
こんな方に向けて書いています
- リアルフォースGX1が気になる方
静電容量無接点方式と言えばメカニカル式と並ぶまたはそれ以上の高級キーボードです。
簡単に特徴をまとめると「信頼性(耐久性)が非常に高く何よりも打鍵感が良い!」に尽きます。

実際に「もうメカニカルキーボードには戻れない!」という方もいらっしゃいますし、僕も静電容量無接点方式を愛用しています。
とは言っても、GX1が登場するまでの静電容量無接点方式は仕事用のキーボードしか無かったので、ゲーミングキーボードを検討している方にとっては馴染みのないキーボードだと思います。
そこで気になるのが「GX1ってどんな感じなんだろう」という部分です。
結論から言いますと、以下に当てはまっている方には凄くおすすめできます。
GX1で幸せになる方
- 上質な打鍵感を味わいたい方
- 耐久性が高いキーボードが欲しい方
- 最強クラスの静音性を求める方
- 自分で設定を突き詰めたい方
- CS:GOやValorantをする方
- キーの軽さを求める方(30g)
もし、これらに当てはまっている方の場合はこの記事をご覧になる価値は大いにあると思います。
今回はリアルフォースGX1のレビューおよび、メリットとデメリットを解説していきます。

リアルフォースGX1の外観レビュー
最初はリアルフォースGX1の外観からレビューしていきます。

パッケージは非常にシンプルで、ゲーミングキーボードのパッケージにしては地味です。

ちなみに、僕はリアルフォースR3とR3Sも所持しておりますがパッケージのカラーリングも変わっています。

上側がリアルフォースR3S、下側がGX1のパッケージですが、実はゲーミング用のGX1の方がシンプルなんですよね。
リアルフォースシリーズはほとんど店頭で売られないので、あまりパッケージには力が入っていないのでしょう。

そして、シンプルなのはパッケージだけではありません。
付属品GX1本体と説明書ぐらいで非常にシンプルです。

個人的には付属品も楽しみの一つだと思っていますが、ゲーミングキーボードあるあるのステッカーも無いので付属品は少し寂しいですね。

それでは、いよいよGX1本体のレビューに入ります。

リアルフォースGX1はゲーミングキーボードなので(?)フローティングデザインとRGBが採用されています。
フローティングデザインは横から見ると軸が見えるような物を指しますね。

とはいっても、他のRAZERやLogicoolと比較するとかなりシンプルですし、RGBを最大にしても発光は控えめな印象があります。

ちなみに、LEDはOFFにすることも可能で、LEDをOFFにすることでゲーミング感は皆無です。

”ゲーミングキーボード感”が苦手な方も大丈夫ですし、オフィスでもイケるぐらいのシンプルさだと思います。

フローティングデザインではパネル部分が目立ちますが、こちらはちゃんとした金属(スチール)でザラザラ感とひんやり感があります。


個人的にはひんやり感を感じられるのはハイエンドキーボードの特権だと思っています。
1万円ぐらいのキーボードに採用されている金属は、比熱が低い(温まりやすい)ので生温くひんやり感は無いんですよね。加えて、軽いので重厚感は感じにくいのです。
金属のプレートは背面までカバーされており、"REALFORCE"のロゴが入っています。

ゲーミングキーボードのブランドロゴは大抵の場合デカデカと入っていますが、こちらも控えめですね。
側面を横から見るとフローティングデザインなので軸部分が丸見えです。

これはデザインだけでは無く、掃除がかなり楽になるという実用上のメリットもあります。
掃除する際にキーキャップを外さなくても大丈夫なので、掃除の手間が10分の1以下です。

また、キーキャプの指が触れる面が湾曲している、ステップスカルプチャーデザインが採用されています。
>>>疲労軽減ならシリンドリカルステップスカルプチャーのキーボードを選ぼう!
リアルフォースGX1は有線接続なので後ろからケーブルが生えています。

このケーブルは3方向に逃がすことができる構造になっているので邪魔になりにくいです。

また、普段は見えない裏側にも"REALFORCE"のロゴが入っており、デザインが凝っているのも良いですね。
加えて、1段階ですがチルトスタンドも付いております。

以上が外観のレビューです。
まとめると、リアルフォースGX1は「シンプルながらもゲーミングの要素を取り入れたデザイン」と言えるでしょう。
LEDがピカピカ光っているデザインが好きな方は物足りなさを感じるかもしれませんが、「シンプルなゲーミングキーボードが良い」という方の場合はGX1のデザインは魅力的に映ると思います。
リアルフォースGX1はシンプル寄りのキーボード
リアルフォースGX1の良い点
それでは、次に外見からは分からない良い点を解説していきます。
外見も大事ですがキーボードで最も大事なのは使い心地です。
ということで、リアルフォースGX1は以下の9つの良い特徴があります。
- 高い安定性
- 静電容量無接点方式
- 高い静音性
- キーマップ変更機能
- Dual-APC
- マクロ機能
- RGB設定機能
- キー荷重を選べる
- キーキャップを変更できる

高い安定性
1つ目は高い安定性です。
ここで言う”安定性”というのは「キーボード自体が動きにくい」ということですね。

リアルフォースGX1の裏側には滑り止めがきちんと装着されています。

この滑り止めは単なるゴムではなく、独特な性質を持つ素材が使われています。
この素材は上から力がかかるまでは簡単に横に動くのですが、一度上からの力が働くと張り付いたように強力な滑り止め効果を発揮するのです。
そして、この性質はリアルフォースGX1の重量級の本体と合わさることで、非常に高い効果を発揮します。
リアルフォースは重量が1259gもあります。

実際に手で持ってみてもズシリと重く、一発で「あ、これ1Kg以上あるな」というのが感じ取れます。

このように、上からの圧力がかかった際に発揮する強力な滑り止めとリアルフォースGX1の重い重量の相乗効果によって、非常に強力な滑り止め効果が発揮されます。

FPSなどのゲームでは激しい操作をする機会も多いですが、勢い余ってキーボード自体が動くとはほぼ無いでしょう。
ちなみに、チルトスタンド自体には滑り止めが付いていませんが、それでも前側の滑り止めだけで十分強力なので安定しています。

滑り止めが強力なのでびくともしない
静電容量無接点方式
2つ目の特徴がスイッチ部分に静電容量無接点方式が採用されているという部分です。

静電容量無接点方式のメリットは主に耐久性と信頼性です。
静電容量無接点式は”無接点”と言うように接点が無い構造になっており、代わりにキーの深さを計測するセンサが付いています。
反応ポイント以上に深い位置にあることを検知すると、それが入力となって反映されるのです。
これによって、リアルフォースGX1は1億回の耐久回数があると公表しています。

これらの理由によって耐久性が高いのですが、静電容量無接点式が真に優れているのが信頼性です。
実はメカニカル式の赤軸も耐久性だけなら1億回と公表されています。
しかし、メカニカル式には”チャタリング”という不具合が発生する場合もあるのです。これは1度キーを押したはずが2回入力されるという現象です。
これによって本来スイッチが持っている寿命を使い切れずに終わることもあるのです。

実際、ヤフオクやメルカリにも「チャタリングが起きているからジャンク品」という物もそこそこ見かけます。
これは接点が付いているからこそ起こりやすい不具合で、静電容量無接点式は接点が無いのでチャタリングが起きないのです。

これによってリアルフォースGX1は信頼性が高く、メカニカル式よりも長期間使うことが可能なのです。

また、リアルフォースGX1のスイッチにはもう一つ魅力があり、打鍵感が上質でめちゃくちゃ良いんです!

特に僕がリアルフォースGX1で好きなのがキーを押し始めると抵抗なく底付きし、底付きする際にぶにょぶにょ感が無くピタッと止まることです。
馴染み深いメカニカル式の赤軸は底付き時のぶにょぶにょ感が無いのは同じですが、こちらは底付きに近づくに比例してキー荷重が増加していくのです。
これによってメカニカル式に底付きするには思っているよりも大きな力を加える必要があるのです。
対してリアルフォースGX1は途中でキー荷重が多くなる訳でもなく、ずっと一定のキー荷重を保ちながら最後に底付きします。
最初に「粘りがあってしっとりしている打鍵感」と説明しましたが、それはこの性質から来ているんです。
また、余分が力が必要無く、同じメカニカルの45gと比較してもリアルフォースGX1の方が軽いと感じます。

このような打鍵感はメカニカル式の構造上真似できません。
静電容量無接点式である”リアルフォースGX1を選ぶからこそ味わえる特権”です。
ちなみに、よく「静電容量無接点式だから打鍵感が良い!」と言われていますが、これは厳密には違います。

これは、静電容量無接点方式というコダワリスイッチが採用されているので、打鍵感にも非常にこだわられているというのが正しいです。
耐久性と信頼性が高く、打鍵感も上質
静電容量無接点式については語り尽くせないので、別の記事で詳しく解説しています。「もっと静電容量無接点式について知りたい!」という方は絶対に参考になると思います!
-
-
【キーボード】静電容量無接点方式とメカニカル式の違いを比較解説します!
高級キーボードの世界に踏み入れた際に始めに知るのがメカニカル式キーボードだと思います。 しかし、さらに調べていくとさらに高級な”静電容量無接点式キーボード”も存在するということを知ると思います。 恐ら ...
-
-
【機械工が解説】静電容量無接点キーボードの仕組みや特徴は?メリット・デメリットを解説!
高級キーボードの中でも最高峰クラスのキーボードに採用されているのが静電容量無接点方式です。 静電容量無接点方式はキーボードをこだわる人を引き付けて離さない魅力が存在しています。 中にも以前メカニカルキ ...
高い静音性
3つ目は非常に高い静音性です。
リアルフォースシリーズには元々静音モデルと”非”静音モデル(通常モデル)がありますが、GX1は全て静音仕様になっています。
ゲームでのボイスチャットでは相手のキーボードから「ガチャガチャ」という音が聞こえることはよくありますよね。

GX1の静音性は非常に高いので自分のキーボードから鳴る音はメカニカル式と比較すると大きく軽減でききます。
僕は色々な高級キーボードを購入してきましたが、リアルフォースの静音性能は高級キーボードの中でも最強クラスです。
一応メカニカル式にも30%音を軽減できる静音赤軸が選べたり、ゲーミングデバイスメーカー独自の静音軸がラインナップされていたりします。

しかし、ゲーミングキーボードはそもそも静音赤軸が選べないことが多いですし、ゲーミングデバイスメーカー独自の静音軸もある点においてGX1に勝てないのです。
それが打鍵感です。リアルフォースGX1は高い静音性だけでなく、気持ち良い打鍵感を両立しているのです。
おそらくリアルフォースGX1が気になっているということは、多かれ少なかれ「打鍵感が良いキーボードが欲しい!」と考えているのではないでしょうか。

実はメカニカル式で静音化しようとすると打鍵感が犠牲になってしまうというデメリットもあるのです。

というのも、メカニカル式の音がうるさい主な理由は底付き時に発生する音なのですが、その音を軽減するために音が出る部分に吸音材を付ける必要があります。
この吸音材が打鍵感を損なうのです。

そこで静音性と打鍵感を高いレベルで両立しているリアルフォースGX1が光るなのです。
僕個人的には静音じゃないメカニカルと打鍵感だけで比較してもリアルフォースの打鍵感が好きなので、「正直メカニカル式じゃ満足できないな」と思ってしまいます。

静音性と打鍵感を両立している
▼関連記事▼
-
-
リアルフォースの静音は最強レベル!違いを両方持ってる僕が解説
リアルフォースR3を購入する際にポイントになるのがバリエーション選びですが、「音」に関する部分も例外ではありません。 リアルフォースでは静音モデルと”非”静音(通常)モデルが用意されており、自分が好き ...
キーマップ変更機能
4つ目はキーマップの変更機能です。

この機能は「リアルフォースコネクト」という無料でダウンロードできるソフトで利用できます。
GX1ではそれぞれのキーの役割変更やキーの無効化を行うことが可能で、それをキーボードへの保存が可能です。
これによって、リアルフォースコネクトが入っていない他のPCで使う場合でも同じキーマップが利用できるのです。

しかも、キーマップはA面とB面の2つを設定可能です。
例えば片方は普段使い用のキーマップ、もう片方にはゲーム用のキーマップなどと使い分けるなどができます。
A面とB面の切り替えもスペースキーとエンターキーの同時押しだけで完了するので、切り替えに手間もほとんどかかりません。

このように、キーごとにキーマップの変更や無効化が行え、さらにはマップを2つ保存できるのがGX1の強みです。
キーマップ変更機能が利用でき、マップも2つ作れる
Dual-APC
5つ目はDual-APC機能です。
こちらもリアルフォースコネクトで使える、キーが反応する深さについて設定を行える機能です。

APCというのはリアルフォースR3やR3Sに搭載されている機能で、アクチュエーションポイントチェンジャーの英語のスペルの最初を取ったものです。
アクチュエーションポイントというのが”反応ポイント”という意味合いがあるので、APCは”反応ポイントを変える機能”ということになります。
ゲーミングキーボードでも反応ポイントを変えられる機種はほとんど無いですし、これこそ超高級キーボードの特権と言っても過言ではありません。

そして、リアルフォースGX1のDual-APCではAPCが3つの点でパワーアップしているのです。
- 30段階のAPC
- Dynamic Mode
- Kill Switch

1つ目のパワーアップポイントはAPCの段階が大きく増えたことです。
リアルフォースR3やR3Sでは4段階から選べる仕様でしたが、それがDual-APCではなんと0.1mm~3.0mmの範囲で0.1mm刻みの30段階に増えたのです!
これによってゲームで設定を突き詰めることが可能ですし、最小だと0.1mmという超ピーキーな設定もできるのです。
4段階でも十分だったのに、さらに自由度が広がったと言えるでしょう。
2つ目のパワーアップポイントはダイナミックモードです。
簡単にダイナミックモードを説明すると連打がしやすくなる機能です。
通常は連打を行う際に一度リセットポイントまでキーを持ち上げる必要があります。
しかし、Dual-APCで反応ポイントを浅めにすればするほど、持ち上げる必要がある距離が伸びます。
ここでダイナミックモードが火を噴くのです。
引用:REALFORCE GX1 公式サイト
ダイナミックモードはリセットポイントが低くなり、反応ポイントもそれに応じて深くなります。
これによって連打がしやすくなり、同じキーを連打する際にも反応ポイントまでのラグを少なくできるのです。

3つ目のパワーアップポイントはキルスイッチ機能です。
この機能はCS:GOやValorantでストッピングをする際に有利になれる機能です。
ストッピングを簡単に説明すると移動している方向とは反対に一瞬入力を入れることで早く静止できるテクニックです。

通常は反対に入力しても今まで押していたキーの判定が残るので、その分止まるのが遅くなります。
しかし、Kill Switchモードでは反対の入力を入れるとキー判定の余韻がカットされます。
引用:REALFORCE GX1 公式サイト
これによって、相手が同時にストッピングをしても、相手よりより素早く動けるのです。
Kill Switchで生まれる差は一瞬ですが、FPSにおいては一瞬の差が勝敗に繋がります。
全く同じ腕前の人が相手でもキーボードがGX1だったら勝てるのです。

今回は軽く解説しましたが、Dual-APCは従来のAPCよりも勝負に勝つための機能がパワーアップしていると言えるでしょう。
これらの設定はGX1本体に保存されるので、他のPCに接続しても同じような設定が利用できます。
もし、Dual-APCのことを詳しく知りたい場合はコチラもご覧いただけると参考になると思います。
-
-
リアルフォースGX1のDual-APC(ダイナミックモード 、キルスイッチ)機能を解説【ラピッドトリガー】
リアルフォースGX1はゲーム用に色々な部分が変更されており、その最たる部分がソフト面です。 そして、ソフト面の中でもAPC機能が進化したDual-APC機能は特にパワーアップされています。 APCとい ...
Dual-APCで設定を突き詰められる
マクロ機能
6つ目もリアルフォースコネクトの内容でマクロ機能です。
マクロ機能は一連のキー操作を設定しておくことでマクロキーのみでそれを自動入力してくれるという機能です。

一連のキー動作はリアルフォースコネクトで設定可能で、設定方法も非常に簡単です。

マクロの発動はデフォルトだとFnとF1~F8のいずれかを同時入力した際に発動するようになっています。
2キーの同時押しが嫌な場合は、キーマップ変更機能によって1キーでマクロの発動するのも可能です。

作製できるマクロに文字数の制限はあるものの、キーボード自体に保存されるので他のPCでも同じマクロが使えるのも特徴です。
一定の手順を踏む作業を何度も行う場合はマクロ機能を使うのがおすすめです。
また、先ほどのリアルフォースコネクトで設定できるマクロとは別に「イージーマクロ」というの物も利用できます。
これはリアルフォースコネクトを通さずに、キーボード上の操作だけで設定・使用できるマクロです。
代わりに設定できる文字数が半分でUSBを抜くとリセットされますが、リアルフォースコネクトを起動しなくても良いのは気楽ですね。
リアルフォースGX1ではマクロ機能が付いている
▼マクロについて詳しく▼
-
-
リアルフォースGX1のマクロ機能を詳しく解説!設定方法も紹介します
リアルフォースシリーズはR3/R3SとGX1とありますが、そのうちゲーミング用のGX1だけにマクロ機能が付いています。 しかし、キーボードに付いているマクロ機能って機種によって出来ることや設定方法が結 ...
RGB設定機能
7つ目はRGBの設定機能です。

リアルフォースGX1にはLEDによってライティングが可能ですが、その色や光り方もカスタマイズできます。

この記事の大分前に言ったようにGX1のLEDは控えめですが、「ゲーミングキーボードと言えばLED」みたいなところもあるので自分好みの光り方があるなら色々いじれます。
ちなみに、LEDをOFFにしたい方もこの画面で出来るようになっています。
RGBの光り方も自分で設定できる
キー荷重を選べる
8つ目はキー荷重を選べるということです。
リアルフォースGX1では45gモデルと30gモデルが選べるようになっています。
45gはメカニカル式の赤軸と同じなので標準的ですが、それよりもさらに軽い30gって珍しいですよね。
ここで気になるのが「リアルフォースGX1の30gでどうなの?」という部分だと思います。
僕はGX1と同じ30g静音のリアルフォースR3を所持しており、30gと45gの両方の荷重を打ち比べられます。
やっぱり30gは「とにかく軽い!」に尽きます。指を置くだけでキーが下がっていくので非常にピーキーです。
僕の場合は30gは軽すぎてミスを連発してしまいましたし、タイピングでの力の入れ方も結構変わります。
正直ゲーム用であれば無難に45gがおすすめです。

先ほど解説したように、静電容量無接点式の45gは最初から最後までキー荷重が変わらないので、同じメカニカル45gの赤軸よりも非常に軽く感じます。
そのため、現在赤軸を使って指が疲れている方も疲労軽減効果を受けられるでしょう。
とはいっても、リアルフォースGX1は30gを選べる唯一無二ゲーミングキーボードなので、「キー荷重が軽いキーボードが欲しい!」という方はGX1一択ですね。
ゲーミングキーボードでは珍しい30gが選べる
▼キー荷重に迷ったら見てね▼
-
-
【リアルフォース】30gと45gの違いを6つ解説!キー荷重はどう選べば良い?
リアルフォースのバリエーションを選ぶ際に重要なのがキー荷重です。 現在のリアルフォースR3とR3Sには、30g、45g、偏荷重から選べます。 偏荷重は小指でタイピングする部分が30gでそれ以外は45g ...
キーキャップを変えられる
9つ目はキーキャップを変えられるという点です。
「別に普通じゃない?」と思うかもしれませんが、リアルフォースR3とR3Sは軸の形状が独特で社外品のキーキャップが付けられなかったんです。

これによってキーキャップが制限されていましたが、リアルフォースGX1では軸の形状がCherry MX互換になりました。
メカニカル式の中でも最も有名な軸はCherry MXの軸なので、その分選べるキーキャップが多くなるということです。

実際に他のメカニカルキーボードのキーキャップを付けてみても大丈夫でした。

外観カスタマイズの幅が大きく広がるので、自分だけのGX1を作りやすくなります。
社外品が豊富なCherry MX用キーキャップが使える
以上がリアルフォースGX1の良い点でした。
たくさんありましたが、ハード部分とソフト部分の両方がハイエンドにふさわしい内容であることが分かりますね。
GX1も欠点はある
完全無欠で完璧なキーボードなんてこの世に存在しません。
GX1も例外無く欠点があります。
それがこの5つです。
- バリエーションが少ない
- ゲームモードは無い
- 長いマクロは作れない
- パームレストは必要
- 価格は最高級クラス
最後の価格は言うまでも無いですが、それ以外にもチラホラ気になる欠点があるのではないでしょう。
それでは、これらを詳しく解説していきます。
バリエーションが少ない
1つ目はバリエーションの少なさです。
ビジネス向けのリアルフォースR3とR3Sは非常にたくさんのバリエーションが用意されています。
キー荷重、テンキーの有無、接続方法、配列などいろいろな組み合わせがあります。
この膨大なバリエーションこそがリアルフォースシリーズの強みの一つではあるのですが、GX1の場合はバリエーションは4つだけです。
そのバリエーションはキー荷重が30gと45gがあり、それらの日本語配列版と英語配列版のみです。

まあ、正直ゲーム用なら有線接続、テンキーレスを選ぶ方が多いので、そこまでバリエーションが少なくて困る部分でも無いとは思います。
日本語配列と英語配列で30gと45gのキー荷重が選べる
ゲームモードは無い
2つ目はゲームモードは無いということですね。
ゲーミングキーボードにはWinキーなどの特定のキーの無効化が出来るゲームモードが付いている物がほとんどです。
しかし、GX1にはゲームモードはありません。

ただし、ゲームモードは無いものの特定のキーを無効化することは可能です。
良い点で解説したようにGX1はキーマップを自由に組みますし、2つのキーマップをキーボードに保存できます。
片方を普段使い用のキーマップ、もう片方をゲーム用として反応して欲しくないキーを無効化して保存すると良いでしょう。
切り替えもスペースキー+エンターキーなので簡単に切り替えが可能です。
キーマップを切り替えられる機能はそこまで知られていないので、正直分かりにくいなーと思ってしまいます。

GX1はゲームモードは無い
長いマクロは作れない
リアルフォースGX1のみ利用できるマクロ機能ですが、長いマクロは作れないというデメリットがあります。
簡単に説明すると1つのマクロで48コマンドまで登録可能なんですが、1文字入力するのに4コマンドくらい必要になります。
つまり、1つのマクロだと12文字、長くても15文字くらいしか登録できないのです。

マクロをガッツリ組みたい方は厳しいと言わざるを得ないでしょう。
制限があるので長くても15キーぐらい
▼詳しくはコチラ▼
-
-
リアルフォースGX1のマクロ機能を詳しく解説!設定方法も紹介します
リアルフォースシリーズはR3/R3SとGX1とありますが、そのうちゲーミング用のGX1だけにマクロ機能が付いています。 しかし、キーボードに付いているマクロ機能って機種によって出来ることや設定方法が結 ...
パームレストは必要
最初にGX1の側面をご覧いただいたと思いますが厚みがあるのでパームレストが必要です。

パームレストはキーボードの前に設置する手首置き場みたいなものです。

パームレストが無いと誇張抜きで手首が10倍疲れます。
ただ、これはGX1のデメリットというか高級キーボードのデメリットです。

RAZERやLogicoolも同じような厚みがありますが、パームレストが付属している物も多いので自分で買う必要はありません。
長時間仕事やゲームでキーボードを使うなら、パームレストは手首の疲労を軽減するために是非とも導入したいアイテムです。
数千円で購入でき、3万3千円のGX1と比較すると安いものなので、疲労軽減効果をフルに引き出したいなら一緒に購入するのがおすすめです。

厚みがあるのでパームレストは必要
▼関連記事▼
-
-
リアルフォースにはリストレストが必須!おすすめ商品を紹介!【パームレスト】
リアルフォースシリーズは紛れもなく良いキーボードで、打鍵感の良さ、疲労感の軽減、拡張性の高さなど様々なメリットがあります。 しかし、疲労感の軽減効果を発揮するには条件があり、それが「パームレストを使用 ...
-
-
パームレストがいらないってマジ?疲労軽減効果やミス率を実験!
Do you beliebe in religion of palmrest? パソコンが普及しきった現代の日本において、キーボードを触ったことが無い人はほとんどいないと言っても良 ...
価格は最高級クラス
最後は価格です。
GX1の価格は3万3千円と非常に高価で紛れも無く”ハイエンドクラス”のキーボードです。
ただ、ここまで見てきて高いのも納得できるキーボードであることは分って頂けたと思います。
キーボード本体の質感からDual-APC、キーマップ変更機能そして何より打鍵感と全てにこだわりが詰まっています。
3万3千円という価格でも欲しくなるほどの魅力を備えているのは間違いないでしょう。
言うまでも無く高いがその価値はある
以上がリアルフォースGX1の欠点でした。
個人的にはゲーミングキーボードとして長いマクロが組めないのは残念ポイントだと思ってしまいますね。
GX1を選ぶべき人
ここまででリアルフォースGX1の良い点と悪い点を紹介してきましたが、それらを踏まえてリアルフォースGX1をおすすめ出来る方の特徴を解説していきます。
GX1で幸せになる方
- 上質な打鍵感を味わいたい方
- 長く使えるキーボードが欲しい方
- 高い静音性を求める方
- 設定を突き詰めたい方
- CS:GOやValorantをする方
- 30gが欲しい方

もし、これられに当てはまる方であればリアルフォースGX1独自の強みを生かせるので非常におすすめです。
おさらいを兼ねてこれらのリアルフォースGX1がおすすめの方の特徴を解説していきます。
上質な打鍵感を味わいたい方
1つ目は上質な打鍵感を味わいたい方です。
リアルフォースGX1の打鍵感はイメージ的には「粘りのあるしっとりとした赤軸」に近いです。
これはキーが底付きするまでずっと一定のキー荷重で下がっていくので、「スー」としっとりとした感覚があります。
この感触はメカニカル式では味わえない打鍵感であり、メカニカル式に飽きた方でも新鮮に感じると思います。
正直、これだけで3万3千円の価値があると僕は思っていますので、打鍵感に惹かれている方は非常におすすめです!
メカニカルには無い上質な打鍵感が良いならGX1
長く使えるキーボードが欲しい方
2つ目は耐久性が高いキーボードが欲しい方です。
リアルフォースGX1に採用されている静電容量無接点式は接点の摩耗が無いので1億回の耐久性があり、なによりチャタリングが起きないで信頼性も非常に高いです。
メカニカル式よりも長く使える可能性が高いので、長期間使っていきたい方は非常におすすめです。
長く使いたいならリアルフォースGX1
高い静音性を求める方
3つ目は高い静音性を求める方です。
リアルフォースGX1は静音仕様になっており、非常に静音性能が高いです。

メカニカル式のゲーミングキーボードは基本的に静音モデルが無いので、GX1ほど静かな機種はほぼ見つかりません。
おまけに、静音性が高いメカニカル式にありがちの「打鍵感が犠牲になっている」ということも無いので、打鍵感を両立しているのが凄いとこです。
「カタカタ」という音を楽しみたい方にとっては物足りないですが、「とにかく静音性が高く打鍵感が良いゲーミングキーボードが欲しい!」という方はGX1一択です。
最高レベルの静音性を求めるならGX1
設定を突き詰める方
4つ目は設定を突き詰める方です。
リアルフォースGX1で利用できるリアルフォースコネクトでは様々な部分を設定可能です。
キーマップ、Dual-APC、マクロ、LEDなどキーごとに設定できるので、設定の組み合わせは数え切れないほどあります。
もちろん、それぞれ細かい設定が可能でハイエンドにふさわしい内容になっています。
非常に細かく設定を突き詰められる
CS:GOやValorantをする方
5つ目はCS:GOやValorantをプレイする方です。

これはDual-APC機能で利用できるKill Switch機能によってストッピングが有利になるおかげです。
現在の所、このKill Switchが利用できるキーボードは少ないので、日本語配列で貴重な対応ゲーミングキーボードだと言えるでしょう。
Kill Switchモードで有利になりたいならGX1
30gが欲しい方
6つ目は30gが欲しい方です。
現在30gを選べるキーボードは非常に少なく、僕は日本語配列だとリアルフォース以外には1つしか知りません。
そのキーボードもほぼ発売終了みたいなものなので、実質30gはGX1しかないと言えるでしょう。
非常にピーキーではありますが、「30gのポテンシャルを使い切って見せる!」という方は、30gに挑戦してみてはいかがでしょうか。
極限まで軽いキー荷重ならGX1しかない!
以上がリアルフォースGX1をおすすめ出来る方の特徴でした。
リアルフォースGX1は非常に高額ですが、その分独自の魅力がたくさんあります。
もし、これらに当てはまっているのであればリアルフォースGX1を購入する価値があると思います。
GX1は唯一無二の打鍵感かつ高機能

今回はリアルフォースGX1のレビューを紹介してきました。
現在は静電容量無接点式のゲーミングキーボードはリアルフォースGX1しか存在しません。
よって、メカニカル式には無いリアルフォースGX1だけの魅力がたくさんあります。
もちろんただのイロモノ枠では無く、ゲーミングキーボードとしてハイエンドな機能が詰め込まれています。
「普通にメカニカルを選ぶのはちょっとな~」という方は静電容量無接点式という新たな扉を開いてみるのも悪くないと思います。
配列とキー荷重はリンク先で選べます
▼関連記事▼
-
-
リアルフォースGX1の違いは何?R3と両方持ってる僕が解説!
リアルフォースは静電容量無接点方式なのが特徴で、1億回の耐久打鍵回数と気持ち良い打鍵感なのが特徴です。 そんなリアルフォースシリーズにはタイピング用のR3/R3S、ゲーミングキーボードのGX1があり、 ...
-
-
【レビュー】リアルフォースR3は「寄り添うキーボード」で使いやすい!
リアルフォースGX1はコチラをご覧ください。 リアルフォースと言えば高級キーボード、高級キーボードと言えばリアルフォースと言っても良いぐらい高級キーボードの代表的存在であるリアルフォース。 その価格は ...