この記事は仕事用キーボードを探している方向けですが、ゲーム用途の方もある程度参考になると思います。
キーボードのサイズを表す言葉として有名なのが”フルサイズキーボード”や”テンキーレスキーボード”ですが、”コンパクトサイズキーボード”もあります。
名前の通りコンパクトなキーボードですが色々犠牲にしている部分もあるので、「なんでわざわざ一部を犠牲にしてまでコンパクトにするんだ?」と考えている方もいるでしょう。
しかし、コンパクトであることがタイピングの効率を上げてくれる要素なのです。
そんな名前があまり知られていないコンパクトキーボードですが、魅力を知れば選びたくなるかもしれません。
今回はコンパクトサイズキーボードとはどんなものなのか?特徴やメリットを解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- コンパクトサイズキーボードを検討している方
- コンパクトサイズの特徴やメリットを知りたい方
- 仕事でタイピングの効率を上げたい方
今回解説しないフルサイズやテンキーレスについて詳しく知りたい方はコチラの記事もご覧ください。
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コンパクトサイズキーボードの特徴とは?
最初にコンパクトキーボードの外観的な特徴から解説していきます。
コンパクトキーボードはその名の通り、通常のキーボードと比較してコンパクトなキーボードです。
その代わり、使用頻度が低い以下の3つの部分が削減されています。
- テンキー
- 機能キーと矢印キー
- ファンクションキー
それでは、コンパクトキーボードの外見的な特徴を詳しく解説していきます。
テンキーは当然ない
1つ目はテンキーが無いということです。
テンキーは数字入力をする方にとっては必要ですが、中には全く使わない方もいます。
コンパクトサイズよりも大きいテンキーレスキーボードでも省かれているので、コンパクトサイズで無いのは当然と言っても良いでしょう。
機能キーと矢印キー
2つ目は機能キーと矢印キーも削減されているという特徴です。
矢印キーは使用している方もいるでしょうが、機能キーに関しては使用している方はほぼいないのではないでしょうか?
この部分が無くなることによってテンキーレスキーボードよりもコンパクト化されています。
無くなった機能キーと矢印キーはFnキーと他のキーを同時に押して代用できますので、少し手間はかかりますが同じ機能は利用できます。
一部独立した矢印キーが付いているモデルもあります。(HHKBなど)
ファンクションキーが無い
3つ目はファンクションキーが無いということです。
普通のキーボードだと数字キーの上にファンクションキーが付いていますが、この部分がごっそりなくなっています。
ファンクションキーもそこまで使用頻度が高いものではありませんので削減対象になったということですね。
もちろん機能が使えなくなるわけでは無く、Fnキーと数字キーを同時押しすることでファンクションキーの機能を使えるようになっています。
このように使う人が限られていたり、使用頻度が低かったりする部分を削減することで、非常にコンパクトなキーボードになっているのです。
ただし、コンパクトキーボードの中でも75%キーボードや、60%キーボード、小さいものだと40%キーボードなどさらに細分化されています。
今回解説したのは60%キーボードなので、75%キーボードだと一部残されているキーもあるということですね。
75%キーボードは矢印キーやHomeキーなどの機能キーは圧縮されており、ファンクションキーが付いているものが当てはまります。
下の写真は左右分離キーボードですが、ファンクションキーは付いており、エンターキーの横に機能キーが圧縮されているのが分かると思います。
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また、矢印キーの有無によって同じ60%キーボードでも配列が微妙に変化していることも多いです。
そのため、コンパクトキーボードと言ってもいろいろな形態があるのです。
主にテンキーレスキーボードより小さいものをコンパクトキーボードという。
コンパクトサイズキーボードのメリット
次にコンパクトサイズキーボードのメリットを解説していきます。
もちろんメリットはコンパクトであることですが、今回解説していくのは「コンパクトであるからこそ受けられるメリット」です。
コンパクトであることで得られるメリットは以下の4つが挙げれます。
- ホームポジションを崩さずに使える
- キーボードとマウスの距離が近くなる
- 机のスペースを節約できる
- 持ち運びしやすい
ただし、これだけではなんのこっちゃ分からない物もあるので、詳しく解説していきます。
ホームポジションを崩さずに使える
1つ目はホームポジションを崩さずにタイピングが可能という点です。
コンパクトキーボードは遠いキーが軒並み削減されているので、手を大きく広げなくても大丈夫なのです。
皆さんはキーボードでタイピングをする際にはホームポジションを軸にしていますよね。
しかし、矢印キーやファンクションキーなどを押す際には、ホームポジションを一度崩す必要があります。
下の写真はフルサイズキーボードで矢印キーを押している最中の画像です。
矢印キーを押す際にホームポジションを大きく崩しているのが分かると思います。
反対にコンパクトキーボードの場合は矢印操作で必要なFnキーと同時に押すキーの両方ともホームポジションを保ちながら押せる位置にあります。
もちろん矢印キー以外もホームポジションを崩さずに入力できます。
また、ホームポジションを軸に出来るので、タッチタイピングが出来るとキーボードを見なくても矢印操作が可能になります。
このように、全てのキーがホームポジションから届く位置にあるので、タイピングをする際の快適性と効率が上がるのです。
タイピングの効率が上がって快適になります。
キーボードとマウスの距離が近くなる
2つ目のメリットはキーボードとマウスの距離が近くなるというメリットです。
パソコンを操作するにはキーボードとマウスが必用ですよね。
ほとんどの方はキーボードの右側にマウスを配置しますが、キーボードの横幅が大きくなると手の移動距離も長くなってしまいます。
フルサイズキーボードとコンパクトキーボードの横幅を比較すると約16cmの違いがあります。
これを1回往復するだけで32cm分節約できます。
しかも、マウスを使用する頻度は結構多いので、1日50回マウスを使用すると仮定すると手の移動距離を16m削減されます。
これがなくなるだけで腕の移動距離がかなり削減されるので、パソコン作業が効率的で快適になります。
キーボードとマウスの切り替えの際の移動距離が短くなり、パソコン作業が快適になる
机のスペースを節約できる
3つ目は机のスペースを節約できるというメリットです。
仕事では一緒に資料を見ながらパソコンで作業をすることもありますよね。
その際にキーボードの占有面積が小さくなると、資料が置けるスペースが広がるということですね
他に書類などを置くスペースが大きくなる
持ち運びしやすい
4つ目は持ち運びがしやすいというメリットです。
これは想像しやすいかもしれませんが、コンパクトになった分持ち運びがしやすいです。
テンキーレスキーボードでも不可能ではありませんが、少し厳しい部分はあります。
▼テンキーレスキーボードinリュック▼
見て分かる通り結構ギリギリですし、1kgほどあるので重いです。
しかし、コンパクトキーボードは体積が小さいのでまだ持ち運びは可能なレベルですし、持ち運ぶ意味もあります。
コンパクトキーボードは1つ目のメリットでも解説したように効率的な配列をしていますので、一度慣れると他の配列のキーボードが使いにくくなります。
そのため、キーボードにこだわる人はいつでも同じキーボードを使えるように持ち運ぶのです。
持ち運ぶメリットもあるし、持ち運びも可能な大きさである
以上がコンパクトキーボードのメリットでした。
テンキーレスキーボードのメリットを更に尖らせてあるので、刺さる人には非常に刺さります。
コンパクトサイズキーボードのデメリット
メリットだけを見ると便利なコンパクトサイズキーボードですが、元々あったキーをに削減しているので特定の方にとってはデメリットもあります。
代表的なデメリットは以下の2つ挙げられます。
- 独特の操作方法に慣れる必要がある
- 数字入力は手間がかかる
思い切ったキーの削減をしている分デメリットは結構大きいですね。
それでは、それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
独特の操作方法に慣れる必要がある
1つ目は独特な操作方法に慣れる必要があるということです。
コンパクトサイズキーボードは2つのキーを同時押しして、削減されたキーの機能を利用できます。
これはメリットもあることを解説しましたが、今まで普通の配列を使用していた方はキーを2つ同時押しする操作方法に慣れる必要があります。
今までフルサイズやテンキーレスに慣れてきた場合は数日間から数週間慣れる必要がありますので、キーボードを変更してから少し練習期間が必要です。
また、会社などで通常配列のキーボードを使用する場合は、毎日違和感を味わうことになります。
このように、配列が違うことによって混乱が起きてしまうことがあります。
特に違う配列のキーボードを頻繁に使用する必要がある場合は、コンパクトキーボードは避けておくのが無難です。
操作が独特な部分もあるからこそ不利益を被る場合もある
数字入力は手間がかかる
2つ目は数字入力には手間がかかるということです。
これはテンキーに慣れており、数字入力をたくさんする方の場合は効率が下がってしまいます。
もちろん例外はありますが、ほとんどの方はテンキーを用いた方が入力しやすいでしょう。
まあ、これに関してはテンキーレスキーボードでも同じことが言えるので、さらに小さいコンパクトサイズはテンキーが無いのは分かり切ってますね。
どうしてもコンパクトキーボードでテンキーが使いたい場合は外付けのテンキーがおすすめです。
外付けテンキーは数千円で購入できるので、「ファンクションキーや機能キーはいらないけど、テンキーは欲しい」という方はこのスタイルを取るのも良いと思います。
テンキーに慣れている方にとっては入力しづらい
以上がコンパクトサイズキーボードのデメリットでした。
効率的な配列はメリットにもデメリットにもなり得ますので、自分の事情によってどっちを優先するかを考えてみると良いでしょう。
コンパクトサイズが向いている方の特徴
ここまでメリットとデメリットを解説してきましたが、これらを踏まえてコンパクトサイズキーボードを購入して満足できる方の特徴を解説していきます。
コンパクトサイズで幸せになれる方
- 削減された部分を滅多に使わない方
- マイキーボードを持ち運びたい方
コンパクトサイズキーボードは長所を尖らせた結果、刺さらない人も増えているのでおススメできる方の範囲が狭いです。
逆にこれらに当てはまっているのであれば、満足できる可能性が高いです。
テンキーやファンクションキーを滅多に使わない方
1つ目はテンキーやファンクションキーを滅多に使わない方です。
削減されるキー達を元々使用しない場合はコンパクトサイズであることのメリットだけを受けられます。
テンキーレスキーボードを選ぶよりもさらに快適に作業が可能なので、コンパクトキーボードを選ばない理由はありません。
これに当てはまった方は是非ともコンパクトキーボードを選んでみてはどうでしょうか?
持ち運びたい方
2つ目はキーボードを持ち運びたい方です。
自分のこだわりキーボードを持ち運びたい場合はコンパクトキーボードがおすすめです。
職場でマイキーボードの持ち込みをしても良い場合は、使い慣れている配列であったり、お気に入りの物を使用したりすることで仕事のパフォーマンス向上を期待できます。
何よりも持ち運んでいると凄く愛着が沸いてきます!
以上がコンパクトサイズキーボードが向いている方の特徴でした。
これらの条件に当てはまる方はコンパクトキーボードを選ぶことで効率アップが期待でき、投資としてみても良い買い物だと思います。
使いこなせればコンパクトサイズが最強
今回はコンパクトサイズキーボードの特徴とメリット・デメリットを解説してきました。
使う頻度が低いキーを削減してコンパクトになったことによって、ホームポジションを保ちやすく、マウスとの距離が近くなり、占有スペースも小さく、待ち運びが簡単になるので作業の効率化につながるメリットがたくさんあります。
デメリットさえクリアできる場合は是非ともコンパクトサイズを選んで頂きたいです。
「仕事で使える60%キーボードはどんなものがあるのだろう?」という疑問がある方は厳選して解説していますので、検討している方は是非ともご覧ください!
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