
こんな方に向けて書いています
- ホットスワップを詳しく知りたい方
- ホットスワップについて知りたい方
- 良い点・悪い点について知りたい方
メカニカルキーボードは軸と呼ばれるものが使われているのが特徴です。

基本的にはメカニカルキーボードの軸ははんだで固定されており、取り外せないようになっています。
しかし、ホットスワップ機能は軸を自由に取り換えできるのが特徴です。

軸を交換することによって、色々な軸を試すことが出来るのが特徴です。
ただし、ホットスワップはメリットだけではなくデメリットもあります。
今回はメカニカルキーボードのホットスワップのメリット・デメリットについて解説していきます。

ホットスワップってどんな感じ?
冒頭でもホットスワップは”軸を交換できる機能”と言いました。
最初に具体的にイメージできるように「どのように軸を交換するのか?」について解説します。
結論から言いますと、以下の4つのステップで軸の交換が可能です。
- キーキャップを外す
- 付いている軸を外す
- 新しい軸を取り付ける
- キーキャップを取り付ける

まずは軸を交換したい場所のキーキャップを取り外します。

この際に使用する道具はキープラーと言い、大量にキーキャップを外す際には絶対あった方が良いレベルのアイテムです。

次に軸を取り外していきます。
軸を取り外す際には”スイッチプラ―”という道具を使用することによって取り外しが可能です。

軸と本体はツメが引っかかることによって固定されていますが、スイッチプラ―によってツメを外すのです。

軸を外したら、軸を取り付けていきます。
軸の向きやピンの位置を確認しながら取り付けていきます。

最後はキーキャップを元の場所に戻すだけで完成です。

1つのキー当たり2分もあれば完了する作業であり、この手軽さがホットスワップの魅力だと考えています。
ホットスワップのメリット
次にホットスワップ対応モデルを選ぶメリットから解説していきます。
主なメリットは以下の3つであり、この3つが結構大きいんですよね。
- 安価に色々な軸を試せる
- キーごとに軸を変更できる
- 軸が故障しても修理が簡単
安価に色々な軸を試せる
1つ目は安価に色々な軸を試せるという点です。
言うまでも無くホットスワップ最大のメリットですね。
皆さんもご存知でしょうが、メカニカルの軸にはたくさん種類がありますので、「どの軸に決めようかな?」と迷うものです。

メカニカルキーボードは1万円くらいしますし、実際に試せる環境ではない方もいらっしゃると思うので、なかなか決断できない方もいらっしゃると思います。
しかし、ホットスワップ対応であれば比較的安価に色々な軸を試せるので、「いろいろな軸を試してみたい!」という方には非常におすすめです。

ちなみにですが、一般的には一般的には赤軸や青軸、茶軸や静音赤軸が有名です。
しかし、これら以外にもクリア軸、緑軸や紫軸などいろいろなマイナー軸があります。
既製品では選べないようなマイナー軸も試せるのもホットスワップキーボードの魅力ですね。

色々軸を試せるのが最大の醍醐味!
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キーごとに軸を変更できる
2つ目はキーごとに軸を変更できるという点です。
1つのキーボードの中に複数種類の軸を同居させられるのは、既製品の中ではホットスワップでしか実現できません。

例えばゲーム用の場合は軽めで反応が早いスピード軸を採用し、誤動作を避けたい場所には少し重めの茶軸を採用すると言った工夫が可能です。

メカニカル軸は星の数ほどありますので、軸配置の組み合わせは天文学的な数字になります。
自分に合った軸の配置を色々試すことが出来るのが面白いですね。
1つのキーボードに様々な軸を詰め込める
軸が故障しても修理が簡単
最後は修理が非常に簡単という点です。
メカニカルキーボードは基本的には耐久性が高いことがウリですが、”チャタリング”という不具合が発生するリスクもあります。
これは一度"a"と押した際に、"aa"という風に2重に入力されてしまう現象です。

メカニカルキーボードの故障原因として、割と多い印象があります。
一応、接点復活剤を使用すると自分で修理できる場合もありますが、修理か新しいキーボードを購入するのが一般的です。
しかし、そんな時もホットスワップ対応モデルなら軸を交換するだけで改善する場合もあります。
修理でメーカーに送る手間や新しいキーボードを買う必要もなくなるので、お金と時間を節約できるのも魅力です。

軸が原因の故障なら手軽に修理できる
以上がホットスワップ対応のメカニカルキーボードを選ぶメリットでした。
あえてホットスワップ機能付きの物を選ぶメリットは結構多いので、「軸で色々遊びたい!」という方は積極的にホットスワップを選べば楽しめると思います。
ホットスワップのデメリット
とはいっても、ホットスワップにデメリットが無いわけではありません。
ホットスワップにも4つの弱点が存在します。
- 選べる機種が限定される
- ホットスワップ対応モデルは高め
- 全ての軸が使えるわけでは無い
- キーボード自体を壊す可能性
選べる機種が限定される
ホットスワップ最大の弱点はホットスワップに対応している物は限られるという点です。
個人的な印象だと全体の20%ほどくらいしか選択肢が無いように感じています。

もし、「この機能が欲しいな、、、」と思っても、ホットスワップ対応キーボードの中からは見つからないこともあるのです。
選べる機種がかなり限定される
ホットスワップ対応モデルは高め
同じ機種のキーボードでもホットスワップ対応のモデルだと少し価格が高くなります。

個人的には価格以上のメリットはあると感じていますが、少し価格が高くなることは注意しておきましょう。
ホットスワップ対応の機種は少し高い
全ての軸が使えるわけでは無い
ホットスワップは大体の軸は使えるのが特徴です。
しかし、ホットスワップは全ての軸が使えるわけではありません。

それぞれの軸が交換できるのは、CHERRY MXキーと同じような形状をしているからです。

CHERRY MX社の特許が切れているので、他の会社も基本的にCHERRY MXキーを基本として軸を開発しています。

しかし、マイナーな軸の中にはCHERRY MX軸とは全く異なる軸もあります。
例えば、僕がメカニカル軸の中で最も好きなMatias軸はCHERRY MX軸と互換性はありません。

CHERRY MX軸は軸の部分が十字になっているのに対して、長方形の穴が開いているのが外観的な特徴です。
そして、ピンの位置がCHERRY MX互換軸と異なるので、ホットスワップで交換できないという事なのです。
まあ、基本的にほとんどの軸は交換可能ですが、稀に例外もあることは注意する必要があります。
ごく一部、使えない軸も存在する
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軸やキーボード自体を壊す可能性
最後は軸やキーボードを壊す可能性があることです。
メカニカル式は耐久性がありますが、軸を交換するとなると話は別です。
軸には金属のピンが付いており、これでキーボードと接続されています。

見ての通りピンが非常に細いので、曲がったり、折れたりする場合があります。

まあ、軸が壊れても安いのでセーフですが、運が悪ければキーボード側の端子を痛めてしまうこともあります。
キーボード側がダメになってしまうと、、、色々ダメージが有るので作業をする際には注意する必要があります。

下手するとキーボードを壊す原因になる
以上がホットスワップ対応キーボードのデメリットでした。
個人的にはやっぱりホットスワップは選べる範囲が激減するのが一番の問題点だと考えております。
とは言っても、それさえ大丈夫ならデメリットはそこまで大きくありません。

ホットスワップは楽しい!
今回はホットスワップ対応のメリット及び、デメリットについて解説してきました。
ホットスワップ機能は購入後も「この軸良いな!あの軸も良いな!」とワクワクできます。
ホットスワップは道具さえあれば手軽に軸を交換できますし、それによって得られるメリットも非常に大きいです。
デメリットもメリットに比べたら非常に小さいので、積極的に選んで頂ければ色々楽しめると思います。

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