
2024年1月に更新したのでトップ6の紹介になってます
こんな方に向けて書いています
- 打ち心地が良いキーボードを探している方
- 優先順位1位が打ち心地の方
高級キーボードを選ぶ際の基準は見た目、大きさ、キー荷重などたくさんありますが、その中でも打ち心地を重視している方も多いと思います。
特に3万円以上する最高級キーボードは打鍵感がウリになっている物もありますし、それに価値を感じている方も多いでしょう。
そういう僕もタイトルで「最高の打ち心地を求めて63万円をキーボードに使った」と書いている通り、打鍵感は非常に重視するタイプです。

最初はライターをしていた時代に効率を上げるために3万円のメカニカルキーボードを購入したのが最初ですが、さらに気持ち良い打鍵感を追い求めて沼にハマってしまいました。
今回は最高の打鍵感を求めて63万円以上のキーボードを購入してきた僕が、その中から独断でおすすめを6つランキング形式で解説していきます。

ちなみに僕はタイピングがほとんどなので、仕事でタイピング作業をする方は特に参考になると思います。

打ち心地にこだわるべき理由
最初に打ち心地にこだわるべき理由について紹介しておきます。
高級キーボードを検討している方の中には、「打ち心地が良いキーボードは気になるけど、高額な価格を出すぐらいの価値があるのだろうか?」と悩んでいる方も多いと思います。
結論から言いますと、「打ち心地の良さこそ最大の価値であり、価格以上の価値がある」というのが答えです。

では、なぜ打鍵感の良さにキーボードの価格以上の価値があると言えるのでしょうか?
それは「モチベーションがアップすることで無駄な時間を削減できる」という理由です。
もちろん、高級キーボードの魅力はそれだけではなく、他にも疲労軽減やキーマップの変更によって作業が捗る機能が付いています。
しかし、それ以上に価値があるのが”打ち心地の良さ”なのです。
あなたは仕事をしているモチベーションはどこから湧いてきますか?
これに関しては人によって様々だと思います。

そして、打ち心地が良いキーボードを使うと元々持っていたモチベーションに加えて、「タイピングをしたい!」という欲求も出てきます。
作業をする理由が増えることによって、モチベーションが爆上がりするのです。
例えるならハイブリット車がモーターでエンジンの補助をするように、打ち心地の良いキーボードはあなたのモチベーションを向上させてくれるのです。

他にも毎日仕事をしていると、どうしてもその日の気分によってやる気が出ない時もありますよね。
しかし、そんなときでもキーボードの打ち心地が良いと「まあ、やろうか、、、」と何とか仕事を始めることが出来るのです。
脳は一度作業を初められると脳内物質のおかげで集中し続けられるので、打ち心地の良さがきっかけとして作業をスタートできるのです。
僕は以前、ブログを書き始める際に恥ずかしながら数十分、場合によっては何時間もダラダラしていましたが、打ち心地にこだわるようになってからスムーズに作業に取り掛かれるようになったのです。

打鍵感が良いことで削減される時間は、そのほかの機能で削減される時間の何倍何十倍も時間を削減できているのです。
今まで削減できた時間の価値は高級キーボードに払った価値よりも高いと感じていますし、これからも削減されるであろう時間を含めると非常にコスパが良いと考えています。
このような実体験から、「キーボードの打ち心地にこだわるのは最も大切で、れっきとした投資である」と言えるのです。

打ち心地にこだわるのは最高の投資
打ち心地最高のキーボード6選!
ランキングに変動があればこの先も追加していきます
それではいよいよ、僕の実際に購入して感じたおすすめの打ち心地最高キーボードを解説していきます。
ただし、今回は以下のような条件でランキングを選出しています。
- 新品で手に入る
- 日本語配列であること
- 実用性は考慮しない
- 打ち心地だけを評価する
新品で手に入って日本語配列があるキーボードに限定にしていますが、それ以外は打ち心地だけを評価するという方式を取っています。
実用性やコスパや価格、入手性、サイズ、静音性などは全て度外視しています。
ランキングが高いから実用性が高いという訳ではないという点は注意してください。

また、打ち心地というのはどうしても好き嫌いが分かれる部分もありますので、ランキングは完全に僕の独断で決めています。
基本的にはキーボード界で評価が高いものがランクインしていますが、僅差なので評価する方によってはランキングは変動すると思います。
加えて打ち心地はフィーリングの部分なので、全てを伝えるのは難しいです。
僕も頭の中の語彙力を総動員して表現しますがそれでも伝わらない可能性の方が高いです。

頑張って雰囲気を取らえて下さい(笑)
以上の点だけ念頭に置いてランキングを見て頂ければ幸いです。
それでは第6位から順番に解説していきます。
6位・メカニカル 赤軸

押荷圧:45g(標準的)
反応深さ:2mm(最大4mm)
選べる機種:かなり多い
価格:4千~3万
押し心地:素直な特性で”キレ”がある
音の大きさ:まあまあ大きい
耐久性:公称1億回だけどチャタリングの可能性あり
第6位はメカニカル式の赤軸です。
メカニカルキーボードの軸は色々な種類がありますが、その中でも1位、2位を争うほど有名な軸です。

この軸は「カタカタ」という打鍵音でクリック感が無いのが特徴です。
打ち心地が良いキーボードすべてに当てはまることですが、底付き時に安価なメンブレンのようにブニュブニュ感が無いのでキーを押す際に”キレ”を感じます。
クリック感やタクタイル感が無いことによってこの”キレ”が強調されて、シャープな打ち心地を楽しめます。
キー荷重が45gという数字も高級キーボードの中では標準的で、軽量ながらも扱いやすいキー荷重に設定されています。
軽い力でタイピングできるので指の疲労軽減はもちろんですが、キーが下がるスピードも速くなるのでシャープさを感じられます。
また、赤軸はメジャーな軸なので様々な会社の高級キーボードで採用されています。
一般的なキーボードやゲーミングキーボードはもちろんですが、特徴的な機能を持ったキーボードもあります。
具体的にはコンパクトサイズだったり、トラックポイントが付いている物があります。

>>>隠れた傑作キーボード?トラックポイント付メカニカルのアーキスクワトロをレビュー!
中にはこんなものも赤軸が選べます。

>>>左右分割式のキーボードってどうなの?メリットとデメリットを解説!
もちろん、ゲーミングキーボードでも基本的に赤軸が選べます。

このように、色々なタイプの物から選べるのが魅力です。
赤軸のデメリットは音が少し大きく、他に人がいる場所だとタイピング音がうるさく思われてしまう可能性があることです。
静音性が求められる場所では受け入れられるか微妙なラインだと言えるでしょう。

ちなみに赤軸を静音化した静音赤軸(通称ピンク軸)というものもあります。

軸の色が若干明るくなっており、音が発生する部分に振動吸収パーツが付けられているので通常の30%ほど静音化されています。
これによって他の人がいる空間でも使える音量にはなりますが、その分赤軸の特徴である”キレのある打ち心地”が損なわれてメンブレン式と赤軸の中間のような打ち心地になってしまいます。
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また、公称ほど耐久性が高くないというデメリットもあります。
赤軸の公称値は約1億回ですが、スイッチの接点部分が劣化してくるとチャタリングが発生する可能性が高まります。
チャタリングは一回「A」と打っても「AA」と複数回打たれたと認識される現象
また、スイッチ自体に問題が無くても基盤のはんだが剥がれてくるとそれも動作不良になります。
そのため、実質には半分の5千万回行けば良い方です。
5千万回でもかなり耐久性は高い方ですが、公称値ほどは高くないと思っておいた方が良いです。

価格はピンキリながら大体1万円代で購入できますので、高級キーボードの中でもまだ手が出しやすい価格というのも良い点です。
注意点としては、1万円以下の安価なメカニカルキーボードは品質が悪い軸が使用されている可能性があります。
CHERRY MX社が出しているものが本家ですが、特許切れのために安価なコピー軸が採用されているキーボードもあります。
コピー軸も様々なメーカーが作っており、中には耐久性が低くすぐに壊れてしまうものもあります。
もちろんRAZERやロジクールなどは品質が良いので大丈夫ですが、余りにも安すぎるメカニカルキーボードは耐久性はそこまで高くないと思っておきましょう
>>>【格安】安い5千円以下のメカニカルキーボードってどうなの?傾向と注意点を解説!
5位・メカニカル 青軸

押荷圧:60g(少し重い)
反応深さ:2.2mm(最大4mm)
選べる機種:かなり多い
価格:4千~3万
押し心地:「カチッ」とクリック感と音が楽しめる
音の大きさ:クリック音がうるさい
耐久性:5千万回だがチャタリングの可能性あり
第5位はメカニカルの青軸です。クリッキータイプとも呼ばれています。
青軸と言えば「カチッ」という音と同時にクリック感が伝わってくるのが特徴です。クリック感がある感触が特徴でゲーミングキーボードによく採用されているので、高級キーボードを知るきっかけになった人も多いのではないでしょうか?

そんな音と打ち心地が優れている青軸ですが、その分他の部分にデメリットもあります。
1つ目はキー荷重が60gと赤軸の45gに比べると重めなので、たくさんのタイピングをする場合は疲労が溜まりやすい傾向があります。
1日に5000五千文字以上のタイピングをする方は、45gの物を選ぶのがおすすめです。
2つ目は音がうるさいということですね。
音が鳴るのでオフィスで使用するには気を遣うレベルで、ゲームでボイスチャットをしている際にも青軸の音がヘッドフォン越しに聞こえてくることもしばしばあります。

これが原因で「青軸を辞めておこう」という方も結構います。
他人がいるオフィスだと音が響いてしまいますので、他人がいるスペースでは赤軸や静音赤軸の方が良いです。
このように、青軸はメカニカル軸の中でも打ち心地は良い分、他の軸と比較してデメリットもあるというのが全体的な印象ですね。
選べる軸は赤軸と同様にメジャーなので、バリエーションが用意されていることがほとんどです。
しかし、こちらも赤軸と同様に他社から出ている安価なコピー軸が採用されている物は耐久性は低い傾向にあるので、安価な物を購入する際にはすぐに故障しても文句は言えません。
4位・リアルフォースR3/R3S/GX1

押荷圧:30g、45g、偏荷重
反応深さ:変更可能 0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mm(最大4mm)
選べる機種:バリエーションは多い
価格:2万~3万5千円
押し心地:ソフトタクタイル(クリック感の後に一気に底付きする)
音の大きさ:通常モデルは大きいが静音モデルは最強レベルの静音性
耐久性:1億回でチャタリングも起こらない
第4位はリアルフォースR3/R3S/GX1です。
このキーボードは静電容量無接点方式という機構が採用されており、メカニカルキーボードが電極同士が触れ合って認識しているのに対して、こちらは電極を持たずにセンサーでキーが下がっているのを感知しています。
そのため電極の摩耗による故障が起きづらく非常に耐久性と信頼性が高いという特徴があります。
耐久性は1億回とメカニカル赤軸と同等かつ、チャタリングが起きないので信頼性が高くメカニカルよりも壊れにくいという特徴があります。
実際に業務用としても採用されており、ヘビーな使い方をしても十年以上持つ耐久性と信頼性がありますので、信頼性が非常に高い構造であると言えるでしょう。

そして、耐久性だけでなく打鍵感にも非常にこだわられています。
静電容量無接点方式は仕組み上、非常に上品で滑らかな打鍵感を実現しています。
打鍵感は絶妙なクリック感があるソフトタクタイルで、「ストストストスト」という感触が指に伝わってきます。

底付きした際の「ブニュ」とした不快な感触は無いので”キレ”がありますし、底付きしてから押し返してくれる反発も強いので流れるようにタイピングできます。
※ただし、キー荷重によっても結構変わってきます。
>>>【リアルフォース】30gと45gの違いを5つ解説!キー荷重はどう選べば良い?
また、音の面でも”非”静音モデルは「コトコトコトコト」という映画で見るような音が鳴るので、気分が非常に盛り上がります。
”非”静音モデルは静音性を上げる必要が無い分打ち心地に特化されており、リアルフォースの中では”非”静音の45gが最も打ち心地が良いと思っています。

対して静音モデルは徹底的に音が小さくされており最強クラスの静音性です。
少し打鍵感は劣りますが、それでも静音性と打ち心地の良さを高い次元で両立しているのが素晴らしいと思っています。

基本的には実用性(静音性)を取るのがおすすめですが、ロマン(打ち心地)を求めるのも魅力的です。
選び方は別の記事で解説しているので是非ともご覧ください。
>>>リアルフォースの静音は最高レベルで図書館でも大丈夫!?違いを両方持ってる僕が解説!
正直第4位からは打鍵感が良すぎるので、メカニカルキーボードとは格が違うと言っても過言ではありません。
「リアルフォースを使ったらメカニカルキーボードを使う気にならない」と言っている方も結構いることからも、その打ち心地が評価されているのが分かります。

加えて機能についても非常に豊富です。
キーの反応する深さを変更できるAPCという機能がついていたり、全てのキーマップを変更できる機能も付いていたりします。
自分の使用するスタイルに柔軟に合わせて使えますので、機能にこだわる方も満足できる内容です。
実はこれから解説する第3位からは少しクセや難点もあります。
普通のキーボードを最終進化させたキーボードが欲しい方はリアルフォースが良いですね。

ただし、価格は最低でも2万円、機能が豊富な物を選ぶと3万5千円近くという最高級キーボードの1つです。
価格帯が一気に上がりましたが、その分機能や打ち心地も頭一つ抜けています。
その価値はあると感じさせてくれるキーボードなので、後悔はしないと思います。
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3位・HHKB

押荷圧:45g(標準的)
反応深さ:2mm (最大3.8mm)静音の場合
選べる機種:配列、色違いを抜いたら3種類のみ
価格:2万7千~3万7千円
押し心地:ソフトタクタイル+ザラザラ感=気持ち良い!
音の大きさ:通常モデルは大きいが静音モデルはカフェでも使える
耐久性:3千万回でチャタリングも起こらない
第3位はPFUから発売されているHHKBです。

こちらも静電容量無接点方式で、第4位のリアルフォースを作っている会社である東プレのスイッチを採用しているので、スイッチに関する内容はリアルフォースと同じです。
しかし、打鍵感の”味付け”が変化しており、HHKBはリアルフォースの「ストストスト」という打鍵感に加えて指先に細かく”ザラザラ”とした感触も感じられるのです。
これが良いアクセントになって個人的にはリアルフォースよりも打ち心地が良いと感じましたし、間違いなく一級品の打鍵感です。
ただし、リアルフォースとHHKBの打ち心地は甲乙つけがたいほど良いので、人によってはリアルフォースの方が好きな方もいます。

また、静電容量無接点方式なのでリアルフォースと同様に耐久性と信頼性はもちろん高くチャタリングによる故障も可能性もありませんし、加えて効率が良い指使いが可能なように通常の日本語配列から少し配列が変更されているという特徴があります。
具体的には本来ならcaapslockキーの位置にコントロールキーが配置されていたり、日本語英語切り替えキーが左上ではなく、左の最下段に移動しています。

これはホームポジション出来るだけ崩さずにタイピングをする際に役立ち、リズムを崩すことなく効率的なタイピングが可能になるのです。
その代わり、HHKBの変わった配列に使用者が合わせる慣れる必要があります。それ故に”変態キーボード”とも呼ばれることがありますね。
この打ち心地ランキングは3位であるものの、実用性と機能、静音性、打ち心地のすべてを高い次元で両立しているので、僕の中の総合ランキングは1位です。

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2位・Matias Tactile Pro

押荷圧:60g(少し重め)
反応深さ:2.2mm(最大3.5mm)
選べる機種:日本語配列はMac用フルサイズ・白色のみ
価格:1万5千円程
押し心地:引っ掛かり感と同時に鳴る「カチャ」音が気持ちいい
音の大きさ:「カチャカチャ」という音が大きい(青軸以上)
耐久性:5千万回
第2位はMatias(マティアス)製のTactile Proです。

これはカナダのMatias社が発売しているメカニカルキーボードです。
先ほど「メカニカルの打鍵感は静電容量無接点方式に勝てない!」的なことを言いましたが、MatiasのTactile Proだけは別です。
現在はメカニカルというとCherry MX軸やそれと構造が近い軸が主流ですが、キーボード黎明期にはALPS簡易軸というメカニカル軸もありました。
これは日本のアルプス電子がかつて作っていたスイッチで、打鍵感が非常に良く現在もカルト的な人気があります。

現在は作っていませんが、代わりにカナダのMatias社がMatias軸として復活させ、その中のMatias Click Switch(青軸系)が搭載されているのがTactile Proです。
Matias Click Switchはクリック感と共に音が鳴る青軸系ではありますが、実際に打ってみるとかなり打鍵感が違います。
Matias Click Switchは途中で絶妙な引っ掛かり感があり、それを乗り越えると「カチャ」という音がなって一気に底付きするのが特徴です。
一気に底付きしますし、音も大きいので青軸と比較して爽快感があります。

ただし、日本語配列はMac配列・フルサイズの白色のみとバリエーションは皆無です。
Windowsでも使えなくは無いですがキーの印字と一部違う動作をするので、余りオススメはしません(笑)

それに音も大きいしキー荷重も重ためなので、職場用としては微妙ですね。
こんな感じで大多数のWindowsユーザーからすると、「ロマンはあるけど実用性が、、、」となるキーボードです。

とは言っても、価格も1万円代とお手頃なのでMacユーザーの方なら選択肢の一つとしてアリだと思います。
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1位・Unicomp UltraClassic

押荷圧:70g(激重)
反応深さ:2.5mm(最大4mm)
選べる機種:日本語配列はフルサイズのみ
価格:2万~4万(ドルの価格と原油価格で変動)
押し心地:クリック感と同時に鳴る「カチッ」音で”押し抜き感”が味わえる
音の大きさ:「ガション!ガション!」とメチャクチャ大きい(青軸以上)
耐久性:2千万回ぐらい
栄えある第1位はUnicomp(ユニコンプ)製のUltraClassic106です。

106というのは日本語配列で使われているキー数のことで、日本語配列仕様ということです。
現在はバックリングスプリング式という構造は廃れてしまっていますが、2000年以前はIBMというメーカーから普通に発売されていた構造のキーボードです。
バックリングスプリング構造はある深さを超えると、急にキー荷重が抜けてストンと一気に下がる感覚と同時に「カチッ」という音が聞こえます。
この感覚が”キーの押し抜き感”を演出して、非常に爽快で官能性が高い打ち心地を実現しています。
同じ音が鳴る軸と言えば青軸や先ほど紹介したMatias Tactile Switchがありますが、それとも少し違った唯一無二の感触です。
海外のバックリングスプリング愛好家に言わせれば”薬物的”だそうです。そんな言葉も実際に打つと納得してしまうほどの打ち心地です。

ただし、そんな官能的な打ち心地と引き換えでその他の部分がデメリットだらけです。
上のバックリングスプリング式のスペックをご覧いただいたら分かるかも知れませんが、キー荷重が70gと非常に重い、青軸以上にうるさい、フルサイズキーボードしか選べ無いという三拍子が揃っています。
現在は日本語配列のTKLも選べるようになりました。
これらのデメリットがあるからこそ官能的な打ち心地を実現できている面もあるので、これらのデメリットは味と考えています。
が、これらのデメリットで不便と感じる点もあるのも事実です。
例えば非常に大きな音がするので一人の時にしか使えませんし、長文をタイピングしているとすぐに疲れてきます。
まさに打ち心地の良さだけを尖らせまくったキーボードです。
本当はもっとバックリングスプリング構造の良さを伝えたいのですが、ここでは伝えきれません。
バックリングスプリング式のキーボードの仕組みや特徴、デメリットについては他の記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
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また、現在は日本で購入することが出来ず、Unicompの公式サイトで購入する必要があります。

Unicompはアメリカの会社なのでサイトも英語ですし、非常に高い送料を支払う必要もあります。
価格はもちろんドル表記で、為替レートによって価格が変化してきます。
一例として僕が購入した際の値段は本体105ドル、送料140ドル、1ドル約150円で日本円に換算して約3万6千円でした。

原油価格と円の価格によって支払総額が左右されるので何とも言えませんが、大体は2万円~4万円ほど出せば購入できるのではないかなと思います。
このように価格もトップレベルに価格も高いですし、購入する方法にも少しハードルを感じる部分もあります。
以上のようにバックリングスプリング式を一言でまとめると「打ち心地にステータスを全振りしたキーボード」と言っても過言では無いでしょう。
個人的には長らくHHKBが打ち心地最高のキーボードだと思っていたところに、打ち心地ランキングを更新してくれたのでデメリットなんでどうでもよくなるほどに大満足です。
ただし、メインで使う実用性も考慮されているHHKBを持っていなかったら、不満が出ていたでしょう。
そのため、現在は第3位か4位で紹介したHHKBかリアルフォースをメインで持っていて、なおかつロマン枠でさらに打ち心地を追求したい方にとってはおすすめです。

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以上が僕が今まで63万円以上のキーボードを購入してきて、打ち心地が良いと感じるキーボードのランキングでした。
ここで1位~6位をまとめるとこんな感じです。
順位 | 機種名(軸名) |
---|---|
1位 | Unicomp Ultraclassic(バックリングスプリング) |
2位 | Matias Tactile Pro(Matias Click Switch) |
3位 | HHKB(静電容量無接点) |
4位 | リアルフォース(静電容量無接点) |
5位 | 青軸メカニカル |
6位 | 赤軸メカニカル |
4位以上のキーボードに関しては個別でレビューしている記事があります。
この記事では素晴らしいキーボード達の魅力の3割程度しか伝えられていませんので、是非とも個別のレビューをご覧いただきたいです!
モチベーションへの投資は価値が高い!
今回は打ち心地が最高のおすすめキーボードを解説してきました。
キーボードの打ち心地は生産性とは関係ないように感じますが、モチベーションが向上して無駄にする時間が少なくなるので、高いお金を払うのは決して無駄ではありません。
むしろ最も生産性向上を期待できる部分です。
そのため、仕事用において打ち心地が最高のキーボードを見つけることは、キーボード選びで最も重視するべき部分なのです。
ちなみに、打ち心地が良いキーボードは「打鍵感一点突破型」を除いて基本的に機能性も高いものが多いです。
タイピングの快適性や耐久性を追い求めると自動的に打ち心地が良いキーボードを選ぶことになるので、打ち心地に対してあまり興味が無い場合も悪くない選択だと思います。
もし「そもそも高級キーボードの特徴やメリットって何があるのか?」と悩んでいる方は是非ともこちらも記事を参考にしてみて下さい。
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