リアルフォースR3を購入する際にポイントになるのがバリエーション選びですが、「音」に関する部分も例外ではありません。
リアルフォースでは静音モデルと”非”静音(通常)モデルが用意されており、自分が好きな方を選べます。
他の人がいるオフィスで使用する場合は静音性が大事なので、どんな状況でも使いやすい静音モデルを検討している方は多いと思います。
そして、反対に通常モデルを検討している方もいらっしゃるでしょう。静音モデルはなんとなく「音が小さくなっているんでしょ」という想像は可能ですが、通常モデルは逆に「どれくらい音が出るのか?」という部分が想像しにくいと思います。
また、通常モデルはただ単に音が大きいだけでは無く、通常モデルでしか味わうことが出来ないメリットもあるのです。
とはいっても、静音モデルと通常モデルの違いは両方のモデルを使ったことが無いと分かりません。それも最低数週間ほど使用しないと表面的な部分しか分かりません。
そこで、リアルフォースの静音モデルと通常モデルの両方を所持している僕が両者の違いとそれぞれおすすめ出来る方の特徴を解説していきます。
下の写真の黒い方が静音モデル、白い方が通常モデルです。
形状が異なりますがリアルフォースR3(黒い方)かR3S(白い方)の違いです。R3とR3Sの違いでキーの部分の性能は変わりません。
>>>リアルフォースR3とR3Sの違いは?両方購入したのでおススメの方を解説!
それでは、今回はリアルフォースの静音モデルの違いや静音性の高さ、おすすめ出来る方の特徴を解説します。
こんな方に向けて書いています
- 静音か非静音で悩んでいる方
- 非静音モデルとの違いを知りたい方
- 静音モデルがどの程度音が削減されるか知りたい方
静音と通常モデルの違いは?
最初に静音モデルと通常モデルの違いを解説していきます。
静音モデルと通常モデルを比較すると以下のような違いがあります。
- 最高レベルの静音性
- タイピングの気持ち良さ
- 価格
それでは、それぞれの違いを深掘りしていきます。
最高レベルの静音性
1つ目は静音性の違いです。
静音モデルなので当然ですが静音性がかなり高められています。
タイピング音は「チャッ、チャッ、チャッ」という感じです。擬音語で表すのが難しいのですが底付きの音が非常に小さく、本来は聞こえないコニックリング(小さいバネ)が伸縮する音が混ざったような音がしています。
それに高音がカットされており、音の角も取れているので耳に付きにくい音にされています。
>>>【機械工が解説】静電容量無接点キーボードの仕組みや特徴とは?
他のキーボードの静音モデルと比較しても特に静音性能が高く、今まで30万円分以上キーボードを購入した中で最もタイピング音が小さいのです。
その静音性は図書館レベルの静かな場所でも2mほど距離が開いている場合は使えます。
もちろん会社のオフィスや静かなカフェ、あるいは寝ている人が近くにいても大丈夫です。
まあ、リアルフォースの持ち運びは難しいので、キーボードをカフェや図書館に持ち込んで仕事するのはおすすめしませんけどね。
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反対に標準モデルは「カタカタ」という風に「ザ・キーボードの音」という音がでます。
これはキーが反発する際にプラスチック同士がぶつかる音が聞こえてくるからですね。
まさに映画みたいなキーボード音が出るのですが、本体に音が響くので音はそれなりにでます。
また、通常モデルは軸部分とキーキャップの接続部分に遊びが設けてあり、キーが跳ね返ってきた際に独特な音がするのです。
このように通常モデルは音が出る構造になっており、「絶対無理」というレベルではありませんが他の人がいるスペースで使用するのは気が引けます。
特に静かな空間ではカタカタ音が目立つので、他人がいるスペースで使用するのはやめたほうが良いでしょう。
リアルフォース静音モデルの静音性は最強
タイピングの気持ち良さ
2つ目の違いはタイピングの気持ち良さです。
リアルフォースと言えば気持ち良い打鍵感というイメージがありますが、タイピングをした際に「気持ち良い!」と感じるのは通常モデルです。
先ほどは「通常モデルは音が大きい」とデメリットのように紹介していましたが、静音性が低いからこそ耳からもタイピングの気持ち良さを感じられるのです。
もちろん、静音モデルもリアルフォースの名に恥じないほどの気持ち良さですが、タイピングの気持ち良さは五感で感じるものです。
耳からの「カタカタ」という刺激も加わることによってタイピングに対する気持ち良さが増幅されるのです。
先ほどのキーキャップの遊びが発する独特の振動音も、タイピングの官能性を追求した結果だと思わざるを得ません。
通常モデルは静音性という枷が外れたことによって”気持ち良さ”がさらに増したということですね。
次に解説するように価格も数千円安いので単なる妥協モデルと思われがちですが、静音モデルとは別の魅力を目指したのが通常モデルと言うことを知って頂きたいです。
通常モデルは静音モデルの単なる下位互換ではない
ちなみに、当サイトではリアルフォースやHHKBなどの静電容量無接点方式のキーボードが気持ち良い理由を解説している記事がありますので、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
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金額が少し高い
3つ目の違いは価格です。
リアルフォースの静音モデルは高い静音性を発揮しますが、標準モデルよりも少し高い値段設定になっています。
現在のリアルフォースは同じR3またはR3Sでもバリエーションによって価格が変わりますが、静音機能の有無以外の条件を同じにした際の金額の違いは2~3千円程度です。
このように静音モデルを購入する際には若干価格が高くなるのです。
とはいっても、リアルフォースは最低でも2万円、無線モデルを選ぶ場合は3万円近くしますので、静音モデルが欲しいのに数千円の違いだけで「静音機能をケチろうかな?」となるのはもったいないですけどね。
静音モデルを選ぶと数千円高くなるが、妥協はおすすめしない
以上がリアルフォースの静音モデルを選ぶことで変化してくるポイントでした。
静音モデルは静音性に特化しており、通常モデルはタイピングの官能性に特化していると言えるでしょう。
静音or通常はどっちを選ぶ?
では、次に静音モデルと標準モデルのどちらを選ぶと良いのでしょうか?
前項の時点で何となく察しているかもしれませんが、明確な選び方があります。
静音モデルが良い方
静音モデルが向いている方は「静音性が求められる環境で使用する方」です。
静音モデルで幸せになる方
- 絶対的な静音性を求める方
- 共用スペースで使用する方
- 気持ち良さを重視しない方
「音が静かであることが絶対条件」という方は圧倒的に静音モデルです。
しかも、「静音モデルがおすすめ」ではなく、「”リアルフォースの”静音モデルがおすすめ」です。理由はリアルフォースの静音モデルは他キーボードの静音モデルと比較してもさらに静かだからですね。
>>>リアルフォースR3とHHKBの違いを6個解説!両方持ってるからわかる選び方とは?
そして、他人がいる場所で使用するキーボードを選んでいるのであれば静音モデルを選んだ方が良いです。
これは他の人の為だけではなく、自分の為でもあります。
あなたの性格にもよりますが、自分のタイピング音が大きいと「他の人が迷惑に感じていないかな、、、」と気にして音を出さないように気を遣ってタイピングすることになります。
しかし、この状態では作業に集中できないので、作業効率が下がってしまいます。
そんな余計なことに脳のリソースを使うよりは、静音モデルを購入した方が良いのは明らかです。
他には気持ち良さを重視しない場合も静音モデルがおすすめです。
これは、現在静音性が必要無くても、この先に状況が変化して静音性が必要になる可能性もあるからです。
標準モデルで困ることはあっても静音モデルで困ることはありませんし、静音モデルにしても2、3千円程度しか変わらないからです。
リアルフォースは十年、二十年スパンで使える耐久性があるので、状況が変化した時にも対応して使い続けられるように静音モデルを選ぶことをおすすめします。
そんなに長く使用していると静音が役に立つ場面が出てくると思いますので、いざ静音が必要になった場合に備えておくのがおすすめです。
様々な状況で使いやすいのが静音モデル
通常モデルが向いている方
では、逆に通常モデルが向いているのは以下のような考えを持っている方です。
通常モデルで幸せになる方
- タイピングに気持ち良さを求めている方
- 音を出しても許される環境
- ”ロマン”という言葉にビビッと来る方
- どうしても安く購入したい方
まあ、まとめると「タイピングの音を楽しみたい方」ですね。
前項で解説したように標準モデルは「カタカタ」と映画のような"いかにも"キーボードのような音を出します。
それなりに音が出ますが、音が許される環境ならば「カタカタ」という音を感じながらタイピングする方が楽しめます。
正直タイピングの快感は”ロマン”の域ですが、そんな”ロマン”が大切にしている方は一定数いると思います。
そのような方は通常モデルを選ぶことによって、楽しいキーボードライフを送れるでしょう。
あとはどうしても静音モデルの3千円分を節約したい方ですね。
どうしても予算を守る必要があったり、最安値でリアルフォースを購入したりしたい方は通常モデルを選ぶと良いでしょう。
気持ち良さという”ロマン”を追い求める方は通常モデル
以上が静音モデル、通常モデルが向いている方でした。
それぞれのモデルのコンセプトは明確なので迷う方は少ないとは思いますが、決められない場合は静音モデルを選択するとベターな選択ができます。
リアルフォースは両方とも魅力的
今回はリアルフォースの静音モデルの違いや静音性の高さ、静音モデルがおすすめの方を解説しました。
静音性特化の静音モデル、タイピングの感触を求めた通常モデルとそれぞれ魅力があります。
静音モデルの方が価格が高く、上位モデル的なイメージがありますが、全ての人にとって静音モデルが良い訳ではありません。
この記事をここまでご覧になった方は、今一度使用する環境や求める条件を明確にしましょう。
そうすると、価格やイメージに惑わされずに、自ずと「自分にとって最高のキーボード」が見えてくると思います。
この記事がキーボード選びの助けになったら幸いです。
当サイトでは他にもリアルフォースのモデルを選ぶ際に参考になる記事がありますので、ぜひご覧ください。
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リアルフォースはバリエーションがたくさんあるのが魅力ですが、バリエーションがありすぎて通販サイトではお目当てのモデルが見つかりにくいという難点もあります。
そこで、モデル探しやしやすいようにそれぞれのモデルごとにまとめています。
もちろん、Amazonリンクは東プレの正規販売品なので安心してご購入いただけます。
楽天のリンクは仕様上正規販売品を選んで頂く必要があります
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