
こんな方に向けて書いています
- キープラー無しでキーキャップを取り外したい方
※今回の記事はメンブレン式、メカニカル式、静電容量無接点方式で使える方法です。
ノートパソコンや薄型キーボードで採用されているパンタグラフキーボードは対象外なので注意してください。
▼パンタグラフキーボード▼

▼以下本文です▼
キーボードのキーキャップは普段は取れないように固定されているので、簡単には取れないようになっています。
本当ならそのためにキープラーという専用の道具があるのですが、なかなか持っている方は少ないと思います。
▼キープラー▼

そのため、何らかの理由で初めてキーキャップを外すことになった方は「何か代用できる道具は無いかな?」と悩んでいるのではないかなと思います。
個人的にはキープラーは500円程度で購入できる道具で、効率も全然違うので素直に購入して頂いた方が良いとは思いますが、「少々時間がかかっても構わない」という方はいらっしゃると思います。
そこで、今回はキーボードのキーキャップを外す道具であるキープラーの代用が可能な方法を3つ解説します。

キーキャップ外し(キープラー)の代用方法
※本来の外し方では無いので、作業をする際は自己責任でお願いします。
それではキープラーの代用が可能な道具を3つ解説していきます。
- 指
- ドライバー
- 糸
これらは実際に自分で試してみたことがある方法なので再現性は高いです。

きっと皆さんの家にあるものだと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
指で取り外す
1つ目は指で取り外すという方法です。

その方法というのが、「指でキーキャップをつまんで取る」だけです。

この方法は全てのキーボードでできるわけでは無く、キーボード本体のデザインやキーキャップの形状によっては取りにくい場合があります。
この方法はスイッチ部分が見えているフローティングデザインのキーボードであれば指で取れる可能性が高いですね。
フローティングデザインというのは、横から見た際に軸の部分が見えているデザインのことですね。

この形状の場合はキーキャプの端に指を引っ掛けることが可能になるので取りやすくなります。
使えない可能性はありますがお手軽な方法なので、道具を使用する前に試してみてはどうでしょうか?

指でひっかけて取る
マイナスドライバーで取り外す
2つ目はマイナスドライバーを使用する方法です。


これでキーキャプを外すには先端を下に潜り込ませててこの原理でこじります。

この方法はほとんどのキーボードで使用でき、大抵のキーキャップはすぐに外れます。
ただしマイナスドライバーは先端が硬く、キーキャップや本体に傷がついてしまう可能性がありますので、作業をする際は慎重に行うようにしましょう。
マイナスドライバーは取りやすいが傷が付く可能性がある
糸を使って取り外す
3つ目は糸を使用してキーキャップを取り外す方法です。
必要なものは長さが30センチ程度の糸と先が細い棒です。先が細いものなら何でも良いので、先が尖っているシャーペンや爪楊枝でも良いでしょう。


糸でキーキャップを取る方法は3ステップあります。
1つ目は糸を取りたいキーの溝に置いて、その糸を細い棒で溝に押し込みます。

次に押し込んだ糸を取りたいキーの下に潜り込ませます。この時にできるだけキーの中心に寄せることがポイントです。

こうすることで力を安定して伝えることが可能です。
最後に糸をひっぱるとキーキャップが外れます。

この時に真上に引っ張るのではなく、糸を掛けた方向とは反対方向に力を少しかけると糸が外れにくく、取りやすくなります。
上の例ではキーの左側からかけているので、少し右側に引っ張りながら上に力を掛けると良いということですね。

この方法のメリットはキーキャップや本体が傷つかないことですね。ただし、この方法は効率は悪いというデメリットもあります。
ドライバーではキズが付きそうな部分で使うと良いと思います。
傷は付きにくいが効率は悪い
キーキャップを外す際の注意点
一部のキーを外す際にはキーキャップを外す際の注意点があり、場合によっては破損に繋がる場合もあります。
スペースキーやエンターキーやシフトキーなどは通常のキーと比較して長くなっていたり、形状が変化していたりしますが、そのようなキーにはスタビライザーという部品が付いています。
▼スタビライザー▼

上の写真はスタビライザーの一例ですが、実はキーボードによって仕組みが違うのが難しい所です。

この部品が付いているキーの注意点は外す部分が軸の部分だけではなく、両端の部分の支えられているので糸を通す方法が使えないということですね。
それに加えて他の方法を使用する際にも他のキーと比較して取り外す際に固い場合や取り外しにくい場合があります。
外からは確認できない場合がありますが、違和感がある場合はスタビライザーがある可能性があるので、仕組みを推測しながら作業をすると良いでしょう。

そして、キーを装着する際にもポイントがあります。
キーを装着する際のポイントはキープラーの使い方の記事の「キープラーを使う際の注意点」の1つ目で詳しく解説していますので、取り付ける前に是非ともご覧ください。
スタビライザーの仕組みについても詳しく解説していますので、キーキャップを外す際のヒントにもなると思います。
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キープラーがおすすめです
今回はキーボードのキーキャップを外す道具であるキープラーの代用方法を3つ解説しました。
ここまで説明してきてなんですが、やっぱりキープラーを使った方が圧倒的に効率が高くなるのでおすすめです。
というのも代用の道具では色々手順を踏んだり、傷をつけないように気を付ける必要がある部分を、1キー1秒で素早く取り外しが可能だからです。
キーキャップはたくさんあるので、1つ1つに時間がかかっていると積もり積もってトータルでの時間が大幅に削減できます。
そして、価格も高くて500円程度なので1回しか使わないくても痛手はありません。
今すぐにキーキャップを外す用事でない場合はキープラーを購入してから作業をしてはいかがでしょうか?

もし、キープラーを購入する場合はおすすめの物があります。
キープラーには2種類あり、プラスチックの簡易タイプと針金タイプがあります。

簡易タイプでも良いのですが、エンターキーには対応していませんし他にもデメリットが多いのです。
対して針金タイプは使い方が分かりにくいのと数百円高いのがデメリットです。
とは言っても一度使い方を知れば簡単に使えますし、価格も500円程度で購入できます。
一度クリアすれば問題にならないデメリットばかりなので、針金タイプを選んでおくことをおすすめします。
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