先に目につきます。
「これが説明書?」と思うかもしれませんが、これ自体は封筒で中に色々な説明書が入れられています。
機能的にはあまり関係ないのですが、ただ単に説明書が入れられているのとは大分印象が異なるし、なかなか見ない演出なので新鮮で記憶に残ります。
説明書と保護スポンジを避けたらいよいよ本体が見えてきます。
静電容量無接点方式が採用されているHHKB Professionalシリーズのパッケージは簡素で力が入っているとは言い難いのですが、今回のHHKB Studioはパッケージに関してもこだわられているので、開封している際にも凄くワクワクします。
パッケージに入っている内容物を取り出しました。
上から本体、付属品箱、説明書が入っている封筒です。
説明書に関しては先ほどの通りですが、付属品については後で紹介します。
それでは、本体自体をレビューしていきます。
本体を見た際の第一印象としては、やはりポインティングスティックとその下のマウスボタンが目に入りますね。
本体の形状としては全体的に四角っぽい部分はありつつも、少しずつ丸みを帯びたデザインが採用されています。
個人的には余白があって丸みを帯びたデザインの物はデザインがダサくなってしまいがちですが、HHKB Studioでは全くそんなことはありません。
四角要素と丸み要素をうまい具合に配合されているので、個性がありつつも良いデザインになっていると思います。
右上にはLEDインジケーターが付けられており、接続する際に青色か白色に光ります。
そして、マウスの操作を代用するためのキーの手前に3つのボタンがあります。
マウス操作の代用については後で解説していきます。
後ろから見た際には上段と下段で色が分かれており、下段が少し銀色っぽい素材になっています。
そして、後ろからみて右側には電源スイッチが付いています。
現在はOFF状態にしていますが、使用する際にはこのスイッチをスライドする必要があります。
加えて、後ろ側から見て左側は有線接続時のケーブル差込口があります。
USB Type-Cが採用されており、同じ場所で使用する場合は有線接続で使ってしまった方が色々便利です。
側面から見るとステップスカルプチャー構造が採用されていることが分かります。
これは横から見た際に指が触れる面が段によって異なっている構造であり、これによってタイピング時の疲労を軽減してくれる効果があります。
HHKB Studioには裏側にも目につく部分があります。
裏面に"HHKB Studio"と書かれていますが、その上ある切れ目が電池ボックスです。
HHKB Studioでは無線接続時には単三電池4本で駆動するので、電池が中にズラーっと連なって入ります。
また、dipスイッチも目立たないようにカバーの中に入るように配慮がされています。
ちなみに、新品時にはオレンジのテープが貼ってあります。
チルトスタンドも装備されており、HHKBシリーズでは2段階の角度に調整できます。
一般的なキーボードでは1段階しかないので、チルトスタンドによってより好みによって調整しやすくなったと言えるでしょう。
以上でHHKB Studioの外観レビューは終了です。
シンプル系のキーボードではありますが、ただ単に伝統的な形状の焼き直しではなく、丸みと直線的な要素を丁度良く混ぜ合わせているような印象がありました。
そのため、他のビジネス用キーボードと形状が被らず、個性が立っていて新鮮でカッコ良いキーボードが欲しい方には刺さるデザインだと思います。
付属品
パッケージの中に入っていた本体以外の付属品は付属品ボックスと説明書でした。
説明書については先ほどご紹介した通りですが、おそらく気になるのが付属品ボックスだと思います。
静電容量無接点方式であるHHKB Professionalシリーズでは付属品はほとんど無かったのですが、逆にHHKB Studioでは付属品がそれなりに付いています。
- 有線接続用ケーブル
- 単三電池×4本
- ポインティングスティック用ゴム×4
有線接続用ケーブルのケーブルは両方ともUSB Type-Cになっており、ケーブル部分も断線に強い布ケーブルが採用されています。
単三電池4本は先ほど紹介した電池ボックスの中に入れるための物です。
ポインティングスティックの指が触れる部分はゴムですが、ゴムは劣化してきます。
HHKBシリーズは10年単位で長く使用することを想定されています。長く使用する中で劣化してきた際に交換できます。
他にも取れて無くしてしまった際にも、予備があると付けなおすだけで復活できるので安心です。
以上がHHKB Studioに付属している付属品です。シンプルですが必要な物は付いていますね。
HHKB Studioの良い点
次に外観からでは分からないHHKB Studioの良い点や特徴について解説していきます。
- 滑らかなメカニカルスイッチ
- マウス操作が可能
- 独自の効率的な配列
- ホットスワップ機能
- 無線接続&有線接続
- スライド機能
- キーマップが変更可能
- 日本語配列と英語配列が選べる
滑らかなメカニカルスイッチ
1つ目の良い点は滑らかなオリジナルメカニカルスイッチです。
「なんだ、静電容量無接点方式じゃないんかよ!」と思った方もいらっしゃると思います。
しかし、HHKB Studioに採用されているメカニカルスイッチは他のキーボードに採用されているスイッチとはクオリティーが段違いです。
端的に特徴を表すと、打鍵感の良さと静音性を両立しているメカニカル式です。実はメカニカル式で打鍵感と静音性を両立するのは非常に難しいのです。
まず、前提として基本的にメカニカル式の打鍵感が良い主な理由は、キーの底付の際に"ピタッ"と止まるからです。その際に固い物同士が当たるので音が大きくなります。
実際に音が30%小さくなった静音赤軸という物もありますが、ぶつかり合う場所に吸音パーツが付いているので底付きの感触が少し犠牲になってしまうのです。
対してHHKB Studioの軸はこの底付きの際の"ピタッ"という感触を損なわずに十分な静音性を確保しているのが凄い所です。
これによって、普通の静音赤軸の上位互換と言っても差し支えない軸に仕上がっています。
それに加えて、軸のガタツキがほとんどなく非常に滑らかです。滑るようにキーが下がっていくので、指に余計なノイズが伝わりません。
さらに、静音赤軸キーボードで良くある「コォーン」という不快な金属音が全くありません。
これはキーボード本体の設計によるものであり、これによって打鍵音も非常に上質です。
これらの要素が組み合わさることによってHHKB Studioのオリジナル軸は、不快感となる要素を取り除いたシルキーな打鍵感を実現しています。
HHKB Studioは「深く集中し、思考が止まらない」というキャッチコピーが掲げられていますが、作業に集中する際に邪魔しない打鍵感はまさにキャッチコピーの通りだと思っています。
このように、メカニカルスイッチが採用されていますが、なめらかで上質な打鍵感と静音性が組み合わさることでHHKBシリーズの名にふさわしい打鍵感の良さを実現しています。
なめらかで静かなオリジナルのメカニカルスイッチ
マウス操作が可能
2つ目はマウス操作が可能であることです。
キーボードの中央に付いているポインティングスティックによってカーソルの移動、3つのボタンによってマウスボタンの役割を代用できます。
これらを組み合わせることによって右クリックと左クリックやスクロールが可能で、用途によっては完全にマウスが無くても大丈夫なレベルで操作が可能です。
私もこの記事を書いている際にもマウスは使用していませんし、おかげで非常に快適です。
しかし、マウスが完全に必要無くなるかと言われるとそうではありません。
当然ゲームではマウスは必要ですし、3DCADで設計する際にもマウスが有った方が圧倒的に作業しやすいです。
HHKB Studioのポインティングスティックについては別の記事に詳しく解説しています。さらに詳しく知りたい方は是非ともご覧ください。
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ちなみに、マウスボタン部分は茶軸が採用されています。
こちらは茶軸は反応ポイントで"コリッ"という感触があることによって、マウスボタンをしっかり押した感が得られます。
そして、マウスボタンの裏には音の吸収と打鍵感の向上のために吸音シートが貼られています。
マウスボタンに限らず、このような細かい部分まで気を遣われている部分がHHKB Studioのコダワリを感じます。
マウスに手を伸ばす数十センチが無くなることで精神的に凄く楽になる
独自の効率的な配列
3つ目はHHKBシリーズ特有の効率的な配列です。
HHKB Studioが効率的である要素はポインティングスティックだけではありません。
元々、HHKBシリーズに採用されていた独特の配列も指を効率的に動かせる要素です。
配列が変化しているポイントは色々あるのですが、主にキーボード左側が変化しています。
HHKB Studioは墨色しかないので印字が見にくいですが、ホームポジションを出来るだけ崩さずに操作できるようになっています。
中でも有名なのがCapsLockキーの位置がCtrlキーに変化している部分だと思います。これによって、使用頻度が高いCtrlキーが非常に打ちやすいのが嬉しいです。
他にもFnキーと同時押しすることによって矢印キーの操作も可能です。
Fnキーと同時押しで操作する矢印キーはホームポジションを動かさずに使用できます。
もし、「どうしてもFnキーを使用した矢印操作に慣れない」という方の場合は、日本語配列なら右下に独立した矢印キーも付いています。
個人的にはFnキーと同時押しして操作する方法をおすすめしますが、どうしても慣れない場合は日本語配列なら救済措置があります。
このように、HHKB Studioの配列はホームポジションを保てるような配列になっており、慣れたら効率的に指を動かせるようになるのが特徴です。
HHKB特有の配列で指の移動が効率的
ホットスワップ機能
4つ目はホットスワップ機能です。
ホットスワップ機能はメカニカルキーボードのスイッチを取り外すことができ、好きなCHERRY MX互換スイッチに差し替えることが可能です。
そのため、仮に「HHKB Studioの機能は気に入っているが、オリジナルスイッチは好みではない」という方は好きな軸に変えるという使い方ができますね。
また、一部分だけ変更することもできるのもホットスワップの強みです。
ホットスワップ機能については詳しく解説した記事がありますので、そちらをご覧ください。
ホットスワップ機能で好きな打鍵感を選べる
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無線接続&有線接続
5つ目は無線接続と有線接続の両方が利用できることです。
有線接続については言うまでも無いですが、無線接続はBluetoothによって接続されます。
無線接続と聞くと接続の安定性やラグが気になりますが、HHKB Studioでは比較的新しいバージョンであるBluetooth5.0が採用されています。
これによって、ビジネス用途であれば十分な安定性と反応速度であり、無線接続については安心して使用できます。
それだけではなく、HHKB Studioは無線接続先を4つ登録することが可能で、キーボード上からそれらを切り替えながら使うことが可能です。
結果的に無線接続先4つと有線接続先1つを合計すると5つのデバイスをHHKB Studioだけで操作できるようになります。
そして、外観レビューの際に無線接続の場合は電池駆動と説明しましたが、バッテリー駆動ではないのには理由があります。
あえて電池が使われている理由として、バッテリーの劣化による寿命を防ぐためです。
皆さんも身に覚えがあるかも知れませんが、スマホのバッテリーは劣化によって使えなくなってしまうことも多いです。
HHKBシリーズはこの先長く使用し続けることを想定しているので、寿命があるバッテリーではなく電池が採用されているのです。
有線接続と無線接続先4つを切り替えながら使用できる
ジェスチャーパッド機能
6つ目はジェスチャーパッドでも操作が出来るという点です。
ジェスチャーパッドはノートパソコンのタッチパッドの様に撫でることでで操作が可能です。
ジェスチャーパッドは正面の左右と側面の左右についており、合計4つ設置されています。
赤枠で囲っている部分がジェスチャーパッド部分ですが、外観から分かることは線が入っているだけです。恐らく、初見で機能が有ることを見抜ける人はほぼ皆無だと思います。
機能が有ることがが分からないほど溶け込んでいるので、ジェスチャーパッドによってデザインが崩されないのが良いですね。
それぞれの4つのジェスチャーパッドには機能が割り当てられており、純正ではカーソル操作、スクロール、タブ切り替えなどの操作が可能です。
このような撫でることで操作が可能になるキーボードは、色々なキーボードに触れている私からも非常に新鮮で革新的で面白いと感じました。
このように、HHKB Studioはジェスチャーパッドでも操作が可能になるという特徴があります。
ジェスチャーパッドでも操作ができる
キーマップが変更可能
7つ目はキーマップを自分で変更できることです。
どうしてもハード面ばかりに注目しがちですが、HHKB Stuioはソフト面も充実しています。
HHKB Studioには"HHKB Studio キーマップ変更ツール"というアプリが存在し、HHKB Studioと接続することでキーの役割を変更することができます。
例えば元々"A"というキーの場所に"S"を設定する、みたいな使い方が出来ます。
僕もスペースキーの両脇の変換・無変換キーをFnキーに変更しており、これによってFnキーを多用するHHKB配列を使いやすくできます。
変換・無変換キーを普段から使用しない方に非常におすすめ出来るカスタムなので、購入したら変更してみることをおすすめします。
他にもこのソフトでポインティングスティックやジェスチャーパッドの感度を設定できるので、色々好みの設定に寄せることが可能です。
キーマップを自分好みにカスタマイズできる
日本語配列と英語配列を選べる
最後は日本語配列と英語配列を選べるという特徴があります。
日本語配列に慣れ親しんでいる方も多いでしょうが、HHKBを選ぶような方は英語配列を普段から使用している方も多いと思います。
両方選べるので自分の馴染みのある配列を選べます。
日本語配列と英語配列の違いについては他の記事で解説しています。この記事はProfessionalシリーズではあるのですが、Studioでも配列部分は同様なので参考になると思います。
日本語配列と英語配列を選べる
以上がHHKB Studioの良い点でした。
まとめると、不快感を感じないシルキーな打鍵感、HHKB特有の効率的な配列とポインティングスティックの組み合わせがHHKB Studioの特徴です。
PCで作業するうえで必要な手と指の動作を最小限にして、打鍵感も不快感を感じる要素を排除されているので、「深く集中し、思考が止まらない」というキャッチコピーに沿って作られていることが良く分かります。
HHKB Studioの注意点
HHKB Studioは良い部分だけではなく、気になる部分もあります。
- 静電容量無接点方式ではない
- 持ち運びは難しい重さ
- ジェスチャーパッドの使用機会が少ない
- スティックが邪魔になる場合もある
- シンプルにメチャクチャ高い
- パームレストが欲しい
静電容量無接点方式ではない
1つ目は静電容量無接点式ではないという点です。
HHKB Studioはメカニカル軸が採用されています。
元々HHKB Professionalシリーズは静電容量無接点方式が採用されており、打鍵感が良いという理由で人気になった経緯があるので、「静電容量無接点方式が気になるんじゃ―」という方は間違えて購入しないように注意が必要があります。
ただし勘違いしてはいけないのが、HHKB Studioがメカニカルだからと言って打鍵感が劣るわけでは無いことです。
基本的にはメカニカルは静電容量無接点方式には勝てませんが、Studioのオリジナル軸は別格です。
とはいえ、静電容量無接点式のProfessinalとメカニカルのStudioの打鍵感は全く別物です。
簡単に打鍵感の違いを解説すると、Professionalは"スコスコ"という打鍵感と一緒に指に"ザラザラ"感が伝わるのが特徴で、「俺の打鍵感は最高だ!」という主張が感じられる打鍵感です。
対して、HHKB Studioはタイピングしていてノイズになる部分が徹底的に削減されており、「ご主人の作業を邪魔しないようにアシストするのが私の役目」という風なイメージです。
HHKB StudioとHHKB Professinalの打鍵感の違いは別の記事で解説していますので、気になる方はこちらをご覧ください。
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持ち運びは難しい重さ
2つ目は持ち運びは難しいということです。
HHKB Professionalシリーズはコンパクトで軽量なので持ち運べますし、実際に僕もノートパソコンと一緒に持ち運んでいます。
HHKB Professional自体も持ち運びに向いている訳ではありませんが、HHKB Studioはサイズが少し大きく、重量も電池を入れるとほぼ1kgです。
そのため、カバンにいれて持ち運ぶには少々重く、持ち運びには正直向いていないと感じました。
持ち運んで使用する用途には重くて厳しい
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スティックが邪魔になる場合もある
マウスの操作が可能なポインティングスティックですが、これが邪魔になる場合もあります。
それが、"B"キーや"G"キー、"H"キーをタッチタイピングしようとした際にポインティングスティックに当たって跳ね返されてしまうことが時々あります。
慣れてきたらポインティングスティックが邪魔になるになることは少ないですが、慣れるまでは少しイラっとすることもありますね。
タイピングがスティックに阻まれることもある
ジェスチャーパッドの使用機会が少ない
HHKB Studioの強みであるジェスチャーパッドですが、正直あまり使用する機会がありません。
というのも、大体の操作はポインティングスティックと3つのマウスボタンで行えるので、わざわざ手を大きく動かす必要があるジェスチャーパッドを使用する理由が特にないんですよね。
最初は珍しさで使うかもしれませんが、だんだん使わなくなってしまうのが実際です。
ジェスチャーパッドは半分ロマン
シンプルにメチャクチャ高い
5つ目はシンプルにメチャクチャ高いということです。
前々から発売されていた静電容量無接点であるHHKB Hybridシリーズの最高級モデルは3万7千円であり、それでも「高い高い」と言われていました。
しかし、HHKB Studioはそれよりも高額な4万4千円です!
まあ、機能が色々搭載されていることや、HHKB Studioを使うことによるモチベーションアップ効果があります。
10年スパンで使用できるポテンシャルは十分に有るので、刺さる方には高い値段の価値は十分に有ると思っています。
シンプルに高いので購入時のハードルは高い
パームレストが欲しい
最後はパームレストが欲しいという点です。
メカニカルキーボードは基本的に厚みがあり、キーボード単体で使用するとたくさんタイピングしていると手首が疲れます。
そこで、手首の負担を減らすためのアイテムがパームレストです。HHKB Studioの純正品だと"タイピングベッド"と言われていますね。
そして、HHKB Studio専用品なので、手前側のジェスチャーパッドを使えるように工夫がされています。
HHKB Studioの専用パームレストである"タイピングベッド"については別で解説しています。HHKB Studioのポテンシャルを発揮したい場合は是非とも一緒に使うことをおすすめします。
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パームレストが無いとしんどい
以上がHHKB Studioの注意点でした。
特にこれから買う方が気になる点が静電容量無接点方式ではないという部分と、価格の高さだと思います。
価格の高さはともかく、静電容量無接点方式ではないので「スコスコ」という打鍵感を期待している方はProfessionalシリーズを選ぶ必要があります。
HHKB Studioがおすすめの方
それでは、これまでの内容を踏まえてHHKB Studioをおすすめ出来る方の特徴を解説します。
冒頭でお見せした表と同じものですが、これらの理由をさらに詳しく深掘りしていきます。
HHKB Studioで幸せになる方
- 手の移動を極限まで少なくしたい方
- 滑らかなタイピング感を味わいたい方
- ホットスワップが欲しい方
- ハイエンド品が欲しい方
手の移動を極限まで少なくしたい方
最もおすすめ出来る方は手の移動を極限まで少なくしたい方です。
HHKB StudioはHHKB特有の配列に加えてポインティングスティックによって、手の動きが最適化されています。
購入する前は効率化の恩恵をイメージしにくいかもしれませんが、実際に使ってみるとHHKB以外には使えないくらいに快適です。
特に地味に移動距離が大きいキーボードからマウスの往復距離が削減されるのは本当に楽です。
そのため、手や指の動きを最小限にして効率化したい方はメチャクチャおすすめです!
手の移動を極限まで少なくしたい方は買い!
極上の滑らかなタイピング感を味わいたい方
2つ目は極上な滑らかなタイピング感を味わいたい方です。
良い点でも解説しましたがHHKB Stduioにはオリジナルメカニカル軸が採用されており、他のメカニカル軸には無い滑らかな打鍵感があります。
過去に赤軸や静音赤軸を使っていて、気に入っている方は「最高の軸だ!」となると思います。
私が今まで試してきた中ではあるのですが、周りに迷惑をかけずに使えるメカニカル軸の中では最高の打鍵感です。
ちなみに、静電容量無接点式でも打鍵感はゴムによって作られていますので劣化しますが、メカニカル式はバネなので打鍵感が劣化しないのも良いポイントです。
極上の滑らかさを味わえるのはHHKB Studioだけ!
ホットスワップが欲しい方
3つ目はホットスワップで色々遊びたい方です。
メカニカルキーボードの中でもホットスワップが可能なキーボードは少ないです。
自分で色々メカニカルスイッチをカスタムしてみたいと考えている場合は良い選択肢だと思います。
とはいえ、ホットスワップが可能なお手頃な日本語キーボードはありますので、ホットスワップのみを目的としている場合は他の選択肢も入ってきます。
ホットスワップで色々遊びたい方もおすすめ
ハイエンド品が欲しい方
最後はハイエンド品が欲しい方です。
一定数の方が「やっぱり最高級品が気になる」と思っていることでしょう。
ただでさえ超高級キーボードのHHKBなのに、その中のハイエンドモデルなんて気にならない訳がないじゃないですか!
もし、ハイエンド品が好きな方ならば、迷わずハイエンド品を選んだ方がこの先10年満足して使い続けられると思います。
"ハイエンド"に惹かれるなら間違いなくStudio!!
以上がHHKB Studioをおすすめ出来る方の特徴でした。
これらに当てはまっている場合は購入することで、この先10年ぐらいはタイピングをする際に喜びを感じられるようになると思います。
日本語配列と英語配列はリンク先で選べます
ビジオネス用メカニカルの一つの解
今回はHHKB Studioのレビューをしてきました。
HHKB Studioは効率的なキー配置に加えてポインティングスティックが付いており、それによって手の動きが最小限になるのが最大の特徴です。
それに加えて、不快感の元になる要素が徹底的に排除されているオリジナル軸によって、目の前の作業に集中できるキーボードに仕上がっています。
そして、同じHHKBシリーズでもProfessionalとは目指している方向が微妙に異なります。
HHKB Studioは仕事の生産性を上げることを主眼に置かれているキーボードなので、打鍵感と効率を求める方は非常におすすめのキーボードです。
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