
FILCOのMajestouchシリーズと言えばシンプルなメカニカルキーボードとして有名です。
そんなMajestouhシリーズは色々な種類があり、自分が好きな物が見つかりやすいのが良い点の一つとして挙げられます。
しかし、バリエーションが多すぎて逆に「どんなモデルがあるのか?」という点が分かりにくいんですよね。
それに加えて、発売を終了している過去モデルの情報や、微妙なバリエーション違いが大量にあるのも、分かりにくさが増している要因です。

ここで、結論から言いますと大まかに分けると6種類です。
”大まか”と言うのは、色違いや軸違い、配列違い、テンキーの有無、キーキャップ違いは同じ機種としてカウントした際の分類です。

僕はこの6種類を全て所持しており、キーボードについては詳しいと自負しています。
今回はMajestouchシリーズにラインナップされている6種類を解説していきます。
2024年3月時点の情報です
こんな方に向けて書いています
- Majestouchシリーズを検討している方
- Majestouchの種類が知りたい方

Majestouch6種類を解説
現行で発売されているMajestouchシリーズを大まかに分けると以下の6つです。

- Majestouch3
- Majestouch Conbertible 3
- Majestouch Stingray
- Majestouch MINILA-R Conbertible
- Majestouch Xacro M3A
- Majestouch Xacro M10SP

Majestouchシリーズの膨大なバリエーションは基本的にこの6種類から派生しています。

とは言っても、それぞれの特徴が分からないと選びにくいですよね。
これらの6種類の特徴について解説していきます。
Majestouch3

最もベーシックなモデルがMjaestouch3です。
これは有線接続のみのシンプルなメカニカルキーボードです。
特筆すべき機能はありませんし本当にベーシックなモデルです。

価格帯はバリエーションによって変化しますが、通販での相場は1万5千円前後です。
ちなみに、Majestouch"3"とあるのは3代目だからです。Majestouchシリーズは時代に沿ってアップグレードされています。
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Majestouch Conbertible 3

無線接続と有線接続の両方が使えるのがMajestouch Conbertible 3です。
名前の"Convertible"は「有線と無線の両方使える」という意味であり、こちらも3代目です。
Majestouch Convertilbe 3の特徴はなんと言っても右上が出っ張ったデザインです。
Majestouch Convertible3は接続先を4つ登録でき、それらをボタンを押すだけで切り替え可能です。


このデザインに好き嫌いは生まれるでしょうが、使っていると意外と普通に慣れてきます。
また、Convertibleモデルと通常モデルの違いは他にも存在しています。
具体的にはUSBポートが利用できたり、dipスイッチによって一部の配列を入れ替えることが可能です。

通販での相場は2万円前後と有線モデルと比較して5千円あがります、しかし、個人的にはその分機能が豊富なのでその価値は十分に有ると思います。
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Majestouch Stingray

薄型のスイッチが使われており、有線の薄型メカニカルがMajestouch Stinrayです。
正直、上からの写真では標準モデルのMajestouch3との違いが全く分かりませんが、横から見ると厚みの違いが非常に分かりやすいです。

「ただ単に薄型になっただけやん」と思いそうですが、想像以上にメリットが大きいです。

そのメリットが「パームレストが無くても大丈夫」という点です。
パームレストというのはキーボードの前に置くことによって、手首の疲労を大きく軽減してくれるアイテムです。


Majestouch Stingray以外は厚みがあり、パームレストが無いと手首に負担がかかります。
これはMajestouchシリーズ以外にも言えることで、高級キーボード全体の弱点でもあります。

しかし、Majestouch Stingrayは薄いのでパームレストが無くても疲労が溜まりにくいのです。


それに、薄型キーボードには珍しいステップスカルプチャー構造が採用されています。

これは横から見ると湾曲している構造で、タイピングをする際の疲労を軽減してくれる効果があります。
これらをまとめると、「パームレスト無しで使用する場合は通常モデルを選ぶよりも手首が疲れにくい」という事なのです。

加えて、通常モデルには無い一部キーの入れ替え機能もあり、地味に通常モデルよりも高機能なのです。
通販での価格も1万5千円前後と通常モデルと同じくらいの価格です。
ただし、バリエーションが少ないです。特にMajestouchでは定番の静音赤軸が選べないのは痛いです。

これらのように、薄型であることによってメリットもあり、価格も変わらないので選択肢に含めてみても良いと思います。
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Majestouch MINILA-R Convertible

Majestouchシリーズで最もコンパクトで無線接続も使えるMajestouch MINILA-R Convertibleです。
これはコンパクトサイズ(60%サイズ)が採用されており、テンキーレスよりもさらに小さいです。

ただし、コンパクトである代わりにF1~F12や矢印キーや機能キーが削減されており、これらはFnキーと特定のキーを同時押しすることによって利用できます。

そして、Majestouch MINILA-R Convertibleには有線と無線の両方対応の”Convertible”という文字が入っています。
Majestouch Convertible3と同じように4つの接続先を登録でき、それを右上のボタン一つで変更できます。

これらのコンパクトさと無線接続によって「持ち運んで使用する」みたいなことも可能です。
静音赤軸も選べますので、職場やカフェなど静音性が必要な場所でも使っていけます。
後はdipスイッチによる一部配列も可能で、HHKBのようにCtrlとCapsLockを逆に入れ替える機能もあります。
価格は通販で1万7千~1万9千円と1万円代後半ですね。

日本語配列でコンパクトな無線メカニカルは非常に少ないので、「コンパクトな無線メカニカルが欲しいな」という方はほぼ一択です。
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Majestouch Xacro M3A

Majestouchにはマクロが使用可能なXacroシリーズがあり、そのXacroシリーズの1つ目が”M3A”です。
このキーボードをM3Aは色々特徴的な部分があるのですが、一言で表すと「マクロが使える有線コンパクトメカニカル」です。
Xacro M3Aはテンキーレスより小さい65%サイズです。

上の写真を見て頂けると、65%サイズはTKLサイズと先ほど紹介したMINILA-Rの中間のサイズです。
中間と言ってもTKLサイズと比較するとかなり小さくなっており、60%のMINILA-Rと比較すると1列分だけ大きいのが特徴です。

その大きくなった1列分にマクロキーが搭載されています。

コンパクトなキーボードにマクロキーが搭載されているのはかなり珍しく、少なくともシンプルなメカニカル式の中では唯一無二です。

また、60%キーボードでは無くなっていた矢印キーも付いています。

「矢印キーは欲しいけどコンパクトサイズが良い!」という方はおすすめです!
マクロキーの設定はXacroシリーズ専用の"FILCO Assist"から設定できます。

他にもWinlock+という特定のキーを無効化する機能も利用できますので、他のMajestouchシリーズと比べて機能が豊富です。
ここまで見て気になるのが価格ですが、なんとネット通販で1万5千円前後で購入できます。

正直言って、マクロが使えて高機能なのにこの価格はかなり安くてお買い得と言わざるを得ません。
まとめると「マクロが使えるコンパクトメカニカル」が欲しい方はおすすめです。
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Majestouch Xacro M10SP

6つ目に紹介するのはMajestouch Xacro M10SPです。
恐らく、この中での最も印象に残るキーボードだと思います。
おかげで同じXacroシリーズのM3Aより知名度ありますし、公式もこちらを推しているような気がします。

左右分離式を選ぶことのメリットは圧倒的に幅広いポジションによる疲労軽減効果です。
例えば以下のような"逆"ハの字置きが可能で、脱力したポジションで作業できます。

左右分離式にすることによって、長方形型のキーボードでは成しえなかった疲労軽減効果を実現できているのです。

それに加えて内側に設置された合計10個のマクロキーも強烈です。


ちなみに、この内側にマクロキーを配置するのはFILCOが意匠権を取得しているそうです。
これらのマクロは先ほど紹介したXacro M3Aと同じように"FILCO Assist"で設定可能です。

同様に一部のキーを無効化するWinlock+も利用できます。
価格はネット通販で2万円前後です。Majestouchシリーズでは最高級クラスですが、メカニカル式の中で見れば中堅の価格です。
そして、M10SPもマクロが使用できますし、さらに左右分離式であることを加味すると価格に対して魅力が非常に高いです。

左右分離式の日本語配列が欲しい場合は、Majestouch Xacro M10SPを選んでおけば間違いないと考えています。
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以上が基本的なMajestouchの6種類でした。
公式サイトを見ると色々ありますが、基本的にこの6種類の派生モデルだと考えて頂ければ大丈夫です。
色々選べるのがMajestouchの魅力
今回はMajestouchシリーズの6種類について解説してきました。
Majestouchシリーズは膨大なバリエーションがありますが、大まかに分けるとこの6種類しかありません。

ここから、配列違いやテンキーの有無、軸の種類、色違いなどのバリエーションが派生していくのです。
とはいっても、これらの機種一つ一つに膨大なバリエーションが用意されているので、気になった機種の中からさらに自分好みの物が見つかるのです。
まとめると、全部同じメカニカルですが、シンプルな有線キーボードから左右分離式までラインナップされています。
「シンプルなメカニカルが欲しい」という方はMajestouchシリーズを探してみると合う物が見つかる可能性は高いでしょう。
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