キーボードを使用していると、キーを外したくなる場面がたまにあります。
そんなときに便利なのがキープラーです。
一応、キープラーは無くてもキーキャップは外すことが可能ですが、キープラーを使う際の5倍以上時間がかかりますし、キーボードを傷つけてしまうこともあるので、実はタイパに優れているの道具です。
>>>キーキャップ外し(キープラー)は代用できる?3つの方法を解説!
しかし、キープラーでも2種類あり、それぞれ特徴があるのです。
1つ目は針金が使われている針金タイプ、2つ目は全てプラスチックでできているプラスチックタイプです。
正式名称では無いですがこの記事ではプラスチックタイプ、または針金タイプと呼ばせて頂きます。
この2つにはそれぞれ特徴があってメリットとデメリットもあるのです。
今回は2つのキープラーの特徴とメリット・デメリット、そしてどちらがおすすめなのかを解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- キープラーの購入を検討している方
- キープラーの種類を知りたい方
プラスチックタイプ
まず最初にプラスチックタイプの特徴から紹介します。
このタイプはちょっと良いキーボードを買うと付いていることも多く、入手性は高いですね。
使い方は輪になっている部分を指に通し、ツメの部分を差し込んでから引っ張ることでキーキャップを簡単に取ることが可能です。
ツメを差し込む際にはキーキャップから「カリカリ」という表面が削れてそうな音がする場合もありますが、そのまま差し込んでいきます。
キーキャップがキープラーに固定されると「パチっ」という音が鳴るので、真上に引き抜きます。
ツメを差し込んで「パチっ」と音が鳴ったら引き抜く
プラスチックタイプのメリット
このタイプのメリットは2つあります。
- 使用方法が直感的に分かりやすい
- 安価で手に入る
1つ目は使用方法が直感的に分かりやすく、素早くキーキャップを抜くことが可能です。
このタイプはキーキャップを引っ掛けるツメが付いている部分を差し込んで、引っかかったら真上に引き抜くだけです。
手順が非常に簡単なので、すぐに慣れてスムーズに作業することが可能です。
シンプルで使用方法が非常に簡単
2つ目はメリットはとにかく安価ということです。
Amazonなどでは200円ちょっとで売っていて、かなり安いです。
かなり気軽にお試し程度で購入できるので、あまり使う予定が無い方はコチラで十分かもしれません。
安いので気軽に試せる
以上がメリットでした。
やはりシンプルであるが故に分かりやすく、安価であることがメリットになっています。
プラスチックタイプのデメリット
ただし、デメリットも結構あります。
主にデメリットは3つです。
- エンターキーには使えない
- 使えない場合がある
- 耐久性に劣る
1つ目はエンターキーには使えないということです。
皆さんはご存知の通り日本語配列のエンターキーは特殊な形状になっており、他のキーよりも大きいですよね。
そのため、キーキャップを挟み込むことが出来ず、このタイプでは日本語配列のエンターキーを取ることは不可能です。
これは結構致命的なデメリットです。
エンターキーにはそもそもハマらない
2つ目はキー同士の隙間が少ない場合は使えない場合があることです。
キーボードによってはツメの先が入らない物があります。
具体的にはリアルフォースシリーズですね。
写真では見にくいですが、リアルフォースシリーズはキー同士の感覚が小さいので、ツメが刺さりません。
機種によってはハマらない場合もある
3つ目は耐久性には劣ることです。
少し使う分には全然大丈夫ですが、何度もキーキャップを外しているとツメの部分が割れてしまうことがあります。
やはり、プラスチックだと強度に関しては劣ってしまいます。
比較的耐久性に劣る
以上の3つがデメリットですね。
最初からキーボードに付いている場合はエンターキーが外せない以外は大丈夫です。
しかし、長く使うことや汎用性を考えると新たに購入する際にこのタイプを選ぶのはあまりお勧めできません。
針金タイプ
次に針金タイプです。
針金タイプは1万円以上のキーボードだと、付属品として付いてくることがありますね。
上の写真の物もFILCOのマジェスタッチコンバーチブル2を購入してきた際についてきたもので、白い部分に"FILCO"と描かれています。
そして、針金タイプのキープラーは横から見た際に針金が二重になっているのが特徴です。
使い方は針金をキーキャップにひっかけてから、引っ張ることで引き抜くことが可能です。
針金でひっかけた状態でキーを引き抜く
針金タイプのメリット
針金タイプのキープラーのメリットは4つあります。
- どんなキーでも使える
- キーの間隔が狭いキーボードでも使える
- 耐久性が高い
- 精神衛生的に良い
1つ目はどんなキーでも使えることです。
プラスチックタイプではエンターキーを引き抜くのは無理でしたが、針金タイプでは少し勇気があれば使うことが可能です。
”勇気があれば”と書いているのは針金を少し広げる必要がありますが、最初は壊れそうに感じてしまうからですね。
実際には問題ありませんので、必要なのは勇気だけです。
針金タイプはどんなキーにも使える
2つ目はリアルフォースなどのキーの間隔が狭いキーボードでも使えることです。
先ほど例に出したリアルフォースではプラスチックのキープラーのツメが入らないことを説明したと思います。
針金タイプは狭い所でも差し込むことが可能なので、使えないキーボードはありません。
そのため、プラスチックタイプが使えないリアルフォースでも使えますし、実際に付属されていたこともあります。
このように、使えるキーボードを選ばず、汎用性が高いのが特徴です。
汎用性が高く、ほとんどのキーボードで使える
3つ目は耐久性が高いことです。
これは単純に針金でできているので、初期不良では無い限り壊れる可能性はかなり低いということです。
個人でキーボードの掃除をする際にキーキャップを外す分には一生使える耐久性があるでしょう。
耐久性が高く、基本的に壊れることは無い
4つ目は精神衛生的に良いということです。
プラスチックタイプはツメを差し込む際に「カリカリ」と音を立てながら差し込むと解説しましたが、これって結構精神衛生上悪いです。
精神衛生的に悪いだけなら良いですが、たまに傷が付くこともあります。
その点針金タイプは”無理をしている感”が無く、心配をする必要がありません。
差し込む際に無駄にヒヤヒヤする必要が無くなるのはメリットですね。
無駄な心配をする必要が無くなる
以上が針金タイプのメリットです。
針金タイプはプラスチックタイプで問題になっていた部分がほとんど解決されています。
針金タイプのデメリット
ただし、針金タイプもデメリットが無いわけではありません。
- 価格が比較的高い
- 初見では使い方が分かりにくい
1つ目は価格が比較的高いことです。
高いと言っても500円程度ですが、プラスチックタイプよりも高いです。
プラスチックタイプと比べると高い
2つ目は初見では使い方が分からないということです。
僕は最初に針金タイプを使う際に2本あることに気づかず、使い方が分からなくて調べた記憶があります。
このように、直感的にわかりにくい部分もあるのがデメリットです。
使い方が分かりにくい
以上が針金タイプのデメリットです。
ただし、これらのメリットはお金だとか使い方の問題なので、一度使うとデメリットはなくなると言っても良いでしょう。
▼針金タイプの使い方▼
-
キープラーの使い方は?スペースキーやエンターキーなどのキーキャップの外し方も解説!
作業をする際は自己責任にてお願いします。 キーボードのキーキャップを外す際に強力な武器になるのがキープラーです。 キープラーが無くても外すことはできますがキーキャップを傷つける場合があり、効率も低くな ...
おすすめは針金タイプ
結論から言いますとおすすめのキープラーは圧倒的に針金タイプです。
ここまで見た頂けた方ならわかるかもしれませんが、メリットが多くデメリットも最初だけだからですね。
針金タイプがおすすめの理由
- 耐久性が高い
- 使えないキーボードが無い
- エンターキーでも使える
このように針金タイプはほとんどプラスチックタイプの上位互換です。
この先も使うことを考えると圧倒的に針金タイプの方を選ぶことをおすすめします。
価格も高いと言っても500円程度で購入できるので、何かを購入する際に一緒に購入すると良いでしょう。
これから買うなら針金タイプ一択
今回は2つのキープラーの特徴とメリット・デメリットを解説しました。
2種類の特徴を知ってもらったことで、僕が針金タイプをおすすめしている理由をわかって頂けたと思います。
キープラーは便利でコスパも抜群の道具なので、是非とも活用していただきたいですね。
▼関連記事▼
-
高いキーボードってそんなに変わる?高級キーボードの違いや必要性を解説!
基本的に仕事用キーボードがメインですが、ゲーム用途の場合もある程度参考になります。 皆さんは現在使用しているキーボードはいくらで購入したものでしょうか? 恐らくほとんどの方は千円以内で購入できるキーボ ...
-
左右分割キーボードってどう?メリットとデメリット、おすすめ2種を紹介
高級キーボードは特定の用途や好みに向けて作られている傾向があるので、個性豊かなキーボードが揃っています。 しかし、その中でも特に異彩を放っているのが”左右分割型キーボード”なのではないでしょうか? ほ ...