リアルフォースは静電容量無接点方式なのが特徴で、1億回の耐久打鍵回数と気持ち良い打鍵感なのが特徴です。
そんなリアルフォースシリーズにはタイピング用のR3/R3S、ゲーミングキーボードのGX1があり、GX1はゲームに有利になる機能が追加されています。
ですが、色々追加されているので「結局が何が違うの?」と変化している場所を知りたい方もいらっしゃると思います。
僕はリアルフォースR3とR3S、GX1の3つを所持しています。
所持しているからこそ実際の使用感の違いを解説出来ると思いますし、皆さんのキーボード選びの参考になると思います。
ということで、今回はリアルフォースGX1とR3の違いを解説していきます。
今回はR3Sについては解説しません。R3とR3Sの違いはコチラの記事をご覧ください。
こんな方に向けて書いています
- GX1とR3で迷っている方
- GX1とR3の違いを知りたい方
リアルフォースGX-1とR3の違い
リアルフォースGX1はゲーミングキーボードなので、快適にゲームが出来るような工夫がされています。
GX1とR3の違いは以下の8つあります。
- 有線と無線
- フローティングデザイン
- RGB機能
- スペースキーの長さ
- Dual-APC
- マクロ機能
- 軸形状がCHERRY MX 互換
- バリエーション
それでは、これらの違いを詳しく解説していきます。
有線と無線
1つ目は接続方法です。
リアルフォースR3ではバリエーションによっては有線接続と無線接続(Bluetooth)も使えるHYBRIDモデルが選択できます。
しかし、GX1は有線接続一択です。
まあ、ゲームでBluetooth接続とかあり得ないので必要ない機能は省かれています。
GX1は有線接続モデルのみ
フローティングデザイン
2つ目の違いはフローティングデザインです。
フローティングデザインは横から見た際に軸が見えるデザインです。
カッコイイだけでは無く、掃除が簡単という実用上のメリットもあります。
エアダスターでさっと吹き付けるだけで、大体のごみは吹き飛んでいくので非常に楽です。
R3やR3Sの場合は一度キーを全部外す必要があるので、この手間を考えるとこれは非常に大きなメリットです。
GX1はフローティングデザインで掃除が楽
RGB機能
3つ目はRGB機能です。
GX1はゲーミングキーボードなので(?)LEDでライティングが出来るようになっています。
他のリアルフォースシリーズではRGB機能はないので、これはGX1だけの特徴です。
ちなみに、RGBの色や光り方はリアルフォースコネクトで色々設定できます。
光らせたくない場合はOFFにも出来るので「RGBがピカピカしているのは好きじゃない」という方も大丈夫です。
GX1だけはRGB機能があってOFFにもできる
スペースキーの長さ
4つ目はスペースキーの長さです。
上の画像はR3のスペースキーの端に合わせて赤線を引いています。また、黄色の枠で囲んだ"Cキー"の位置関係にも注目してみてください。
スペースキーが少し長いのがわかりますよね。
一見地味な違いですが、これがゲームをする際に効いてくるのです。
タイピングをする場合はホームポジションなので、スペースキーが長くても使用感に違いはほとんどありません。
しかし、ゲームで主に使うWASDポジションを使っていると話は変わります。
手が小さいとスペースキーが短いキーボードでは指が届きにくい可能性があり、そうでなくてもスペースキーは多用するので押しやすいことに越したことはありません。
GX1はスペースキーが長いので押しやすい
APC機能の強化
5つ目はAPC機能の強化です。
リアルフォースGX1がR3/R3Sと比べて優れているのがソフト面です。
リアルフォースシリーズにはAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)と言う、反応する深さを4段階から選べる機能があります。
引用:https://www.realforce.co.jp/features/
これは、静電容量無接点方式ではリアルフォースでしか利用できませんでしたが、GX1ではさらにパワーアップしています。
GX1では反応深さを0.1mm~3.0mmまでを0.1mm刻みです30段階で自由に選べるのです!
加えて、Dynamic mode(以下ダイナミックモード)やKill Switch(以下キルスイッチ)機能も利用できます。
完結に言うとダイナミックモードは操作のダイレクト感が増す機能です。
普通のキーボードでは同じキーを連打する際に、一定の位置(リセットポイント)までキーを戻さないと再度反応しないと思います。
反応ポイントを浅くしていると最初はすぐに反応するのですが、もう一度同じキーを押す際にリセットポイントまで戻す必要があります。
そうなると逆に時間がかかってしまうというデメリットもあるということですね。
しかし、ダイナミックモードはリセットポイントが変化することによって、キーを戻す距離を削減できるのです。
引用:REALFORCE GX1 公式サイト
これによって自分の思考が画面に反映されるまでの時間が短くなるという効果があるのです。
最近の僕はFPSよりもタイピングゲームをすることが多いのですが、"ん"を打つために"N"キーを連打する必要があります。
その際に十分に戻せずにタイプミスに繋がることがあるのですが、ダイナミックモードは余計な心配がなくなるのが非常に楽です。
反映するまでの時間だけでは無く、操作の確実性を増す効果も期待できます。
キルスイッチはキーを同時入力した際に残っている判定を無くす機能です。
一般的なのキーボードはキーを同時押しすると、前に押していたキーの判定が一瞬残ります。
対してGX1ではキルスイッチをONにすることで、同時押しした際に前に押していたキーの判定がカットされるのです。
引用:REALFORCE GX1 公式サイト
一見メリットが分かりにくい機能ですが、CS:GOやValolantなどのストッピングが必要になるゲームで有効です。
CS:GOやValolantは移動時の慣性が残るので、キーを離しただけでは動きが完全に止まらず弾が当たりにくくなるという仕様があります。そこで、停止する瞬間に反対側のキーを入力して慣性分打ち消す必要があります。
この際に前のキー判定がカットされると、停止するまでの時間が早くなるので相手よりも有利になれるのです。
一瞬の違いではありますが、一瞬で勝負がつくFPSでは一瞬の差が勝負の結果に直結します。
キーボードを変えることで有利になるならば使わない手はありません。
もちろん、キーの反応深さやDynamicモードやKillスイッチはキーごとに設定可能です。
このように、従来のR3とR3Sと比較して遙かに高機能なソフト面を有しているのが分かります。
R3やR3Sの上位互換であるDual-APCが利用できる
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リアルフォースGX1のDual-APC(ダイナミックモード 、キルスイッチ)機能を解説【ラピッドトリガー】
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マクロ機能
6つ目はマクロ機能です。
リアルフォースGX1ではキーボードマクロが利用可能です。
キーボードマクロは最初に登録しておくことで、一連のキー入力を1つのキーで入力できるという機能です。
先ほどから登場しているリアルフォースコネクトで簡単に設定できます。
そして、キーのONとOFFを別々に決められるので、ショートカットキーや同時押しのコマンドにも対応できます。
例えば"HELLO"と大文字で打ちたい場合はシフトキーを押しっぱなしにしたまま"hello"と入力しますよね。
その場合は最初にシフトキーをONにし"hello"と入力、最後にシフトキーをOFFにすることで大文字で"HELLO"と入力できるのです。
加えてマクロはキーボード本体に保存するので、別のPCで使用する際にもマクロを使えるのも便利ポイントですね。
ただし、無限ではなく48コマンドの制限があるので、長いマクロを組むことはできません。
1つのキーの入力でも”ON”⇒遅延1⇒”OFF”⇒遅延の4コマンド必要なので、せいぜい12~15キーぐらいの入力しかできません。
まあ、打てるキー数は少ないですが便利ではあるので、使いようによっては有効になると思います。
また、キーボード上の操作だけでマクロを設定できるイージーマクロ機能もあります。
イージーマクロは本体に保存されずUSBを抜いたり、マクロを上書きしたりするとリセットされ、設定できるのも24コマンドというデメリットもあります。
デメリットもありますがリアルフォースコネクトを開かなくも設定できるので「数時間ぐらいしか使わない」程度のマクロだと丁度良いです。
GX1はマクロが利用できゲームや作業効率化に活用できる
軸形状がCHERRY MX互換
7つ目は軸の形状の違いです。
リアルフォースは東プレ軸というものが採用されています。
”東プレ”はリアルフォースを作っている会社の名前でなのですが、キースイッチとキーキャップを接続する部分の構造が独特という特徴があります。
形状が独特ゆえにリアルフォースR3/R3Sではサードパーティー製のキーキャップが使えないという欠点がありました。
しかし、GX1の場合は軸形状がCHERRY MXキーと同様なので、他のメカニカルキーボードのキーキャップを装着可能です。
世の中に出回っている高級キーボードの多くはCHERRY MXキーか、それを他社がコピーした互換軸と呼ばれるものが70%くらいを占めています。
採用されているキーボードが多いということはその分サードパーティー製のキーキャップも多くなります。
キーキャップの選択肢が増えるので、外見を自分の好きなようにカスタマイズしやすいのです。
現在メカニカル式を使っている方の場合はキーを移植することも可能です。
このように、自分好みに外見にカスタマイズしやすいのがメリットだと言えますね。
CHERRY MXキー用キーキャップがそのまま使える
バリエーション
最後はバリエーションの違いです。
リアルフォースR3とR3Sが静音機能の有無やテンキーの有無、キー荷重の30gと45gと偏荷重があり、カラーなどいろいろな組み合わせを選べます。
これらの様々な組み合わせの物がラインナップされているので、リアルフォースシリーズは豊富なラインナップが強みと言えます。
対してGX1は静音とテンキーレスは固定で、後はキー荷重が45gと30gをそれぞれ日本語配列と英語配列の合計4モデルのラインナップです。
もしかしたら今後新たなバリエーションが出てくるかもしれませんが、現在の時点では選べるものが少ないと言わざるを得ないですね。
ラインナップはR3とR3Sに比べて少ない
▼関連記事▼
>>>【リアルフォース】30gと45gの違いを6つ解説!キー荷重はどう選べば良い?
以上がリアルフォースR3とGX1の違いでした。
やはりGX1はゲーミングキーボードなので、ゲームで有利になる機能が新たに追加されています。
特にソフト面はR3とR3Sの上位互換であり、ゲーム以外にも活用できます。
有線であること、テンキーレスであることが許容できるなら最強のリアルフォースと言っても過言では無いでしょう。
GX-1がおすすめの方の特徴
それでは、これまでの内容を踏まえてリアルフォースGX1がおすすめの方の特徴を解説していきます。
これらの3つの特徴に当てはまっている方の場合はリアルフォースGX1を選んだ方が断然満足できます。
GX1で幸せになる方
- ゲームをする方
- RGBが良い方
- マクロが使いたい方
ゲームをする方
ゲームをする方はもちろんGX1がおすすめです。
GX1以外の静電容量無接点方式のキーボードはタイピング用のキーボードとして作られています。
タイピング用のキーボードでもゲームをすることは可能ですが、同じ価格のゲーミングキーボードと比較すると劣ります。
「どうしてもR3/R3Sが欲しい」という理由が無ければGX1を選んでおくのが良いです。
ゲーム用なら絶対にGX1の方が良い!
RGBが良い方
2つ目はRGBデザインが良い方です。
LEDが付いているのはリアルフォースGX1だけの特権です。
自分が好きなデザインのキーボードを使っていると気分も上がるので、ゲーム用でなくてもRGBが好きな方はGX1を選びましょう!
RGBのデザインが好きならGX1一択です!
マクロを使いたい方
3つ目はマクロを使いたい方です。
マクロ機能もGX1の特権です。
マクロ機能はゲームに役立つ機能ですが、ゲーム以外の業務効率化にも役立ちます。
マクロを作成する方法も比較的簡単なので、「効率化の一環としてマクロを使いたい!」という方の場合は非常に役立つと思います。
マクロ機能が使いたい方はGX1を選ぶのがおすすめ
これらはリアルフォースGX1にしかない特徴を生かせる方なので、自信をもってGX1をおすすめ出来ます。
まあ、当てはまっていなくても「どうしてもGX1が欲しい!」という気持ちがある場合は、その気持ちに素直に従った方が絶対に満足できると思います。
ゲームに使うならGX-1の価値はある
今回はリアルフォースR3とGX1の違いを解説してきました。
リアルフォースR3/R3Sはタイピング用ですが、GX1はゲームが有利になるような変更点がいくつも見受けられます。
特にソフト面では他のリアルフォースと比較して上位互換です。
ゲームをするのであれば圧倒的にGX1がおすすめですし、選ばない理由もありません。
ただし、タイピング用キーボードであればBluetooth接続が使えるR3を選ぶメリットがあります。
有線で良い場合はR3Sを選ぶと2万円前半で購入できるので、そちらを選ぶのもアリだと思います。
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リアルフォースはバリエーションがたくさんあるのが魅力ですが、バリエーションがありすぎて通販サイトではお目当てのモデルが見つかりにくいという難点もあります。
そこで、モデル探しやしやすいようにそれぞれのモデルごとにまとめています。
もちろん、Amazonリンクは東プレの正規販売品なので安心してご購入いただけます。
楽天のリンクは仕様上正規販売品を選んで頂く必要があります
リアルフォースGX1はコチラ!
静電容量無接点式でゲームがしたいならGX1一択!
配列とキー荷重はリンク先で選べます
リアルフォースR3はコチラ!
有線接続に加えて無線接続が選べるR3ハイブリッドモデルはコチラです。
テンキーの有無、キー荷重はリンク先で選べます
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▼ホワイトカラー▼
リアルフォースR3Sはコチラ!
有線のみであるがスタイリッシュでカッコイイデザインのデザインのR3Sはコチラ!
テンキーの有無、カラー、キー荷重はリンク先で選べます
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