高級キーボードの世界に興味を持つと初めに知るのが、良いキーボードには"軸"が搭載されているということです。
そして、さらにキーボードについて調べていくとリアルフォースR3という最高級クラスのキーボードがあることも知ると思います。
そこで気になるのが「リアルフォースR3にはどのような軸が採用されているのだろうか?」という点です。
▼リアルフォースR3▼
とうことで、今回はリアルフォースR3に採用されている軸色を解説していきます。
こんな方に向けて書いています
- リアルフォースR3の軸色が知りたい方
- リアルフォースとメカニカルキーボードの軸の違いを知りたい方
リアルフォースR3の軸色は?
最初に結論から申し上げますと、リアルフォースR3に軸色の概念はありません。
赤軸や青軸はメカニカル式のバリエーションであり、メカニカル式ではないリアルフォースに軸色は無いのです。
▼東プレ軸▼
東プレというのはリアルフォースを発売している会社の名前で、東プレがオリジナルで作っているので東プレ軸です。
ただし、公式ホームページによると正式名称は「東プレスイッチ」と書かれています。
▼リアルフォースR3のスペック表の一部▼
そして、スペック表には東プレスイッチという記載と一緒に(静電容量無接点方式)と記載されています。
静電容量無接点式という方式は従来のメンブレンやメカニカル式とは違う構造で、色々なメリットを受けられます。
これが東プレスイッチの核となる特徴であり、リアルフォースがメカニカル式よりも格上として扱われている理由です。
リアルフォースは静電容量無接点方式なので軸色の概念は無い。
構造的な違いとそれによる特徴とは?
リアルフォースがメカニカル式ではないことが分かったところで、次に気になるのが静電容量無接点式とメカニカル式の違いです。
次に赤軸や青軸に代表されるメカニカルスイッチと東プレ軸の違いについて解説していきます。
と、その前に、当サイトにはメカニカルスイッチと東プレ軸(静電容量無接点方式)の違いについてかなり詳しく解説した記事があります。
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【キーボード】静電容量無接点方式とメカニカル式の違いを比較解説します!
高級キーボードの世界に踏み入れた際に始めに知るのがメカニカル式キーボードだと思います。 しかし、さらに調べていくとさらに高級な”静電容量無接点式キーボード”も存在するということを知ると思います。 恐ら ...
この項は上の記事の内容をもとに簡潔にまとめた内容ですので、詳しく知りたい場合は上の記事をご覧いただけた方が参考になると思います。
それでは、リアルフォースとメカニカル式の違いの要点を解説していきます。
リアルフォースの東プレ軸とメカニカル軸との違いは主に以下の6つあります。
- スイッチの仕組み
- 信頼性
- 打鍵感
- 静音性
- バリエーション
- 価格帯
それでは、簡単に解説していきます。
スイッチの構造
1つ目はスイッチの構造です。
一般的なキーボードはキーを押すことで電極が触れ合って入力されますが、リアルフォースはキーが下がったことを非接触のセンサで検知して入力されます。
これがこの2つの仕組みの根本的な違いで、これによってたくさんの違いが生まれてきます。
メカニカル式は接触型、静電容量無接点は非接触型
信頼性
2つ目は信頼性です。
これは接点が非接触であることの最も大きなメリットであると言えるでしょう。
皆さんはメカニカル式の耐久性が高いことはご存知だと思いますが、メカニカルキーボードはチャタリングが発生して、実際に寿命まで使い切れる可能性が低いのです。
これは電極同士が触れ合うことで摩耗が発生するからで、スペック通りの耐久性は期待できないのが現実です。
対して、静電容量無接点式のスペック上はメカニカル式と同程度の耐久性ですが、キーを入力する部分が非接触であるので摩耗せず、チャタリングも発生しません。
そのため、故障が発生しにくく”信頼性が高い”と言えるのです。
実際にリアルフォースは業務用キーボードとしても採用されているので、信頼性が高いことが伺い知れます。
静電容量無接点方式は信頼性が高く、故障しにくいので長期間使えます
打鍵感
3つ目は打鍵感です。
静電容量無接点式が搭載されているキーボードは総じて打鍵感が良いという特徴があります。
メカニカル式も打鍵感が良いと言われていますが、静電容量無接点式はそれ以上です。
打鍵感を味わいたいがためにリアルフォースやHHKBなどの静電容量無接点式を選んでいる方もいます。
静電容量無接点式の打鍵感がメカニカル式よりも良い理由について論理的に解説していますので、打鍵感について気になる方は是非ともご覧ください。
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静音性
4つ目は静音性です。
メカニカル式は”静音”と謳っているものでも結構音が出ますが、静電容量無接点式は静音モデルを選べば非常に静かで他人がいるオフィスで使用するには最適です。
特にリアルフォースの静音モデルは今まで僕が買ってきた数十万円分のキーボードの中でも最も静かです。
静電容量無接点式の静音モデル(特にリアルフォース)の静音性能は非常に高い
もし、リアルフォースの静音モデルと通常モデルで迷っている方はこちらもご覧ください。
>>>リアルフォースの静音は最強レベル!違いを両方持ってる僕が解説
バリエーション
5つ目はバリエーションです。
バリエーションに関してはメカニカル式の方に分があります。
メカニカル式は様々なメーカーから様々な機能がついたキーボードが発売されていますので、探せばニッチな需要に応えたキーボードがありますし、面白いものもあります。
「こんな機能が欲しい」と言う場合はメカニカル式の中から探してみると、良いものが見つかる可能性が高いです。
対して静電容量無接点式で日本語配列が選べるものはHHKBとリアルフォースのみです。
>>>日本語配列が選べる静電容量無接点方式はリアルフォースとHHKBの2機種です!
ただし、東プレ軸の中でも静音モデルや通常モデル、30g、45gなどのキー荷重違いがありますので、リアルフォースのバリエーションは結構あります。
これらは全て東プレ軸ですが、仕様によって使用感が大きく変わるので適当に選んでしまうと後悔する原因になります。
同じ東プレ軸でもいろいろなバリエーションがある
価格帯
6つ目は価格帯です。
メカニカル式はバリエーションが多いので、その分価格帯も広く、安いものだと4千円、高いものだと3万円以上します。
対して静電容量無接点式は高級キーボードに採用されているので最低でも2万円、高いと3万7千円ぐらいします。
静電容量無接点式を検討している場合は3万円ぐらいは覚悟しておく必要があります。
メカニカル式は価格帯も広いが、静電容量無接点方式は良いものしかない
以上がメカニカル式と静電容量無接点式の違いでした。
要点だけをまとめた内容でしたが、大体の違いについては分って頂けたと思います。
しかし、やはり要点だけなので、静電容量無接点式の伝えきれなかった魅力もあります。
「もう少し詳しい違いを知りたいな」と思った方は是非ともご覧ください。
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リアルフォースとメカニカルキーボードは別物
今回はリアルフォースR3に採用されている軸について解説してきました。
内容をまとめると、リアルフォースはメカニカルキーボードとは仕組みが違うので、赤軸、青軸や茶軸のような色で表されているチェリーMXスイッチとは別物であり、軸色で表すことはできないということですね。
そして、東プレ軸は静電容量無接点方式のことを指していて耐久性と信頼性が高く、同じ東プレ軸でもキー荷重や静音仕様などの様々なバリエーションがあることも紹介しました。
メカニカルキーボードにも良い点はありますが、静電容量無接点である東プレ軸も最高級キーボードの名前に恥じないようなスペックになっています。
キーボードは作業をしている間にずっと手を触れているインターフェースですので、最高級キーボードの世界も見てから決めてみてはどうでしょうか?
ちなみに、PFUというメーカーからHHKB(Happy Hacking Key Boad)という静電容量無接点方式のキーボードが出ています。リアルフォースと販売されている会社は違いますが、HHKBの軸も東プレの物が使用されています。
▼HHKB▼
実は僕が1年半以上愛用しているキーボードで、病みつきになるくらいキータッチが気持ち良いのです!
しかし、最高級モデルはお値段が3万7千円とリアルフォース以上で配列に癖があります。
もし、HHKBも気になっている方は下の記事をご覧ください。
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リアルフォースはバリエーションがたくさんあるのが魅力ですが、バリエーションがありすぎて通販サイトではお目当てのモデルが見つかりにくいという難点もあります。
そこで、モデル探しやしやすいようにそれぞれのモデルごとにまとめています。
もちろん、Amazonリンクは東プレの正規販売品なので安心してご購入いただけます。
楽天のリンクは仕様上正規販売品を選んで頂く必要があります
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配列とキー荷重はリンク先で選べます
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テンキーの有無、カラー、キー荷重はリンク先で選べます
▼静音モデル▼
▼標準モデル(非静音モデル)▼