「メカニカル軸の会社と言えばどこ?」と聞くとほとんどの方は「CHERRY MXキーを作っているCHERRY社」と答えるでしょう。
”CHERRY MX”という言葉を知らなくても”赤軸”とか”青軸”という言葉を知っている方は相当いると思います。
しかし、メカニカルはCHERRY MXだけではありません。
最近ではRAZERやLogicoolも独自のキースイッチがありますが、これらの会社以外にもマイナーなメカニカル軸が存在しています。
その中の一つがMatias(マティアス)スイッチで、そのスイッチを搭載したメカニカルキーボードがMatiasのTactile Pro(タクタイルプロ)です。
このキーボードはなんと言っても「打鍵感がチョー気持ち良い」のです。
加えて、珍しいMac配列のメカニカルキーボードです。
このように、色々尖っていて魅力があるキーボードであることは間違いありませんが、その分デメリットもあって誰にでもおすすめ出来るキーボードではありません。
ということで、今回はMatiasが発売しているTactile Proをレビューしていきます。
こんな方に向けて書いています
- Matias Tactile Proが気になる方
Matias Tactile Proをレビュー
冒頭でも言ったように、「メカニカル=CHERRY MXキー」というイメージがあるくらいCHERRY MXが有名です。
しかし、キーボード黎明期には日本製のメカニカルスイッチが存在していたことはご存知でしょうか?
そのスイッチはアルプス電子が作っていたALPS簡易軸と呼ばれるメカニカルスイッチで、AppleのExtended Keyboardなどに採用されていたこともあります。
ALPS軸にもCHERRY MXキーのようにクリッキー系(青軸系)、リニア系(赤軸系)、タクタイル系(茶軸系)など数種類の軸がありましたが、打鍵感は現在主流のCHERRY MXのメカニカルキーとは異なる特徴を持ちます。
その打鍵感がチョー気持ち良く、その打鍵感によって現在もカルト的な人気があります。
そんなALPS軸の打鍵感を引き継いで改良したものを、カナダのMatias社がMatiasスイッチとして販売しています。※日本ではFILCOが販売代理店です。
また、そのスイッチが搭載されたキーボードも発売されており、それがTactile Proです。
Tactile Proは日本語で”タクタイルプロ”と言うように青軸系で、指へのクリック感と共に「カチッ」という音が鳴るのが特徴です。
Matias Tactile Proの外観をレビュー
それでは、いよいよMatias Tactile Proの外観レビューをしていきます。
Matias Tactile Proは全体的に丸みを帯び、他のキーボードでは見られない独特の雰囲気があります。
奥側は飛び出したような形になっており、現在の余白が少ないキーボードとは違ってレトロな要素も入っています。
そして、表面はプラスチックっぽい質感でツヤツヤです。高級キーボードは基本的にツヤ消し塗装されているので珍しいですね。
正直、この質感に関しては「安っぽい」と感じる方もいるでしょうが、これもApple風のデザインの一環でしょう。
側面から見てもこのキーボードの独特さが表われています。
このキーボードはタイピングに有利なステップスカルプチャー構造が採用されています。
ステップスカルプチャー構造は横から見た際に指が触れる面の角度が段によって異なる構造です。
>>>疲労軽減ならシリンドリカルステップスカルプチャーのキーボードを選ぼう!
ステップスカルプチャーに関しては珍しくないのですが、注目すべきはキーキャップの下の本体です。
本体全体が沿っているようなデザインになっており、美しさを感じるシルエットです。
一見安定しなさそうですが、バランスを取るための出っ張りがあるので不安定にはなりません。
これによって裏面も湾曲しており、表面がツヤツヤなのでシンプルながら非常に独特です。
あまり見ない形状なので、裏側を見ているだけですごく新鮮な気持ちになります。
裏側には角度を付けるためのチルトスタンドが付いています。
このチルトスタンドは透明のプラスチックでできており、チルトスタンド自体の形状もシンプルです。
このように、普段は見えない裏側のデザインも凝っているのが分かります。
Matias Tactile Proは有線キーボードであり、背面にはケーブルを付ける端子があります。
このケーブルも普通のケーブルとは異なり、透明な被覆の中に編まれた金属線が見える特別仕様です。
ちなみに、予備として同じケーブルがもう一本入っています。
全体的にAppleっぽいデザインであり、シンプル系のキーボードでもゲーミングキーボードでも見ないオンリーワンの雰囲気を醸し出しています。
独特なデザインなので好き嫌いは分れるかもしれませんが、Appleユーザーであれば普通に受け入れられるデザインだと思います。
Matias Tactile Proの特徴
次にMatias Tactile Proの外観からでは分からない魅力を解説していきます。
- メチャクチャ気持ち良い打鍵感
- USB2.0ポートが3つある
- Nキーロールオーバー
- キーキャップがレーザー印字
- 数少ないMac用配列
- 打鍵感に対してコスパが良い
メチャクチャ気持ち良い打鍵感
まず、Matias Tactile Proで最も大きい魅力が「メチャクチャ気持ち良い打鍵感」という点です。
他のメカニカル式と比較してもダントツ気持ちが良く、「メカニカル式の中では最強」だと思っています。
当サイトでは打鍵感の良いキーボードには2つの条件があると考えています。
1つ目は底付きの際には「ピタッ」と止まること。2つ目はキー荷重の山を越えたらそのまま底付きすることです。
1つ目の条件はメカニカル式であれば大体満たしています。
安いメンブレン式にありがちな「ブニュブニュ」とした感触が無いので、メンブレン式からメカニカルに変えると「打鍵感が良い!」と感じる訳です。
問題は2つ目です。
「キー荷重の山を越えたらそのまま底付き」をメカニカル式で満たすのが難しいのです。
というのも、メカニカル式はバネで反発力を生み出しており、ばねを押し込んだ距離に比例して反発力が増すからです。
しかし、ALPS軸もといMatiasスイッチではメカニカル式ながらも2つ目の条件を満たしています。
一瞬引っ掛かるような感覚があり、その引っ掛かりを超えると一気に底付きするのです。
この2つの条件を満たしていることによって、他のメカニカルスイッチよりも気持ち良い感触を生み出せるのです。
加えてTactile Proに使われているスイッチはクリッキータイプです。
CHERRY MXの青軸でもそうですが、音が鳴って指にクリック感が伝わる軸って爽快感があって気持ち良いですよね。
これらの特徴によって、Matias Tactile Proの打鍵感がメカニカル式の中でもトップクラスの打鍵感を味わえるのです。
Tactile Proはメカニカル最強の打鍵感
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USB2.0ポートが3つある
2つ目はUSBポートが3つ付いていることです。
正直ここまで付いている必要があるかと言われると微妙ですが、付いているに越したことはありません。
このUSBポートのバージョンはUSB2.0ですが、まだまだUSB2.0も現役なのでしばらくは使っていけると思います。
3つのUSBポートがあるのでUSB差込口には困らない
キーキャップがレーザー印字
3つ目はキーキャップにレーザー印字が採用されていることです。
キーキャップの印字には様々な種類があり、種類によって耐久性や発色が異なります。
レーザー印字の耐久性は結構高いので、5年以上ヘビーに使い続けるくらいしないと消えません。
そして、何よりもレーザー印字特有の銀色がかった発色がホワイトカラーと非常にマッチします。
印字とキーボード本体が同系統の色なので、キーボード全体の雰囲気に統一感を持たせられています。
レーザー印字で印字が消えにくい
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Nキーロールオーバー
4つ目はNキーロールオーバーです。
別名アンチゴースト機能とも言われており、速くタイピングしてもきちんと認識してくれる機能です。
現在のキーボードのほとんど全てに搭載されているので、特に言うことはありません(笑)
速くタイピングしても反応してくれる
数少ないMac用配列
5つ目は数少ないMac用の外付けメカニカルキーボードという特徴があります。
現在発売されている外付けキーボードのほとんどがWindows用なので、Mac用になるとほとんど選択肢がありません。
Matias Tactile Proはそんなのけ者にされがちなMacユーザーの貴重な選択肢の一つとなります。
とはいっても、普通のMac用キーボードとは少し違う部分もあります。
下の赤枠で囲っている部分にはコマンドキーやオプションキーがあってMac仕様になっています。
しかし、本来CapsLockキーがある場所にコントロールキーが付いているのが分かると思います。
はじめは慣れないと思いますが数日で慣れてきますし、一度慣れるとコピペの際にコントロールキーが近くなって快適です。
他にもMac用のフルサイズキーボードなので、このキーボードはF18まであります。
デフォルトではF1~F12には機能が設定されていますが、F13~F18には設定されていません。
MacではF1~F12を含むファンクションキーの機能を自分で設定できますので、何も設定されていないF13~F18には自分で好きな機能を割り当てられます。
貴重なMac用キーボード
打鍵感に対してコスパが良い
最後は打鍵感に対してコスパが高いという点です。
Matias Tactile Proの価格は1万4千円程で購入できますので、意外とお手頃に購入できる価格です。
「え、1万円のキーボードって高級キーボードやん!」って思われるかもしれませんが、よく考えてみてください。
オリジナルのMatiasスイッチやMac仕様など、コストが高くなりそうな要素がてんこ盛りです(笑)
普通はこれほどニッチなキーボードは2万円は超えるので、「こんなに安いんだ!」って逆に驚いたほどです。
それに、打鍵感の気持ち良さを考えるとさらに価格設定が安いと感じるようになります。
僕は打鍵感の良いキーボードを求めて40万円以上のキーボードを購入してきましたが、その中でもMatiasのTactile Proは現在手に入る中だと2番目に気持ち良いキーボードだと思っています。
ちなみに1番はUnicompのUltraClassicというメンブレンキーボード、3番目がHHKBでその次にリアルフォースです。
これらのキーボードは3万~4万円の価格帯で非常に高価なので、簡単には手が出せないと思います。
それを考えると、1万円前半で同じかそれ以上の打鍵感を実現できてるって凄くないですか?
僕個人としては打鍵感だけで比較するとHHKBやリアルフォースよりも気持ち良いと思っています。
これらの”超”高級キーボードと同等以上の打鍵感を味わえるので、Matias Tactile Proは打鍵感に対するコスパが高いと言えるでしょう。
打鍵感が良さを考えるとコスパが良い
以上がMatias Tactile Proの良い点でした。
やっぱりこのキーボードの最大の魅力はメカニカル最強クラスの打鍵感です。
正直、他の良い点はオマケみたいなものですし、打鍵感に魅力を感じなければ買う意味はそこまで無いとさえ思ってしまいます。
Matias Tactile Proの欠点
尖った長所がある一方、欠点も当然あります。
- 音が凄くうるさい
- キー荷重は重め
- 日本語配列は1種類のみ
- パームレストが欲しい
- Windowsは別のソフトが必要
音が凄くうるさい
最も大きな欠点は音が凄くうるさいという点です。
どれくらい音が大きいかと言いますと、うるさいと評判のCHERRY MXの青軸よりも音が大きいです。
キーを押すと「カチャ、カチャ」という音が鳴るのですが、タイピングになるとその音が繋がって「ガチャガチャガチャガチャ~」という凄い音が鳴ります。
特にタイピングが速いとその分音も大きくなります。
これは静かな場所で使いたい方にとっては明らかなデメリットです。
レビューでも「音が思ったよりもうるさい」と書き込んでいる方が多いです。
個人的には「打ってる感」があって楽しいので良さの一つとして考えておりますが、「他の人がいる場所では使えないな」とは思っています。
音が大きいので静かな場所には向かない
キー荷重が重め
2つ目はキー荷重が重めという点です。
Matias Tactile Proのスイッチのキー荷重は60gと少し重めに設定されています。
参考として他のキーボードのキー荷重を紹介しますと、CHERRY MXの赤軸が45g、茶軸が55g、リアルフォースが30gと45gです。
個人的には45gが標準のラインだと思っており、一日4千文字以上のタイピングすると疲れてきます。
とは言っても、CHERRY MXキーの青軸も60gなので特別重いわけではありません。
「カチカチ」と音が鳴り、指に確かなフィードバックがあるクリッキー系の軸の宿命のような物なので、この打鍵感を味わいたいのであれば受け入れる必要があります。
キー荷重は少し重めで大量のタイピングには向かない
日本語配列は1種類のみ
3つ目は日本語配列は1種類しかないという点です。
今回レビューしているのは日本語配列ですが、日本語配列だとバリエーションがこれしかありません。色もホワイトだけです。
Matiasスイッチには3種類ありますが、選べるスイッチもクリックスイッチ(青軸系)のみです。
英語配列なら他のスイッチや小型モデルも選べますので、英語ユーザーなら他にも選択肢が広がります。
まあ、Matias社がカナダの企業ということもあり、マイナー言語である日本語用キーボードを用意してくれているだけでもマシだと思っておきましょう。
ちなみに「日本語配列で他のスイッチの物が欲しい!」という方は、実現方法が無いわけではありません。
一応、FILCOのオンラインショップで他のスイッチも単品が売られています。
Tactile Proを分解した後にスイッチの半田付けを除去して、再度希望のスイッチを半田付けして組み立てる方法です。
このように、日本語配列を選ぶ場合は他のスイッチを選べないのは少し残念な所ですね。
日本語配列のバリエーションは壊滅的
パームレストが欲しい
3つ目はパームレストが欲しいという点です。
パームレストはキーボードの前に置く手首置き場です。
外観レビューの時にもご覧いただきましたが、側面から見ると厚みが結構あることが分かります。
厚みがあるキーボードはレトロスタイルであり、これは疲労軽減効果が発揮できる形状です。
しかし、それはパームレストが有る場合であり、パームレストが無いとタイピング時に手首を浮かせたままになるので逆に疲れてしまう原因にもなります。
Matias Tactile Proのポテンシャルを引き出したいのであれば、パームレストを使用することをおすすめします。
ポテンシャルを発揮するならパームレストが必要
▼おすすめパームレスト▼
ちなみにキーボードとパームレストは相性がありますが、このパームレストはコスパが良く相性が良いのでオススメです。
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Windowsは別のソフトが必要
このキーボードはMac用として発売されていますが、Windowsでも使えないことは無いです。
数字キーやアルファベット、記号などは印字のまま入力されますし、tabキーやcontrolキーなどのMacとWinの共通のキーも同じように使えます。
Mac特有のオプションキーやコマンドキーは、Windowsで言う同じような機能であるAltキーやWinキーとして扱われますし、Macには無いはずの半角全角キーもWindowsと同じように押せば切り替わります。
実質、WinキーやAltキー以外は普通のWindows用キーボードと同じような配列なので、ショートカットを多用しない方であれば実は普通のWinキーボードと同じように使えるのです。
しかし、スペースキーの両隣りのキーは反応しませんし、F13~F18も別のキーとして認識されるという問題もあります。
これらのキーを使わない方は放置していても構いませんが、一応使えるようにする方法はあります。
マイクロソフトの公式アプリである「PowerToys」というアプリの中に含まれるキーボードマネージャーを使えば、そのままでは反応しないキーでもマップを変更することで普通に使えるようになりました。
正常に動作するとは保証できませんが、「WindowsだけどMatiasスイッチが使いたい」という方は是非とも参考にしてみてください。
Windowsでも使えるが自己責任でお願いします
以上のように使う人を限定するような特徴もあるので、全員におすすめ出来るキーボードではありません。
Matias Tactile Proがおすすめの方
これまで、Matias Tactile Proの良い点と悪い点をレビューしてきましたが、それらを踏まえておすすめ出来る方の特徴を解説します。
それが以下の4つに当てはまる方です。
Tactile Proで幸せになる方
- タイピング用に使う方
- Mac用のメカニカルが欲しい方
- 最高の打鍵感を味わいたい方
- 大きな音を許せる方
タイピング用に使う方
まず、このキーボードはゲーム用には向きません。
というか、公式が「Designed for typing - NOT gaming」と明言しています。これは「ゲーム用では無くタイピングのために設計された」という意味で、そもそもゲーム用は眼中に入っていないのです。
まあ、そういう割にはキー荷重は重めですが、「1日に2~3時間くらいタイピングする」という方ぐらいなら大丈夫だと思います。
ちなみに普通のメンブレンキーボードでもゲームが出来るように、ゲームが全くできない訳ではありません。
普通に趣味でゲームするくらいなら十分使っていけると思います。
公式でタイピング用と明言している
Macユーザーの方
Macユーザーの方にとってはTactile Proは貴重な選択肢の一つです。
Mac専用として発売されている打鍵感が良い日本語配列のキーボードは、他にリアルフォースぐらいだと思います。
>>>【レビュー】リアルフォースR3は「寄り添うキーボード」で使いやすい!
しかし、リアルフォースは非常に高価で3万円以上します。
それを考えるとMatiasのTactile Proの1万円代前半という価格は手が届きやすい価格ではあります。
クセがあるのでオススメとまでは言えませんが、「Macでメカニカルキーボードを使いたい」というこだわり派なら割とアリだと思います。
Windowsユーザーでも「どうしてもMatias Tactile Proが使いたい」という思いがあれば使えるとは思いますが、当サイトでは動作の保証はできません。
Macユーザーにとっては貴重なメカニカルキーボード
最高の打鍵感を味わいたい方
3つ目は「最高の打鍵感を味わいたい方」です!
正直、「打鍵感に魅力を感じないなら、このキーボードを選ぶ意味が無い」です。
「打鍵感が良ければ他の部分はどうでも良い!」という方の場合は凄ーくオススメできます。
「とにかく打鍵感!!」という方はおすすめ
大きな音を許せる方
最後には大きな音を許せる方です。
今まで当てはまっていた方も音の大きさを受け入れられないとおすすめは出来ません。
CHERRY MXの青軸よりも音が大きいので、他の方がいる場所だと迷惑になる可能性が高いです。
ただし「Tactile Pro結構良さそう」という方で、「音は別に気にならないよ」というのであればは普通におすすめです。
大きな音が許せないとおすすめ出来ない
このように、色々尖っているので”人を選ぶキーボード”という印象があります。
しかし、魅力的な打鍵感もあるので、強く惹かれるのであればその気持ちを信じてTactile Proを選ぶのもアリと思います。
欠点を許容できるならアリ
今回はMatiasのTactile Proをレビューしました。
この記事を見て頂けたように、このキーボード最大の魅力は打鍵感です。
これほど打鍵感が良いと昔のALPS簡易軸にカルト的な人気があるのも頷けますし、この軸を復活したMatiasにも称賛を送りたくなります。
それに加えて、1万円前半という他の打鍵感が良いキーボードと比べて圧倒的にお手頃なので、比較的買いやすいのも良いですね。
音の大きさが許容できる環境であり、打鍵感が良いキーボードが欲しい方にはかなりおすすめ出来ると思っています。
CHERRY MX軸も良いですが、ALPS軸の生まれ変わりであるMatias軸を選んでみるのもオツかもしれません。
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