
現在高級キーボードを検討している方の中には、「カフェや会社などでも使いたいから持ち運びたい」と考えている方もいると思います。
しかし、実際に高級キーボードを購入した経験が少ない方にとっては、「何を基準にして選んだらよいか分からない」という問題があります。

僕はキーボードを今ま40万円分以上購入しており、普通の人よりは”そこそこ”キーボードに詳しいと自負しています。
そして、僕自身も旅先やカフェなどの外出先に高級キーボードを持ち運んでいるので、皆さんも参考にして頂けるともいます。

加えて、高級キーボードを持ち運ぶ際には注意点もあります。
ということで、今回は持ち運びが可能な高級キーボードの条件と持ち運ぶ際の注意点、”超”厳選のおすすめ2機種を紹介します!
こんな方に向けて書いています
- おすすめ機種を知りたい方
- 持ち運ぶ際の注意点を知りたい方

持ち運びできる高級キーボードの条件
最初に持ち運びできる高級キーボードの条件を解説していきます。
持ち運びをするためには満たしておきたい条件が5つあります。
- 1万円以上
- コンパクトサイズ
- 無線接続対応
- 静音性が高い
- 日本語配列が選べる
5つという条件は結構多いように感じますが、どれも「確かに必要だ」と思えるような条件ばかりなので1つ1つ解説していきます。
1万円以上
1つ目は1万円以上ということです。
人によって”高級”というワードの基準は変化していると思いますが、当サイトでは”高級”のラインを1万円以上としています。
理由は1万円以上であればクオリティーの高いキーボードが多く、サポートもしっかりしているからです。
それに、各キーボードメーカーでもエントリーモデルが丁度1万円前後なので、有名メーカーの物も視野に入ってくるからですね。
1万円以上であれば”高級キーボード”と言えるクオリティがある
▼関連記事▼
>>>キーボードは価格帯で何が変わる?2000円未満から4万以上まで違いを解説!
コンパクトサイズ

2つ目はコンパクトサイズという条件です。
キーボードのサイズは色々な物がありますが、比較的なメジャーなサイズがフルサイズ(画像上段)、テンキーレス(画像中段)、コンパクト(画像下段)があります。
テンキーレスはフルサイズからテンキーを除いたものですが、コンパクトサイズはさらにF1~F12、機能キーなども削減されています。

キーボードを持ち運ぶ際には当然カバンやリュックに入れると思いますが、キーボード本体が大きいとリュックに収まりきらず、さらに重いので持ち運びの負担になってしまいます。
実は一度リアルフォースR3のテンキーレスを持ち運んでみたことがあります。

が、、、テンキーレスでも1.3Kg(フルサイズは1.6 Kg)ありますので、毎日持ち運ぶのは非常に厳しいと言わざるを得ませんでした。
高級キーボードは安定感を出すために鉄板が入っている物が多いので、その分重いんですよね。
体積も大きいのでリュックの中のスペースを占領します。

背中方向の防御力はアップしますが、逆に機動力が落ちてしまうので、普段から持ち運ぶのであればコンパクトサイズがおすすめです。
薄型モデルのテンキーレスであればギリ持ち運びますが、基本的にはテンキーレス以上の物は持ち運ぶものではないというのが結論です。

>>>リアルフォースR3は持ち運び可能?実際に持ち運んでみた結果、、、
それに、コンパクトサイズキーボードでも持ち運ぶ用に特化されている訳では無いです。
もしかしたらあなたが想像するコンパクトキーボードはノートパソコンのキーボードを独立させたような物かもしれません。
しかし、今回紹介するのは高級キーボードであり、メカニカルキーボードや静電容量無接点式を選んでいます。
これらはストロークを確保するために本体に厚みがあります。
例えば実際に僕が持ち運んでいるコンパクトキーボードは厚みがあり、高い所だと4センチほどの厚みがあります。


もし、「持ち運びやすさが第一」という方の場合は3千円くらいの薄型キーボードを選んだ方が使い勝手が良いと思います。
逆に「キーボードにこだわりたいけど、持ち運びたい」という風にこだわりを優先したい方はこの記事を見る価値があると思います。
コダワリのキーボードを持ち運びたいならコンパクトサイズ
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>>>HHKBは持ち運び可能だけど不向き。それでも僕が持ち運ぶ理由
無線接続対応

3つ目は無線接続に対応していることです。
あなたも経験があると思いますが、ケーブルを何本も持ち運ぶと取り出す際に絡まってしまいます。
いちいち絡まりを解くのは面倒ですし、わざわざパソコンに接続するのも面倒です。
持ち運び時のストレスを軽減するために無線接続が使えることが条件としています。
持ち運びがスマートな無線接続が利用できる物を選ぶ
静音性が高い

4つ目は静音性が高いという条件です。
キーボードを持ち運びするということはカフェやオフィスでもキーボードを使用することになると思います。
しかし、音が大きいキーボードだと他人の迷惑になります。
あなたもカフェでゆっくりしている際に「パチパチパチパチ!ターンッ!」とタイピング音が響いている場面に遭遇したことはあるtお思います。
特にタイピングが速ければ早いほど音の大きさが際立ってしまい、オフィスでもクレームを受けるケースもあるようです。
僕自身も過去に比較的静かな赤軸のメカニカル式を外で使用していましたが、それでも音が大きかったので「音が出来るだけ出ないように意識した結果、作業が全然進まない」いう経験もあります。

以上の理由によって自分と他人の為にも静かなキーボードを選ぶ必要があります。
周りに迷惑がかからないように静音モデルを選ぶ
日本語配列が選べる

5つ目は日本語配列が選べる機種という条件です。
プログラマーの方なら英語配列を使用している方もいると思いますが、ほとんどの方は日本語配列を使用しています。
そして、日本語で文章を作成するのであれば日本語配列が最強です。
>>>キーボードは日本語配列と英語配列はどっちが良い?違いとおすすめを解説!
そのため日本語配列も選べるという条件が大切なのです。
もし英語配列を選びたい方は日本語配列がラインナップされているキーボードは、大概英語配列も選べます。
ただし、世界的には英語配列の勢力が強く、海外の物も含めた場合は英語配列の方が選べるモデルも多いです。
今回は紹介しませんが、英語配列を使っている場合は海外の物も探してみると良いでしょう。
日本語配列が使えるものを選ぶ
以上が持ち運びが可能な高級キーボードに求められる条件です。

おすすめの持ち運び可能な高級キーボード
前項で紹介した持ち運びが可能な高級キーボードに5つの条件があります。
条件が厳しいので、この条件をすべてを満たしているキーボードは選択肢が少なく、2つしかありません。
しかし、今回紹介する2つのキーボードは両方とも実際に所持している物なので、全ての条件を満たしていることを実際に確認しています。

ということで、おすすめのキーボードを解説していきます。
Majestouch MINILA-R Convertible

1つ目はマジェスタッチシリーズのMINILA-R Convertibleです。
価格は1万5千円程度で購入できます。
マジェスタッチシリーズと言えば仕事でも使えるシンプルなメカニカルキーボードを展開しているシリーズですが、MINILA-R Convertibleはコンパクトで、キーキャップが2色になっているのが特徴です。

今回はスカイグレイという色を購入したのでキーキャップの下側が水色ですが、シンプルな色であるマットブラックも選べます。
また、青軸、赤軸、茶軸、静音赤軸(ピンク軸)が選べるようになっていますので、静音赤軸を選ぶことによって他人もいるスペースでも使える静音性を実現しています。

静音赤軸はピンク軸とも言われていますが、赤軸と比較すると若干赤軸よりも色が薄いのが分かります。


ただし、赤軸の特徴でもあった気持ちが良い打鍵感は、静音化によって犠牲になっているので打鍵感を重視する場合はあまりおすすめは出来ません。
赤軸と静音赤軸の違いを詳しく解説していますので、検討している方は是非とも参考にしてみて下さい。
>>>赤軸と静音赤軸の違いは何?ピンク軸が疲れるのは本当なのか解説!
また、一部キーが削減されているコンパクトサイズの宿命ですが、削減された部分は複数のキーを組み合わせて操作するので慣れる必要があります。
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メカニカル式で持ち運べるMajestouch MINILA-Rをレビュー!【静音赤軸】
FILCOのMajesutouchシリーズにはたくさんのバリエーションがラインナップされており、自分のイメージに近いキーボードが見つかります。 そんなマジェスタッチシリーズの中にはMINILA-R C ...
HHKB Professional Hybrid Type-S

2つ目はHHKB Professional Hybrid Type-Sです。
価格は3万7千円でHHKBの中でも最高級モデルです。
HHKBのベースモデルであれば2万7千円で購入できますが、持ち運びたい場合は静音仕様の最高級モデルを選ぶ必要があります。

このキーボードはただ単に5つのポイントを満たしているだけでは無く、「メチャクチャ気持ち良い打鍵感」という付加価値があるのが素晴らしいです。
1つ目に紹介したマジェスタッチMINILA-Rは5つの条件は満たしているものの、静音赤軸である影響で打鍵感は少し微妙な部分もありました。
しかし、HHKBの最高級モデルは高い静音性と気持ち良い打鍵感が両立されているので、打鍵感を重視している方は非常に満足できると思います。

また、タイピングに特化されており一部のキーの配置が変化しているのも特徴です。
マジェスタッチMINILA-Rも配列が変化していましたが、それ以上に配列が独特な部分があります。
代表的なのがコントロールキーの位置で、他のも半角全角キーや矢印キーの操作も違います。

慣れる必要がありますが、タイピングに特化した配列なので慣れると快適で前のキーボードには戻れません。
価格は非常に高いですが、その価値は十分にあると思います。
興味を持った方は僕が1年間使用した感想を一切の忖度無しでレビューしていますのでご覧ください。
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【忖度無し】HHKBのメリット6つとデメリット6つを2年使ったので「本音」でレビュー!
HHKBは他には無い特徴を持っている反面、他のキーボードと違う点がたくさんあります。そのため、HHKBはメリットとデメリットを理解せずに購入すると、「こんなはずでは無かった」と後悔する可能性が高まりま ...
以上が持ち運びをするための条件をすべて満たした高級キーボードです。
選択肢は少ないですが、ポジティブに考えると逆に選びやすいとも言えます。
打鍵感を求めない方は1万5千円で購入できるマジェスタッチですし、打鍵感も求める場合はHHKBがおすすめです。
高級キーボードを持ち運ぶ際の注意点
しかし、高級キーボードを持ち運ぶ際の注意点もあります。
もし購入した後には以下の4点に気を付けて頂きたいですね。
- 分離式パームレストが必要
- 盗難には気を付ける
- 傷が付くのは覚悟しておく
- 会社の規則を確認しておく
分離式パームレストが必要
一つ目の注意点は分離式パームレストが必要という点です。

持ち運べるキーボードの2つ目の条件である「コンパクトサイズ」で解説したように、高級キーボードは厚みがあります。
厚みがあるキーボードは手首を少し持ち上げながら使い続けるたり、手首を浮かしながらタイピングする必要があります。
この状態だと手首に負担がかかりやすくなり、慢性的に疲労が溜まると腱鞘炎にもつながります。

このように、高級キーボードはパームレストが必須なのですが、「キーボードを持ち運ぶ際にもパームレストも持ち運ぶ必要がある」ということを意味しているのです。
その際に便利なのが分離式パームレストです。
分離式パームレストは通常のパームレストに比べて圧倒的にコンパクトで、分割されているので別々のポケットに入れることも可能です。


高級キーボードを持ち運ぶ場合は分離式パームレストがおすすめです。
持ち運ぶなら分離式パームレストを選ぼう!
▼関連記事▼
>>>分離式パームレストのメリットって何?デメリットと向いている方の特徴も解説!
盗難には気を付ける
2つ目は盗難に気を付けるということです。
先ほど解説したHHKBの最高級モデルは3万7千円であり、Majestouch MINILA-Rでも1万5千円します。
これらのキーボードは新品価格の7割ぐらいの価格で売れるので、狙われてしまう可能性があります。

キーボードに詳しくないと何万もするとは思いもしないでしょうが、高級キーボードを知っている人からしたら一発で分かります。
会社で盗む人はさすがにいないと思いたいですが、カフェやフリー作業スペースだと席を立った際に盗難される可能性も否めません。
さすがに4万近くのキーボードが盗難されるのはさすがにキツイです。

僕はカフェやフリーの作業スペースで一旦席を立つ場合は、荷物は全部一緒に持ち運ぶようにしています。
荷物を持ち運べない場合はキーボードをカバンやリュックに隠すことで、少なくともキーボードだけ狙われることは無いでしょう。
ただ、荷物ともども丸々イカれたら終わりなので、極力荷物は一緒に持ち運ぶことをおすすめします。
結構高く売れるので盗難に注意する
傷が付くのは覚悟しておく
3つ目は傷防止のためにはキーボードケースを使うということです。
僕はHHKBを2年半持ち運んでいますが、ケースを付けていないとそのうちキズがつきます。

もちろんこの傷の他にも細かい傷が付いています。
とはいっても、せっかくの高級キーボードなので「傷つけたくない」という方もいると思います。
その場合はキーボードケースを使用すると良いでしょう。

ケースに入れて持ち運べば細かい傷から守れますし、カバンの中で物が当たっても傷を予防できます。
しかし、使うたびにいちいち出し入れする必要がありますし、一回り体積が膨れてしまうというデメリットはありますので、「必ず用意しよう!」というレベルではありません。

傷を予防したいならケースが必要
▼関連記事▼
>>>HHKBはキーボードルーフやケースが必要?→傷から守りたいなら必要!
会社の規則を確認する
4つ目は会社の規則を確認するということです。
会社によってはセキュリティの観点から、自前のキーボードを持ち込めないことがあるそうです。
そのため、職場でも使うことを想定している場合は会社の規則を確認する必要があります。
会社の規則によっては自前で持ち込めない場合がある
以上が高級キーボードを持ち運ぶ際の注意点です。
個人的には特に1つ目が最も大切だと思っています。
パームレストは手首の疲労を誇張無しで90%以上削減してくれるので、是非とも導入しましょう!

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持ち運べる高級キーボードは意外と少ない
今回は持ち運びが可能な高級キーボードの条件と持ち運ぶ際の注意点、”超”厳選のおすすめ2機種を紹介しました。
ノートパソコンのキーボードのような薄型キーボードを想像していた方にとっては少しイメージが違うかもしれません。
しかし、両方とも安価なキーボードよりもはるかに機能は豊富ですし、指が疲れにくい形状をしているのでその価値はありますので、一度使うと持ち運びたくなると思います。
ちなみにですが、今回紹介したHHKBとMINILA-Rで迷っている方も多いので、この2つを詳しく比較して向いている方の特徴を解説している記事があります。
迷った方は是非ともご覧ください。
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