シンプルなメカニカルキーボードを発売しているMajestouchシリーズですが、色々なバリエーションがあります。
その中にはMajestouchの後に”Convertible"(コンバーチブル)という名が付いたバリエーションがあります。
そこで気になるのが「Majestouch3とMajestouch "Convertible"3は何が違うのか?」という部分だと思います。
ここで結論から言いますと「Convertibleは無線接続機能が可能」という違いがあります。
しかしConvertibleモデルの違いはそれだけでなく、実は細かな部分に数多くの違いがあるのです。
今回はMajestouch convertible3と普通のMajestouch3の違いについて解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- Majestouchシリーズを検討している方
- Convertibleモデルの違いを知りたい方
Majestouch Convertible3の違い
今回はリニューアルされた現行モデルであるMajestouch3と同じくリニューアルされたMajestouch Convertible3の違いについて解説していきます。
なお、今回比較しているのは両方ともテンキーレスモデルです。
いきなりですがConvetibleと通常モデルの違いは以下の7つあります。
- 無線接続機能
- 形状の違い
- dipスイッチ
- USBポート
- キーキャップの仕様
- PS/2接続
- 価格
それでは、これらの違いを詳しく解説していきます。
無線接続機能の有無
まず、最も大きい違いは無線接続機能の有無でしょう。
Majestouch3は有線接続のみ、Majestouch Convertible3は有線と無線接続の両方が使えます。
これによってMajestouch3は有線が付いており、Majestouch convertible3のケーブルは取り外し式になっています。
Convertibleは4つの無線接続先を登録可能で、ボタン一つで接続先を変更することが可能です。
これに加えて有線接続も使用でき、ケーブルを装着するとゲームなど遅延にシビアな用途でも使えます。
これらの4つの接続先+有線接続で最大5つのデバイスを1つのキーボードで操作できるのです。
ちなみに、有線接続から電源のみ供給して、操作するPCはBluetooth接続を利用するということも可能です。
このように、接続機能は圧倒的にConvertibleの方が良いですね。
Convertibleは有線と無線の両方使える
形状の違い
Majestouch3は一般的な長方形型の形状をしていますが、Majesotuch Convertible3は右上部分が出っ張ったデザインをしています。
前項で「Convertibleはボタン一つで接続先を変更できる」と解説しましたが、その接続方法を変更するボタンがこの出っ張りに付いています。
出っ張り部分以外のデザインはほとんど同じですが、一部が変わるだけでここまで印象が大きく変わりますね。
実際に横に並べてみると出っ張りの部分だけ奥行きが大きくなっていることが分かります。
特徴的なデザインなので賛否両論あると思いますが、これは利便性を優先した結果です。
先代Majestouch Convertible2は長方形型でしたが、出っ張り部分のボタンが無いので接続先変更に倍の操作が必要でした。
これがワンタッチで接続先を変更できるようになったので、出っ張りによって利便性が大きく向上したわけです。
個人的には先代の方が好みですが、これに関しては個人の好みなので何とも言えませんね。
無線接続によるデザインの違いがある
dipスイッチ
Convertibleの裏側にはdipスイッチが付いており、キー配列を一部変更することが可能です。
しかも、交換用キーキャップも付いているのでdipスイッチをいじっても、キーキャップの印字と実際の機能を同じにできるのです。
dipスイッチの機能を紹介すると、Winキーやメニューキーを無効にできたり、Escキーと半角全角キーを入れ替えられたり、簡易Mac配列に変化させられたりします。
そして、個人的におすすめなのがCapsLockキーとCtrlキーを入れ替える機能です。
これは、使用頻度が高いコントロールキーを押しやすい”Aキー”の隣に置くことでタイピングの快適性が向上します。
最初は戸惑いますが、一度慣れるとこちらの方が指の移動距離が少ないのでコピペが快適になります。
また、下の赤枠で囲った部分の並びを4パターンから選べるようにもなっています。
これらのキーを良く使用する方の場合は役に立つと思います。
このように、Majestouch Convertible3のみ配列のカスタマイズが可能なのです。
dipスイッチで配列を一部カスタマイズ可能
USBポート
Convertible3には本体の裏側にUSBポートが付いています。
このUSBポートは有線で電源を供給しているときのみ使用可能ですが、USBメモリやマウス接続も可能なので普通に便利な機能です。
ConvertibleにはUSBポートが付いている
キーキャップの仕様
今までの話を聞くとほとんどConvertibleモデルが上位互換なように思えてきますが、実は通常のMajestouch3が優れている部分もあります。
これはMajestouch3とMajestouch Convertible3のエンターキーを横に並べたものです。
これらは両方ともPBTという耐摩耗性が高い樹脂が使われています。
あなたもテカテカになって油っぽくなったキーボードを見たことが有ると思いますが、これはABS樹脂が指の摩擦でキーキャップの表面が磨かれた結果です。
PBT樹脂は耐摩耗性が高いのでテカテカになりにくいというメリットがあります。
ただ、正直この状態では違いって全く分からないですよね(笑)
しかし、裏を見てみると違いが分かります。
表は同じ黒色だったのに、通常のMajestouch3のキーキャップは裏が白色になっています。
これは、二色成型キーキャップであることを意味しており、印字の白色は樹脂でできているのでほぼ永遠に消えないのが特徴です。
対してMajestouch Convertible3はPBT樹脂の表面に加工がされている方式です。
耐久性はそれなりにありますが、二色成型のように無限の耐久性があるわけではありません。
このように数年後、数十年後に違いが出てくる部分に違いがあります。
Majestouch3の印字は消えない
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PS/2接続
プレステ2じゃないです。PS/2接続です。
今はもうほとんど使われていない端子ですが、一応メリットがあるので今でもコアな人たちが使用し続けています。
普通のMajestouch3には変換用のアダプタが付属していて、これを装着することによってPS/2接続が利用できます。
このアダプタは他のUSBキーボードにもハマりますが、使うことはできません。Majestouch3だから使えるのです。
ただ、、、この記事を見ている方にとってはどうでも良い違いだと思います。
Majestouch3はPS/2接続も使用できる
価格
2024年2月時点の情報です
最後に価格です。
今までみて頂けたように、Majestouch Convertible3の方が高機能なので当然価格もその分上がります。
Majestouch3とMajestouch Convertible3も両方テンキーレスの際の価格をまとめたものですが、定価では三千円くらいの価格の差であることが分かります。
定価(税込み) | Majestouch3 | Majestouch Convertible3 |
---|---|---|
赤軸 | 17600円 | 20350円 |
青軸 | 17600円 | 20350円 |
茶軸 | 17600円 | 20350円 |
静音赤軸 | 18700円 | 21450円 |
しかし、Amazonなどのネット通販では通常のMajestouch3が1万5千円程度、Convertibleが2万円で売られているので、実際の価格の差は5千円ほど開きがあります。
Convertibleは5千円程高い
以上がMajestouch Convertible3と通常のMajestouch3の違いでした。
なんか、無線接続が使えるConvertibleの方が色々優遇されている感じはありましたね(笑)
ちなみにですが、パッケージも結構違います。
写真では分かりにくいですが、Majestouch Convertible3の方は”Majestouch Convertible3 Tenkeyless”という文字がホイル加工がされています。
個人的には「パッケージもConvertibleの方が力が入ってるなー」という感じはしました。
Convertibleがおすすめの方の特徴
それでは、これらの違いを踏まえてMajestouch Convertible3がおすすめ出来る方の特徴を解説していきます。
もし、以下の3つに当てはまっている場合はConvertibleを強くおすすめします。
Convertibleで幸せになる方
- 無線接続が良い方
- dipスイッチで配列を変えたい方
- 複数PCで使う方
無線接続とdipスイッチはConvertibleにしか無い機能なので、ここでケチると後悔する可能性が高いです。
というか、Convertibleはほとんど上位互換なので、デザインが好きでお金の余裕があれば普通にConvetibleを買った方が良いです。
ただし「有線しか使わないから安く欲しい」とか「デザインがMajestouch3の方が好み」という場合は、5千円以上安く購入できるのでMajestouch3を選ぶと良いでしょう。
Convertibleは上位機種
今回は通常のMajestouch3とMajestouch Convertible3の違いについて解説してきました。
Convertibleは無線接続も使えるだけでは無く、他の部分にも追加機能が付いています。
これらの5千円の差を「高い」と感じるか「意外と安い」と感じるかはあなた次第です。
後悔の無い選択が出来ることを祈っています。
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