メカニカルキーボードは気持ち良い打鍵感が魅力ですが、メンブレン式と比較して音が大きいというデメリットもあります。
「オフィスの同僚からクレームが入った」とか「ゲームのVCでキーボード音が聞こえてくる」という声を聴くこともあるように、メカニカルキーボードの音が気になる場面も結構あるのです。
しかし、これからメカニカルキーボードを購入する方は「どれくらい音が大きいの?」という点が気になっていると思います。
今回はメカニカルキーボードの音の大きさについて解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- メカニカルを検討中で音が不安の方
- メカニカル式の音を対策したい方
メカニカルキーボードは基本うるさい
結論から言いますと、メカニカルキーボードは基本的にうるさいです。
安価なメンブレン式は底付きの際に「ぶにゅぶにゅ」という”ゴム”のような打鍵感である代わりに、最も音が発生する底付きの衝撃を吸収してくれます。
対して、メカニカル式は底付きの際に”キレ”を感じる気持ち良い打鍵感である代わりに、底付きの際に衝撃が吸収されないから音が大きくなるのです。
つまり、一般的に流通しているメンブレン式の音の大きさがデフォルトになっている現在では、「メカニカル式は少しうるさい」という風になるのです。
じゃあ、「メカニカルは辞めといた方が良いのか?」と聞かれると、そんなことはありません。
タイピングスピード、使用頻度、使う場所の雰囲気にもよるので一概には言えませんが、赤軸や茶軸の場合は割と受け入れられる音の大きさではあります。
具体的にはオフィスや研究室、ゲームのVCなら大丈夫ですが、カフェや図書館レベルの静かさになると厳しい印象です。
ただし、青軸は底付き音に加えて「カチカチ」という音も発生するのでさらにうるさいですね。
「カチカチ」という音が高いので耳に付くんです。
ゲームでVCを繋いでいる際に友達から「カチカチ」と青軸の音が聞こえたり、逆に自分のキーボード音がうるさいと言われたこともあります。
「メカニカルの音が大丈夫かな?」と考える必要がある時点で青軸は辞めておいた方が無難です。
まとめると、赤軸や茶軸など軸から音が出ないタイプならセーフの可能性が高いですが、青軸の場合はうるさいので音を気にする場面では辞めておくのが無難というのが結論です。
青軸はうるさいが、赤軸や茶軸は状況次第
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メカニカル式を静かに使う方法
メカニカル式は基本的に音が大きいですが、音を抑える方法は存在します。
次にメカニカル式を静かに使う方法を4つ解説していきます。
- 静音赤軸を選ぶ
- 底付きせずに打つ
- 静音リングを使う
- デスクマットを使う
静音赤軸を選ぶ
メカニカルキーボードの音を小さくしたい場合に最も効果があるのが静音赤軸モデルを選ぶことです。
これは赤軸を30%ほど静音化したもので、これなら他の人がいる空間で使ってもほぼほぼ大丈夫な音の大きさです。
静音赤軸はピンク軸とも呼ばれる場合があり、それは赤軸と比較して少し色が薄いからですね。
これはMajestouchやARCHISSなどの仕事用メカニカルキーボードで選べることが多いですね。
ただし、静音性が上がる代わりに底付きの感触が少し損なわれるデメリットはあります。
とは言っても、メンブレン式よりは全然良いので、メカニカル式で静音性を求める場合は静音赤軸一択ですね。
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メカニカルで静音性を求めるなら静音赤軸一択
底付きせずに打つ
先ほどメカニカルで最も音が出るのは底付きのタイミングと解説しました。
しかし、逆転の発想で「底付きしなければ音は大分抑えられる」という事でもあります。
メンブレン式は底付きしないと反応しませんが、メカニカル式なら底付きしなくても反応するのでその特性を利用するわけです。
とはいっても、今まで底付きする打ち方をしていた人が「これから底付きしないで打っていこう!」とするのは難しいので、これを習得するためには練習が必要です。
これからメカニカル式を購入する場合は、反応ポイントが浅い銀軸を選ぶと習得できる可能性は上がると思います。
底付きしないうち方なら音を気にする必要が無い
静音リングを使う
ネット通販では静音リングというものが発売されています。
キーキャップに静音リングを入ることによって、底付きの際に発生する音を吸収する仕組みです。
これを使用すると赤軸の場合は音を15%ほど削減できます。
しかし、底付きの際にゴムの”ぶにょぶにょ”という感覚がメンブレンのような感覚に近いので、個人的にはあまり好きではありません。
使ってみて「静音効果よりも打鍵感が悪くなるデメリットの方が大きい」と感じましたが、軸の種類によっても効果は変化しますし、数百円で購入できるので試してみる価値はあると思います。
▼静音リングについて詳しく見る▼
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静音化リングを使うと若干音が小さくなる
デスクマットを使う
4つ目はキーボードの下にデスクマットを敷く方法であり、ここまで紹介した中で唯一メカニカル式の打鍵感を損なわない方法です。
デスクマットを使用することによってタイピングの衝撃を吸収して若干音が小さくなります。
それに加えて余計な振動を吸収してくれるおかげで、軸本来の打鍵感が指に伝わって打鍵感も向上するという副次的な効果もあるのです。
劇的な効果があるわけでは無いですが、デメリット無しで体感できるほど静音性と打鍵感が向上するので、個人的にかなりおすすめです。
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デスクマットで静音性と打鍵感が向上する
以上がメカニカルキーボードを音を小さくして利用する方法でした。
色々解説してきましたが、音が小さいメカニカルが欲しいなら静音赤軸を選ぶのが最も良いと考えています。
後から対策出来る方法も紹介しましたが、静音赤軸ほど効果はありません。
それに、静音赤軸を選ぶ以外の方法は底付き音に対する対策なので、青軸の場合は効果が薄くなってしまいます。
これらをまとめると静音赤軸+デスクマットの組み合わせが打鍵感と静音性のバランスが良いです。
静電容量無接点式なら
打鍵感と静音性を両立できる
ここまではメカニカル式の音を小さくするという方向性で解説してきました。
しかし、メカニカル式にこだわらなければ高い静音性と気持ち良い打鍵感を両立できます。
高級キーボードはメカニカル式だけではなく、”静電容量無接点式”という物もあります。
静電容量無接点式を簡単に説明すると、キーの入力を非接触のセンサで感知するという仕組みです。
そんな静電容量無接点式ですが、「打鍵感が非常にこだわられている」という特徴があります。
人によっては「静電容量無接点式を使ったらメカニカルに戻れない」という方もいらっしゃいますね。
それに加えて静音モデルはオフィスや他の方がいる場所でも大丈夫な音量です。
まとめると、気持ち良い打鍵感と高い静音性を両立しているのです。
価格は最低でも2万円と非常に高価ですが、キーボード自体のクオリティーの高さ及び、打鍵感の良さは価格以上の価値があると考えています。
当サイトの運営者も静電容量無接点式を愛用していますので、静音性と打鍵感が両方欲しい方は静電容量無接点式が非常におすすめです!
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今回はメカニカルキーボードの音について解説していきました。
メカニカルキーボードは一般的なメンブレン式より構造的に音が大きくなります。
個人的な肌間では赤軸や茶軸なら8割方は大丈夫ですし、音の大きさを考える必要がある時点で青軸は向いてないというのが結論です。
それでも「人に迷惑をかけなくないな、、、」という場合は打鍵感は劣るが静音性は高い静音赤軸が良いです。
また、高い静音性と気持ち良い打鍵感を両方求める場合は静電容量無接点式という選択肢もありますので、メカニカルにこだわらない場合は静電容量無接点式も結構おすすめです。
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