
ロジクールの最高級ゲーミングキーボードであるG913シリーズにはテンキーモデルとテンキーレスモデル(以下TKL)があります。
基本的にはTKLモデルは通常モデルからテンキーが削減されたモデルなので、それ以外の違いはありません。
しかし、G913シリーズに関してはテンキーの有無以外にもいろいろと違いがあるのです。

ということで、今回はG913とG913TKLの違いを解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- G913とG913TKLで迷っている方
- G913とG913TKLの違いを知りたい方

G913とG913TKLの違いは?
それではG913とG913TKLの違いを解説していきます。
通常バージョンとTKLバージョンの違いは以下の5つあります。
- テンキーの有無
- 独立したGキーの有無
- 横幅の違い
- バッテリーの持ち時間
- 価格
それでは、これらを詳しく解説していきます。
テンキーの有無
1つ目はテンキーの有無ですね。
▼G913▼

▼G913TKL▼

これは当然ですね。TKLですから。
テンキーレスはテンキーが無い分音量調整ローラーの位置が近いぐらいですね。

テンキーの違いによって発生する違いについては別の記事で詳しく解説していますので、テンキーの有無で迷っている方はこちらもご覧ください。
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独立したGキーの有無
2つ目は独立したGキーの有無です。
Gキーと言うのはG913の左側に付いているマクロを設定できるキーです。


Gキー自体は5つですが、3つのマクロモードを切り替えることによって合計15個のマクロを設定可能です。
▼G913のマクロモード切り替えキー▼

M1(マクロ1)のG1~G5、M2(マクロ2)のG1~G5、M3(マクロ3)のG1~G5で合計15個です。
さらにGシフト機能を使えば倍の30個のマクロを保存できます。
Gシフト:1つのキーに2つのマクロを保存できる機能

対して、G913TKLにはGキーとマクロモード切り替えキーがありません。


そのため、G913TKLの場合はファンクションキーF1~F12までマクロを設定できます。
そして、マクロモードの切り替えはFnキーとF1、F2またはF3を押すことでマクロモードM1~M3を切り替えられます。
F1~F12を3層分設定できるので合計36個、Gシフトを使えば倍の72個のマクロが設定できます!

しかし、その分デメリットもあります。
ファンクションキーにマクロを設定してしまうと、元々のファンクションキーとしても機能が使えなくなります。
そのため、M1にはファンクションキーを残しておき、M2とM3にマクロを設定する風になります。
また、ファンクションキーとマクロの両方の使用頻度が高い方はマクロモードを頻繁に切り替える必要があります。
このように、独立したGキーが5つあるG913に比べて手間がかかります。
ファンクションキーとマクロの両方とも使いたい場合はG913を選んだ方が快適に作業できます。
G913は独立したマクロ用のキーが付いている
横幅の違い
3つ目は横幅の違いです。
テンキーとGキーがある分当然ながら横幅はG913の方が長いです。
もう一度この2つを見比べてみると、違いが分かりやすいと思います。
▼G913▼

▼G913TKL▼

G913の横幅は47.5 cmなのに対して、G913TKLは36.8 cmです。
TKLバージョンは約10センチ以上横幅が短いですね。
テンキーの有無だけが違うキーボードの場合は8センチ前後の差なので、G913シリーズはGキーの分さらに数センチ長いですね。
この10センチの差によってTKLバージョンにするとスペースを22.5%削減できます。
スペースが削減できると単純にデスク上がスッキリするだけでなく、マウスを動かせる範囲が広くなります。
これはゲーマーにとって非常に重要です。

デスクのスペースが狭いと、マウスを振り回す際にキーボードの側面に当たって思った通りの操作ができない時があります。
特にFPSをしている方は経験があると思いますし、センシを下げにくいので自分に合った設定を模索しにくいのも難点です。

デスクが広い方は大丈夫ですが、十分にスペースを確保できない場合はTKLを選ぶのがおすすめです。
ちなみにG913TKLはギリギリリュックに入るサイズなので、持ち運び自体は可能です。
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G913とG913は横幅が10センチ以上変化し、マウスのスペースが小さくなる。
バッテリーの持ち時間
4つ目はバッテリーの持ち時間です。
LED最大輝度でG913は公称30時間、G913TKLだと40時間と約10時間の違いがあります。
そして、LEDがオフの場合はG913は最大1102時間、G913TKLが1124時間とわずかながらTKLの方が長い結果になっています。
これは、テンキーが無い分消費電力が少ないので、バッテリーの持ちが良いということですね。
特にLEDを点灯している際にその違いは顕著でテンキーレス部分の発光の差で10時間もの差が付いているということでしょう。

ただし、これは最大時間なので実際に使用するともっと早めに減ります。そのため、LEDを付けなくても意外と電池の減りが早いと感じると思います。
また、バッテリー劣化による容量低下は避けられませんので、使用していると充電のスパンが短くなります。
G913TKLは消費電力が小さくバッテリー駆動時間が長い
価格
5つ目は価格です。
定価だとG913が31680円、G913TKLが31130円とG913の方が450円だけ高いです。
幅がかなり違うのでもっと価格の差も大きいイメージがあるものの、意外とそんなに違いはありません。
しかし、実際にはネットで先に発売されたG913の方が安く購入できることも多いので、テンキーの有無はほとんど価格に関係ないのが実情です。

このように、定価はG913の方が高いですが、ネットではG913の方が安く購入できる可能性が高いです。
テンキーの有無で価格の違いはほとんど変わらない
以上がG913とG913TKLの違いです。
これらを一覧にまとめるとこうなります。
2023年1月時点 | G913 | G913TKL |
---|---|---|
テンキー | あり | なし |
Gキー | あり | なし |
横幅の違い | 47.5 cm | 36.8 cm |
バッテリー(輝度最大) | 30時間 | 40時間 |
定価 | 31680円 | 31130円 |

G913とG913TKLのどちらを選べば良い?
次にこれらの違いを踏まえてG913とG913TKLのそれぞれ向いている方の特徴を解説していきます。
どちらを選ぶかで迷っている場合は、是非とも参考にしてみて下さい!
G913が向いている方
テンキーとGキーが付いているG913が向いているのは以下のような特徴に当てはまる方です。
G913で幸せになる方
- テンキーを使う方
- マクロを活用する方
- 広いスペースを取れる方
やはりG913は基本的に普段からテンキーを使用する方におすすめです。
これは当たり前ですが、「頻度は少ないけどテンキーを使用する機会はある」という方は迷うポイントではあります。
このような方はTKLを購入して、追加で外付けのテンキーだけのキーボードを購入して使用するのもおすすめです。

また、「テンキーは使わないけどGキーにマクロを設定したい」という方はG913がおすすめですね。
専用のマクロキーが付いているのでファンクションキーと同時にマクロを使いたい方はG913を選ぶしかありません。

最後はデスクに十分なスペースがある方です。
マウスを振り回せるスペースの重要性は前項で解説した通りで、スペースを確保するために一度デスクの幅を図って確認するのがおすすめです。
もし、デスクが狭い場合はデスクを変えるのも検討しても良いでしょう。
G913TKLが向いている方
次にG913TKLが向いている方の特徴を解説していきます。
G913TKLで幸せになる方
- テンキー・マクロの必要性が薄い方
- 省スペースが良い方
まずはテンキーを使わない方やマクロをあまり活用しない方はG913を選ぶメリットが無いのでG913TKLを選びましょう。

また、「G913が向いている方の特徴」でも解説したように、テンキーの頻度が低い方も外付けテンキーという選択肢があるので、TKLバージョンがおすすめですね。
そして、省スペースなのが最大の特徴なので、机のスペースが少ない方には非常におすすめです。
以上がG913とG913TKLのそれぞれに向いている方の特徴です。
もちろん、これらに当てはまっていなくても最後は自分が「欲しい!」と思った物を選ぶと良いと思います。
省スペース性か?マクロか?
今回はG913とG913TKLの違いについて解説していきました。
G913シリーズは他のキーボードよりも変化していることが多いので、何が変わるのかイマイチ分かりにくい部分があります。
しかし、2つを比較してみると違いが分かりやすかったと思います。
是非ともこれらの情報を活用して、自分に合った方を選んで頂きたいです。
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