
HHKBはdipスイッチという物理スイッチで配列に関する設定を変更できます。
▼HHKBのdipスイッチ▼

dipスイッチで変更できる設定の中には使用するOSを設定するスイッチもありますが、英語配列にはHHKモードという謎のモードが選べるようになっています。
しかし、HHKモード以外にもWindowsモードとMacモードもきちんと用意されているので「HHKモードはどのように使うのか?」と気になりますよね。
そこで、今回は実際にHHKBを発売しているPFUに問い合わせてHHKモードの違いを聞いてみました。
ということで、今回はHHKBの英語配列に存在するHHKモードについて解説していきます。
ちなみに、当サイトではHHKBでおすすめのdipスイッチの設定を解説しています。
日本語配列はWindowsなら初期状態でも大丈夫ですが、英語配列の場合はdipスイッチの変更が必須と感じています。
おすすめのdipスイッチ設定を解説していますので、まだ変更していない方は是非とも参考にしてみて下さい。
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HHKBのHHKモードは何が違う?他のモードとの違いと使い道を解説!
HHKBはdipスイッチという物理スイッチで配列に関する設定を変更できます。 ▼HHKBのdipスイッチ▼ dipスイッチで変更できる設定の中には使用するOSを設定するスイッチもありますが、英語配列に ...
こんな方に向けて書いています
- HHKB英語配列にあるHHKモードの意味を知りたい方

HHKモードの違いとは?
最初にHHKモードは何が違うのかを解説していきます。
皆さんもご存知のように、HHKモードはWindowsモードやMacモードと同じようにOSを変更するdipスイッチで設定できます。
そのため、何かのOSに関係するモードということです。
知識がある方はこの時点で分かった方もいるかもしれませんんが、WindowsでもなくMacでもないOSと言えばunixやLinux系で使用するモードなのです。
HHKBの英語配列を選択する方はプログラマが多いと思いますが、中には実際にunix系のOSを使っている方もいらっしゃると思います。
他には研究でunix系のOSが入ったパソコンやワークステーションを使用する機会もあると思います。

では、unix系のOSで使用するHHKモードは何が違うのでしょうか?
PFUからの返答をもとにWindowsモードとHHKモードの違いを表にまとめてみました。
ただし、僕がPFUに「WindowsモードとHKKモードの違いは何ですか?」と聞いてしまい回答を得られなかったので、Macの場合は他に抜けがある可能性があります。Macモードはあくまでオマケとしてみて下さい。

操作内容 | HHK | Windows | Mac |
CapsLock | なし | Fn+Tab | Fn+Tab |
"◇"キー | Metaキー | Winキー | Commandキー |
Fn+"右◇キー" | STOPキー | Winキー | Commandキー |
Fn+Return | Return | Enter | Enter |
Fn+"H" | H | "*" | "*" |
Fn+"J" | J | "/" | "/" |
Fn+"N" | N | "+" | "+" |
Fn+"M" | M | "-" | "-" |
これがWindowsモードとHKKモードの違いです。
特に操作が変化してくるのはHKKモードではCapsLockキーが無い部分とWindowsモードではWinキーとして使用できる"◇"キーがメタキーになっている部分です。
そのため、HKKモードでWindowsパソコンに接続して"◇"を押しても反応しません。
メタキーというのは聞きなれないかもしれませんがMacのコマンドキーに近いものらしく、unixからWinに移植されたソフトではaltキーやescキーで代用することがあるそうです。
また、STOPキーというのはかつてあったサンワークステーションという業務用や研究用に使用する高性能コンピューターで「ビットマップディスプレイからコンソールに移動」という機能を持ったキーらしいですね。

つまり現在はSTOPキーはあまり使う機会がないと言えるでしょう。
僕も詳しくはないのである程度は調べてみましたが、電子計算機の歴史が結構関わってくるので「へぇー」という知識を多く知れました。
ここら辺は本筋とは関係ないので気になる方は是非とも自分で調べてみて下さい。
とは言いつつも、結局僕も説明できるほど理解していないだけなんですけどね(笑)
しかし、調べてみてHHKBの英語配列は日本語配列よりもプログラマを強く意識してあることが改めて分かりました。
HHKモードはどう使えば良い?
とはいっても何かの研究をしているとかプログラムをいじっているなどの方では無いとLInux系のOSってあまり使用しないと思います。
では、どうすればそれを有効活用できるのでしょうか?
それは、キーマップを何個も設定したい方は有効活用できます。
HHKBのHybiridシリーズ(無線接続が使えるモデル)はPFUが配布しているキーマップ変更ツールを使用することでキーマップを好きなように変更することが可能です。
▼HHKBキーマップツール画面▼

そして、そのキーマップ変更ツールを使用することで、Windowsモード、Macモード、HHKモードのそれぞれにキーマップを変更するすることが可能です。
加えてHHKモードでもWindowsで使用するWinキーも設定することが可能です。
ということは、普段はWindowsモードを使用しているとして、「○○のソフトを使用する時だけ違うキーマップを使いたいなー」という際にHHKモードにそのソフトを使用する用のキーマップを組んで、そのソフトを使用する時だけdipスイッチを変更してHHKモードにすれば有効活用することが可能なのです。

HHKBのキーマップの変更をする方法は他の記事で詳しく解説したいますので、そちらをご覧ください。
>>>HHKBのキーマップ変更ツールはどんなメリットがある?特徴と使用方法を解説します!
HHKモードにキーマップを変更する際の注意点
HHKモードでキーマップを変更する際の注意点は主に2つあります。
1つ目はdipスイッチをHHKモードに設定してから有線で接続してHHKBキーマップ変更ツールを起動する必要があります。
HHKモードのdipスイッチは1番スイッチと2番スイッチの両方が下がっている状態(OFFになっている状態)ですね。
▼HKKモード▼

dipスイッチを変更しない状態や、有線接続してからdipスイッチを変更した場合は変更が反映されません。つまり、もともとWindowsモードにした場合にdipスイッチを変更しない、または有線接続してからHHKモードにしても反映されないのでWindowsモードのキーマップが変更されてしまいます。
キーマップを変更する画面にdipスイッチの状態が表示されていますので、きちんとHKKモードとして読み込まれているかを確認してからキーマップを変更しましょう。

もし、きちんと読み込まれていない場合は一度ツールを終了して、有線接続を外してから付けなおして再度変更ツールを起動しなおしましょう。
ソフト上の表示がHHKモードになっているか確認する
2つ目はWinキーの場所です。
HKKモードはWinキーがメタキーになっていますので、Windowsで使用するためにはメタキーをWinキーに置き換える必要があります。
しかし、キーマップ変更ツールにはWindowsキーというものはありません。
では、どのボタンを選べば良いかというと、下側にある「QWERTY配列」の横にある「アルファベット順」を選択してから、キーマップを変更しましょう。

上の画像の青で囲っているところにある、"◇"や"◇"の下に"R"と書いているものがWinキーorコマンドキーです。
Rというのは右にある"◇"キーなのでRightのイニシャルを取って"R"と書かれています。

反対にメタキーは"◇"と一緒にMacのコマンドキーのマークである"⌘"も書かれているキーです。ただし、"⌘"は環境依存文字なので表示されない方は「コマンドキー マーク」と調べて頂ければ出てくると思います。
"◇"の下に"R"が表示してあり、その横に⌘が書いてあるのも右側にあるメタキーということですね。
前項でも言いましたが、メタキーはWinキーとしては使えないので、"◇"のみがあるキーに変更する必要があるということです。
この2つの違いがぱっと見ではわかりにくく、僕自身が「Winキーはどこにある?」少し戸惑ったので注意点として紹介しました。
HHKモードをWindows仕様にするには、メタキーをWinキーに変更する必要がある。
以上がHHKモードのキーマップを変更してWindowsで使用する際の注意点ですが、他にもHHKBのキーマップを変更するにはパソコンとHHKBを有線で繋げる必要があり、無線モデルは有線ケーブルが付いていないので自分で購入する必要があります。
キーマップ変更ツールを使用したことが無い方はこちらも記事もご覧ください。
>>>HHKBのキーマップ変更ツールはどんなメリットがある?特徴と使用方法を解説します!
HHKモードを有効活用しよう!
今回はHHKBの英語配列だけに付いているHHKモードについて解説してきました。
HHKBの英語配列だけに存在しているHHKモードの本来の使い道はunix系のOSに使うためのものでしたが、unixを使用しない方でも有効活用をする方法はあるので、是非とも使っていきたいものですね。
そして、僕もHKKモードの正体を知りたかったのですが、調べても全くと言ってよいほど情報が無かったのでPFUに問い合わせてみましたが、unix系のために用意されているというのは全く予想していませんでしたので意外でしたね。
最後に見ているかはわかりませんが、担当して頂けたPFUの担当者様には感謝しています。ありがとうございました。

当サイトではさらにHHKBを快適に使用するための方法を解説していますので、是非ご覧ください。
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実はHHKBには販売元であるPFU以外が販売・発送している非正規販売品があります。
非正規販売品でも大丈夫ですが価格が通常より高い場合があるのと、予想外のトラブルの可能性もあります。


当サイトのHHKBのAmazonリンクは全てPFU正規販売品の物なので、安心してお買い物頂けます。
ただし、楽天のリンクは仕様上正規販売品を選んで頂く必要があります
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>>>HHKBはどこで買う?納期はどれくらい?3回購入したので解説!
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