HHKBとリアルフォースR3はどちらも高級キーボードの代名詞と言えるほど有名です。
バリエーションによって違いはありますが両方とも最高級モデルでは3万7千円近くしますので、簡単に「失敗したから買い替えよう!」とは行きません。
この2つは両方とも静電容量無接点方式でビジネスシーンで使うことを想定されているという共通点があるので、迷っている方も多いと思います。
スペックなら調べることでいろいろ出てきますが、実際の使用感はHHKBとリアルフォースR3の両方を使ったことが無いとわかりません。
僕はHHKBの最高級モデル(Hybrid Type-S)とリアルフォースR3の最高級モデルを含む3モデルを所持しています。
▼リアルフォース3種盛り▼
そこで、今回はHHKBとリアルフォースR3の違い6つを解説していきます。また、逆に共通している部分やそれぞれのモデルが向いている方の特徴も同時に解説します。
こんな方に向けて書いています
- HHKBとリアルフォースR3で悩んでいる方
- HHKBとリアルフォースR3の違いを知りたい方
- 自分がどちらに向いてるか判断したい方
リアルフォースR3とHHKBの違い
最初にリアルフォースR3とHHKBの主な違いを解説していきます。
HHKBのリアルフォースR3で迷っている際に決め手になりうる違いが以下の6つです。
- 本体の大きさ・重量
- バリエーションの多さ
- 静音性能
- 配列の違い
- 打鍵感の違い
- APC変更機能
それでは、それぞれを詳しく解説していきます。
本体の大きさ・重量
1つ目は本体の大きさと重量です。
リアルフォースR3とHHKBでは大きさが全然違います。
HHKBは最低限のキーのみ残されているコンパクトサイズなのに対して、リアルフォースはテンキーレス・フルサイズが選べます。
>>>HHKBにフルサイズやテンキーレスは無い!代替方法や近いキーボードを解説!
重ねてみても大きさの違いが分かりやすいですね。
画像では画角の関係でずれているように見えますが、実際には右下の角でぴったり合わせています。
それに加えて、リアルフォースR3は電池を入れるスペースのために、ファンクションキーの上側に余白が出来ています。
奥行きの寸法が非常に大きくなっており、一般的なテンキーレスキーボードよりもさらに大型化しています。
恐らくほとんどの方が一般的なキーボードを使用していると思います。
下の記事では一般的なキーボードを含む他のキーボードと比較していますので、気になる方はご覧ください。
>>>リアルフォースR3の横幅はどれくらい?サイズ感を他のキーボードと比較?
また、画像のリアルフォースR3はテンキーレスモデルですが、テンキーが付いているモデルもあります。
当然ですが、テンキーがある場合はさらに横幅が大きくなります。
>>>【キーボード】フルサイズとテンキーレスの違いは何?効率を最大化する選び方を解説!
そして、重量にも大きな違いがあります。
HHKBの重量が540gに対して、リアルフォースのテンキーレスは1.3 kg、テンキーありは1.6 kgの重量があります。
これは重いリアルフォースが劣っているわけでは無く、コンセプトの違いが表れています。
HHKBは持ち運びを考えられているので軽量になっていますが、リアルフォースは据え置きでどっしりと構えて使うことが想定されています。
実際にリアルフォースはどれだけ激しくタイピングしても動く気配は全くありません。
しかし、リアルフォースR3を持ち運んで使用するのは厳しいとは言わざるを得ません。
実際にリアルフォースR3とノートパソコンを持ち運んでカフェで使ってみましたが、デカい&重いという理由で持ち運びには向きませんでした。
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頻繁にカフェや出張先で使用する方はHHKBを、決まった場所で使用したい方はリアルフォースR3を使用すると良いです。
ただし、HHKBは持ち運びが可能とはいいつつも、持ち運ぶを重視する方はもっと薄型で折り畳みのキーボードがあります。
僕は普段からノートパソコンとHHKBとパームレストを持ち運んでいますが、持ち運ぶにしては微妙にデカいのです。
それでも持ち運ぶ理由は、HHKBのキータッチが病みつきになってHHKBに惚れ込んでしまったからです(笑)
「HHKBじゃないと嫌」という気持ちが無いと持ち運ぼうという気持ちは起きないでしょうし、外で使用する際には妥協してノートパソコンのキーボードを使っているでしょう。
そのため、持ち運びに向いていると言うよりかは、「HHKBは愛があれば持ち運べる範囲の重さと大きさ」と表現する方が正しいです。
▼詳しくはコチラ▼
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バリエーションの豊富さ
2つ目はバリエーションの違いです。
バリエーションに関しては圧倒的にリアルフォースシリーズの方が豊富です。
具体的にはリアルフォースは以下の違いから色々な組み合わせの物が選べます。
・無線可能 or 有線のみ
・テンキーの有無
・キー荷重45g、30g、偏荷重
・静音仕様 or 通常仕様
・R3 or R3S
・ゲーミング用のGX1
中には選べ無い組み合わせもありますが、ほとんどの方は欲しい組み合わせが見つかると思います。
この中でも特に仕様が異なるのがR3とR3S、ゲーミング用のGX1です。
リアルフォースR3にはリアルフォースR3Sというバリエーションもあります。R3の後に"S"と付いています。
▼リアルフォースR3S▼
余白が大きかったリアルフォースR3と比べて余白が小さく、スタイリッシュに見えますね。
スポーツカーとかだと"S"が付くと上位モデルみたいな感じに感じてしまいますが、そういうわけではありません。
この2つの主な違いはリアルフォースR3は無線&有線が基本なのに対して、R3Sは有線モデルのみです。
そして、静音の有無やテンキーの有無などの条件をそろえた場合の価格は1万円以上安価で購入できます。
リアルフォースR3の最高級モデルが3万5千円程度なのに対して、リアルフォースR3Sは最高級モデルでも2万4千円程度で購入できます。
個人的にはリアルフォースR3は重くてデカいのもあって持ち運びには向きませんので、有線モデルで十分だと考えています。
無線接続が要らない方は有線モデルにして1万円をケチっても後悔しないと思います。
この2モデルの違いは他の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
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ちなみに、ややこしいですがR3モデルにも有線のみのモデルはあります。
こちらも無線接続が可能なR3よりも1万円ほど安価なので、R3とR3Sの有線モデルは見た目で決めたら良いと思います。
接続方法の違い以外にはテンキーありを選択することが可能ですし、キーの荷重も30g、45g、偏荷重から選べるようになっています。
偏荷重というのは、基本的には45gですが、小指でタイピングするキーだけ30gの荷重になっているのが特徴です。
ほとんどの方は45gがおすすめですが、大量にタイピングをする方は30gという選択肢も良いと思います。
キー荷重の選び方は違う記事で詳しく解説しています。
>>>【リアルフォース】30gと45gの違いを5つ解説!キー荷重はどう選べば良い?
そして、これらのキー荷重にそれぞれ静音モデルがランナップされています。
他にも日本語配列と英語配列、Windows用やMac用などの豊富なバリエーションがあります。
ただ、それゆえにモデル選びで迷ってしまうこともあるのが難点ではあります。
バリエーション選びに関してはコチラもご覧ください。
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さらに最近ではリアルフォースGX1というゲーミング仕様も登場しました。
これはリアルフォースR3やR3Sとは違って、フローティングデザインかつRGB機能も付いています。
そして、何よりも「Dual-APC機能」が追加されています。
この機能のメリットを簡単に言うと、連続でキーを押す際に指をあげ切らなくても良くなる機能です。
以前のゲーミング仕様は結構お粗末な変更だけだったので、かなり魅力度がアップしました。
「静電容量無接点方式でゲームをしたい」と考えている方にとっては魅力的な選択肢になっていると思います。
対してHHKBのバリエーションは3つのグレードのみ存在しています。
・HHKB Professional Classic(有線のみ)
・HHKB Professional Hybrid(有線&無線)
・HHKB professional Hybrid Type-S(有線&無線+静音)
そして、それぞれのグレードに日本語配列と英語配列の違い、カラー(墨とアイボリー、雪)の違い、刻印と無刻印の違いがランナップされています。
HHKBのキー荷重は全て45gなのでキー荷重は選べませんし、静音機能が欲しいなら最高級モデルを購入する必要があります。
▼モデルによる違いはコチラ▼
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リアルフォースは欲しいモデルが見つかりやすい
静音性能の違い
3つ目は静音性能の違いです。
HHKBもリアルフォースR3の両方に通常モデルと静音モデルが選べるようになっています。
しかし、HHKBとリアルフォースR3の静音同士を比較すると、リアルフォースの方が静音性が高いです。
その中でも30gモデルの静音は最高レベルの静音性だと感じています。
45gの静音も純正状態の静音HHKBと比較すると静かですが、30gと比較するとタイピング時に力が入ってしまうのでその分底付き時の音が大きめになってしまいます。
30gは"フェザータッチ"と言われるくらい力を入れずにタイピングが可能なので、底付き時に発生する音も非常に小さくなります。
すぐ隣に人がいないのであれば図書館レベルの静かな場所でも使用できます。
45gでもカフェやオフィス、静か目の会議室やオープンスペースぐらいなら十分に使えます。
HHKBも静かですが高音成分が混ざっており、純正では本体や机に響くような音がしますので比較的耳に付きやすい音質になっています。
特に机に響く音の影響は大きく、HHKBを置いている机によっては「コンコン」音がします。
とはいえ、オプションの吸振マットを装着すると本体に響く音と机に響く音をほとんどカットできます。
マットを付けることによって純正状態のリアルフォース静音45gよりも音が小さくなります。
"純正"というのはリアルフォースにも「スペーサー」という静音性に繋がるオプションがあるからです。
>>>HHKB吸振マットで打鍵感と静音性が向上?効果を実際に比較してみた!
これらをまとめるとこんな感じになります。
HHKB純正>リアフォ45g>HHKBマット有>リアフォ30g
リアルフォースはどっしりした本体で静音性に重きを置いているので静音性が高いですが、HHKBは本体が華奢なのに加えて静音性と打鍵感のバランスを取ったような雰囲気を感じられます。
ある程度の静音性であればHHKBでもオプションを付けることで対応できますが、絶対的な静音性が求められる場合はリアルフォースR3の30g静音モデルを選択するのがおすすめです。
ちなみに、リアルフォースの通常モデルは打鍵感を追求しているので凄く音が大きいです。
リアルフォースの静音と通常で迷っている方は決め方を解説していますので、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
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リアルフォースは静音性特化、HHKBは打鍵感とのバランス
配列の違い
4つ目は配列の違いです。
リアルフォースは一般キーボードの配列と同じなので特別な説明はしません。
しかし、HHKBは「指の移動を最小限にする」というコンセプトによって一部配列が変化しています。
具体的にはホームポジションから遠いF1~F12や使わない機能キーが削除され、Ctrlの位置や半角全角キーの配置、矢印操作の方法が変化しているのが違うところです。
HHKBがコンパクトである理由は「持ち運ぶことを視野に入れている」という理由の他に「ホームポジションから届かない部分は無くしている」という理由もあります。
代わりにHHKBでは削減されたキーはFnキーを組み合わせたコマンドで代用しています。
例えばFnキーと数字キーを同時押しすることでF1~F12と同じ機能を果たします。
そして、HHKBと言えばCapsLockキーの位置にコントロールキーが配置されているのも特徴的です。
ホームポジションから指を動かさずにタイピングするために、ほとんど使わないCapslockキーが無くなり、代わりにコントロールキーが配置されています。
これによって、コピペや取り消しなどを行う際に「Aキー」に置いてある左手の小指を少し移動するだけで使うことが出来るのです。
他にも矢印操作にも違いがあります。
下の画像は日本語配列のHHKBですが、矢印キーがエンターキーの下ぐらいにあります。
そして、英語配列は独立した矢印キーが存在せず、Fnキーと同時押しで操作します。
▼英語配列の矢印操作▼
ちなみに日本語配列では独立した矢印キーとFnキーを使う操作方法の両方が使えます。
これらの独特の配列に慣れるまでは数日~1週間程度必要ですが、少し練習したら意外と慣れるものです。
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ただ、万が一この配置に慣れることが出来ない場合も、dipスイッチで通常のコントロールキーと同じ位置にすることが可能です。
HHKBだと左下のFnキーの位置ですね。
dipスイッチはHHKBの裏にある物理スイッチのことで、他にも配列の一部を入れ替えることも可能です。
日本語配列の場合は2番目のスイッチをONにすると変えられます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>>>【Windows】HHKBでおすすめのdipスイッチは?日本語配列と英語配列の設定を解説!
以上のようにHHKBは効率的に手が動かせる配列になっており、ホームポジションからほとんど崩れません。
ただし、HHKBの独特な配列は慣れたら便利な反面、慣れないと使いづらく感じます。
それに尖ったコンセプトであるが故に、全員にHHKBがおすすめ出来るわけでは無いのが難しい所なんですよね。
特に他の方が使用する環境の場合はHHKBはおすすめできません。
あまりお勧めできない方の特徴はコチラで詳しく解説していますので、検討中の方は是非ともみて頂きたいです。
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キータッチの違い
5つ目はキータッチの違いです。
HHKBやリアルフォースR3は静電容量無接点方式が採用されています。
今回は詳しく解説しませんが、通常電極同士が触れ合って反応しているところを、キーの下がり具合を非接触で検知するスイッチを使っている物を静電容量無接点方式と言います。
▼詳しい解説はコチラ▼
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そして、HHKBの静電容量スイッチはリアルフォースを販売している東プレが作っており、キーの根幹部分は基本的には同じものです。
両者とも一定の力を加えた後に”ストン”と一気に力が抜けるソフトタクタイルですが、両方を打ち比べてみると結構違いがあるのです。
選ばれる可能性が高い両者の静音モデルの45g同士を比較していきましょう。
リアルフォースの感触は素直なソフトタクタイルという印象で、「スコスコ」という音の奥に「カチャカチャ」という音がします。
対してHHKBはソフトタクタイルに加えて「ザラザラ感」を感じ、その影響で「スコスコ」という音の奥に「シュッ、シュッ」という成分が入ります。
つまり、HHKBは少しザラザラ感を感じる打鍵感になっており、基本部分は似ていても絶妙に"味付け"が違います。
実は僕自身はHHKBを2年以上愛用していますが、リアルフォースR3の先代にあたるリアルフォースR2モデルも所持していました。
その際にHHKBかリアルフォースR2のどちらをメインにしようと迷った際に決定打になったのがキータッチでした。
個人的にはHHKBのザラザラした音と感触が好みでした。
しかし、HHKBとリアルフォースは試し打ちが出来る機会が少ないのがネックです。
リアルフォースを置いている店舗は少なく、特にHHKBを試し打ちできる場所はほとんどありません。
それに、店頭試し打ちでは2つを比較できませんし、自分に合うのかも分かりません。
「最高の打鍵感を追求したい」という方は両方を購入してから、メインを決めるのも悪くは無いと思います。
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APC変更機能
最後はAPC変更機能です。
リアルフォースR3、R3SにはAPC機能があります。
これは「アクチュエ―ションポイントチェンジャー」といって、キーが反応する深さを調節する機能です。
引用:https://www.realforce.co.jp/features/
純正状態では2.2mmの深さで反応するようになっていますが、お好みでキーごとに反応する深さを4段階から決められます。
例えばゲームで良く使用するWASDの部分だけ浅くすることや、リロードボタンや能力キーは誤爆を防ぐために深めにしておくことも可能です。
それに、キーボード本体に自分で作成した深さマッピングを保存することが可能で、必要な時だけ呼び出すことも可能です。
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ちなみに、前に触れた「Dual-APC」は反応する深さが指の動きに連動して変化しますが、OFFにして普通の「APC」として使うことも可能です。
HHKBは固定で変更できないので、リアルフォースの純粋なメリットです。
決め手になる可能性は低いですが、リアルフォースを購入したら是非とも設定しておきたいポイントですね。
リアルフォースにはAPC機能が搭載されている
以上がリアルフォースR3とHHKBで違っている部分6個でした。
ほとんどの方はHHKBとリアルフォースを選択する際にこれらの6個の違いで決めることになると思います。
リアルフォースR3とHHKBの共通部分
次に逆にリアルフォースR3とHHKBで変化しない部分を解説していきます。
違いほどではありませんが、知っておくと選ぶ際に役立つと思います。
- 価格
- 有線無線の両方対応
- 耐久性の高さ
- キーマップ変更機能
- パームレストが必須
価格
1つ目は価格です。
リアルフォースR3とHHKBのハイエンドモデルの価格は両方とも約3万7千円程度です。
最安値モデルを比較するとリアルフォースが約2万円ちょい、HHKBは約2万7千円です。
リアルフォースの方がお手頃ですが、それでれでも最低2万円するので購入に踏み切るにはそれなりの勇気が必要な値段であることは変わりません。
両方とも"高級キーボード"の名にふさわしい価格
有線と無線を切り替え可能
2つ目は無線モデルは有線接続と切り替えて使用することも可能という共通点があります。
リアルフォースR3とHHKBの両方に"Hybrid"モデルという有線と無線接続の両方が使用できるモデルがあります。
そのため無線接続モデルを購入した方も、据え置きで使用する場合は有線で電力を供給しながら使用することが可能です。
両者とも無線接続時の電池は3か月前後で交換する必要があります、有線を使用することで節約することが可能です。
▼リアルフォースの電池持ち▼
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▼HHKBの電池持ち▼
>>>HHKBの電池持ちは約3か月!電池交換のサインは「」を見よう!
それに加えて有線接続を使用する方が通信の速度は速く安定します。
無線接続も信頼性は高いですが、さすがに有線接続の安定感と反応速度には勝てません。
そのため、据え置きで使用する際には無線モデルでも有線接続を使うことがおすすめです。
ただし、HHKBの無線モデルは有線ケーブルが付属しておりませんので、自分で別途購入する必要があります。
ケーブルはUSBタイプCが採用されており、千円~2千円程度で購入できます。
▼USBタイプCケーブル▼
>>>HHKB Professional Hybridシリーズの付属品は?「」が足りない!
反対にリアルフォースR3の場合は有線ケーブルも同時に入っているので用意する必要はありません。リアルフォースは気が利いていますね。
有線と無線の両方使えるモデルを選べる
耐久性の高さ
3つ目は耐久性の高さです。
両方とも静電容量無接点方式なので非常に耐久性が高いという特徴があります。
公式ではHHKBが3000万回、リアルフォースR3が1億回の耐久性があると発表されていますので、結構な耐久性の差があるように感じます。
しかし、前項の「キータッチの違い」で解説したようにHHKBのスイッチはリアルフォースを作っている会社が製造していますのでそこまでの違いはあまりないのではないかと思います。
仮に耐久性に違いがあっても、3000万回も耐久性があれば一生ものレベルで使用できますのであまり変わりません。
仕事をする日を年間300日として、一日1万回タイピングすることを考えます。そして、1万回のうちの使う頻度が高いキーは1日1000回程度叩かれていると想定すると3000万を1日1000回で割ると3万日程度の耐久性になり、1年に300日仕事をしていると想定すると100年持つことになります。
年鑑300日はかなりブラックな部類なので実際にはもっと少ないはずですし、1日に1万回もタイピングしない方がほとんどなので、計算上ではほぼ一生モノと言っても過言ではありません。
このように、HHKBとリアルフォースでスペック上での耐久性の違いはありますが、3000万回でも計算上は一生持ちます。
そのため、この2つを比較する際には耐久性の違いは考える必要は無いと思います。
また、HHKBとリアルフォースR3は無線接続を使用する際には充電式バッテリーではなく、電池が採用されています。
「今の時代に電池かよ(笑)」って感じるかもしれませんが、これは何十年も使用していくのには大切な要素なのです。
スマホのバッテリーが劣化するように、バッテリー駆動だと長期間利用していると容量が減って寿命を迎えてしまいます。
これではキー自の耐久性があってもそれを活かすことが出来ませんので、長期間使い続けられるように電池が採用されています。
両者とも耐久性は十分に高いのでこだわる部分では無い
キーマップ変更機能
4つ目はキーマップ変更機能です。
HHKBのHybridモデル、リアルフォースR3シリーズは好きなキーに機能を割り当てることが可能です。
▼HHKBキーマップ変更ツール画面▼
>>>HHKBのキーマップ変更ツールはどんなメリットがある?特徴と使用方法を解説します!
リアルフォースR3も同様にそれぞれのキーに任意で機能を割り当てられます。
キーマップ変更機能などのソフトウェア部分は地味で使われないことも多いですが、自分の使用方法に特化させるとこでさらに快適にタイピングできるようになります。
そして、これらのキーマップ変更機能はキーボード本体に設定が保存されます。
これによって普段と違うパソコンで使用する際にも変更したキーマップが適応されます。
他のパソコンでキーマップ変更ソフトを入れる必要が無くなるので、複数台使用する方にとっては地味に便利ですよね。
リアルフォースは全モデル、HHKBは無線モデルでキーマップを変更できます
パームレストが必須
5つ目は両方ともパームレストが必須という点です。
パームレストはキーボードの前に置く手首用のクッションのような物で、タイピング時の疲労軽減や安定感向上の効果があるアイテムです。
、、、、と聞くと、あたかも「あったら使いやすくなるよ!」という風に聞こえるかもしれませんが、実はパームレストは必須です。
その理由はリアルフォースとHHKBを横から見ると分かりやすく、本体に厚みがあるからです。
この写真はHHKBで18mmほどの厚みがあります。
そして、これはリアルフォースR3にも同じように厚みがあります。
厚みが2cm近くもあるとパームレストが無いとキツイのです。
具体的にはパームレスト無しの状態だと5倍以上疲れやすかったり、安定しないのでミスタイプが増加したりします。
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パームレストがいらないってマジ?疲労軽減効果やミス率を実験!
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このように、せっかくの高級キーボードであるリアルフォースとHHKBの魅力を最大限に引き出したい場合は必ずパームレストを用意しましょう。
>>>分離式パームレストのメリットって何?デメリットと向いている方の特徴も解説!
もし、パームレストを用意できない場合は家にあるもので代用する方法があります。
どの家にもある"アレ"を使っているので、参考になると思います。
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パームレストは手首や腕の疲労を9割以上軽減してくれる効果があり、非常に効果があるアイテムだと言って良いでしょう。 しかし、パームレストは2千円~5千円程するので、実際に効果を体感してみないとなかなか購 ...
両者ともパームレストは必須
以上がリアルフォースR3とHHKBで同じ特徴を持っている部分です。
キーボードを選ぶ際にはこちらの情報も知っておくと役に立つでしょう。
結局どちらを選べば良い?
ここまで違いと同じ部分を解説してきましたが、どちらを選べば良いのでしょうか?
タイピングの気持ち良さなどの主観が入る部分は除いて、キーボードの形状や機能から向いている方の特徴を解説します。
リアルフォースR3が向いている方
リアルフォースが向いている方の特徴は以下のような方です。
リアルフォースで幸せになる方
- 他人も使用する環境
- 普通のキー配列が良い方
- 普通のキー配列が良い方
- F1~F12を頻繁に使用する方
- テンキーが欲しい方
- キー荷重が30gや偏荷重が良い方
- 最強の静音性が欲しい方
リアルフォースは基本的な部分は通常のキーボードと共通ですし、様々なバリエーションが発売されているのでほとんどの方にお勧めです。
HHKBは独特な配列がネックとなるので、悩んだ場合はとりあえずリアルフォースを買っておけば後悔はしないと言えるでしょう。
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HHKBが向いている方の特徴
次にHHKBが向いている方の特徴です。
HHKBで幸せになる方
- 効率的に手を動かしたい方
- 静音性と打鍵感を両立したい方
- 他人がHHKBを触らない環境
HHKBは必ずしも全員におすすめ出来るキーボードではありません。
特に他の人が自分のキーボードを使用する環境でHHKBを使ってしまうと、他の人がHHKBを触った際にいろいろ戸惑うので、他の人が自分のキーボードを使用する環境の方は絶対にリアルフォースR3にするべきです。
しかし、刺さる人にはリアルフォースよりも良い相棒になります。
HHKBに関しては本音でレビューメリットとデメリットをズバズバ書いている記事がありますので、そちらをご覧ください。
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