HHKBは現在3つのモデルが発売されていますが、その中のHybridとモデルにはキーマップ機能が搭載されています。
しかし、HHKBは打ち心地や独特な配列などのハード的な魅力が取り沙汰されがちで、ソフト的部分は埋もれている印象があります。
おそらく、すでに購入している方でもキーマップ変更機能を活用している方はあまりいないでしょう。
しかし、HHKBの魅力はハードだけでありません。ソフトの強みも知ることで初めてHHKBの魅力を引き出すことが出来るのです。
今回はまだHHKBを所持しておらず、検討中の方にHHKBのキーマップ変更機能の魅力について解説する内容です。
現にHHIKBを所持しており、おすすめのキーマップを探している方は他のサイトで公開されている内容の方が参考になると思います。
それでは、HHKBのキーマップ変更ツールの特徴とそのメリット、使用方法を解説していきます!
こんな方に向けて書いています
- HHKBの購入を検討している方
- HHKBのキーマップ変更ツールの特徴を知りたい方
- HHKBのキーマップを変更するメリットを知りたい方
HHKBのキーマップ変更ツールの特徴
最初にHHKBのキーマップ変更ツールの特徴を解説します。
- Hybiridシリーズのみ対応
- HHKB本体に設定が保存される
- 機能はキーマップ変更とファームウェア更新のみ
- 感覚的に操作が可能
キーマップ変更ツールと言えばキーを押した際の入力内容を変更できるツールですが、キーボードによって細かい仕様が変化してくるのです。
しかし、そんな細かい仕様の違いが利便性や実用性に大きく影響しますので、大事な部分でもあります。
それではHHKBのキーマップ変更ツールの細かい仕様についてそれぞれ解説していきます。
Hybrid以上のみ利用可能
1つ目は冒頭で少し触れましたが、「Hybrid」シリーズのみキーマップ変更機能が付いています。
現在のHHKBのラインナップではBluetooth接続に対応しているモデルが「Hybrid」なので、無線接続が可能なモデルはキーマップの変更も可能ということになります。
そのため、キーマップを変更したい場合は「Professional HYBRID」か「Professional HYBRID Type-S」を選ぶ必要があります。
キーマップの変更が可能なのは"Hybrid"と入っているモデルのみ
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HHKBに設定が保存される
2つ目はHHKBに設定が保存されるので、他のPCで使用する際にも設定が引き継がれる点です。
これが地味に便利なポイントです。
実は一部のキーボードはキーマップ変更ツールがインストールされているPCに繋がないと変更が反映されず、他のPCで使用した際にキーマップがデフォルトになってしまうものがあるのです。
これは設定がPC側に保存されているから起きる現象で、複数のPCを使用する場合は我慢するかキーマップ変更ソフトをPCごとに入れて設定する必要があります。
しかし、HHKBの場合はキーマップを変更すると設定がHHKB本体に保存されます。そのため、違うPCで作業をする際にも何の操作をせずに同じキーマップを使えるのです。
特にBluetooth4台+有線1台を登録でき、コマンド一つで接続を変更できるHHKBには非常にメリットが大きいです。
HHKBは他のPCでも手間なく自分好みのキーマップが利用可能
機能はキーマップ変更とファームウェア更新のみ
3つ目はキーマップ変更とファームウェア更新のみに絞られているという特徴です。
自分でキーマップの設定をする際にネックになるのが「キーマップ変更ソフトの操作方法が分かりにくい」という点です。
私自身「設定項目は豊富だけど、何を変えたら良いのか分からん」ということが結構あります。
しかし、HHKBは設定可能な部分を絞ることで分かりやすい操作を実現しています。
下の画面はHHKBのキーマップ変更ツールのホーム画面ですが、設定できる項目はキーマップ変更とファームウェアアップデートのみです。
赤の四角で囲んでいるマークが2つありますが、左側がキーマップ変更ツール、右側がファームウェアの更新です。
ファームウェア更新は、キーボード自体のソフトウェアを更新するためにある機能です。
ただ、2022年7月現在の時点だと最終バージョンが出たのが2020年です。新品購入した場合は最新バージョンが入っているので、基本的に更新する必要がありませんし、この先更新されることはほとんど無いと思います。
このように2つしか機能が無いのでかなりシンプルで凄く使いやすいですし、タイピング用途の場合は機能が限定されていても不便に感じることはありません。HHKBは無駄を出来るだけ取り除くというコンセプトなので、ソフトもハードと同じような思想で作られていることが伝わってきます。
機能が絞られていて分かりやすい
感覚的に操作可能
4つ目はキーマップの変更ソフトは直感的に操作可能という点です。
HHKBのキーマップ変更ツールが使いやすいのは他にも理由があるのです。
下の画面はHHKBのキーマップを変更する画面ですが、視覚的に分かりやすいという理由もあります。
非常に分かりやすく作られているので説明が無くても分かりますし、手軽に操作できます。
以上のように細かい部分が考えられているので、HHKBはソフトウェアの面でも快適に使用できるのが特徴です。
HHKBはキーの配置だけではなく、ソフトウェアも使いやすさにこだわっていることが伝わってきますね。
HHKBのキーマップを使用するメリット
次にHHKBのキーマップを変更することで得られるメリットを解説していきます。
キーマップの変更は以下のような2つの利点があります。
- 使わないキーを有効活用できる
- 愛着が沸く
使わないキーを有効活用できる
1つ目は使わないキーの有効活用が可能という点です。
これがキーマップを変更する主なメリットでしょう。
HHKBは使用しないキーが削減されていたり、配置が変更されていたりするのが特徴ですが、「自分にこのキーは必要ないな」と感じる部分がありますし、反対に「このキーがこの場所にあったら便利なのにな、、、」ということもあります。
そういった場合に、キーマップを変更することによってさらにHHKBの利便性を高めることが可能なのです。
例えば僕が「最も変更して良かった」と感じているのがFnキーをスペースキーの両隣りに移動させたことです。
Fnキーはデフォルトの位置だと微妙に押しにくい位置に配置されており、Fnキーを多用するHHKBでは不便です。
そこで、スペースキーの両隣りにある変換・無変換キーを両方ともFnキーとして設定しました。
親指は他の指と比べて独立性が高いので、あらゆる同時押しを無理なく行えるようになりました。
▼キーマップ変更後画面▼
もちろんこれ以外の機能を割り当てることも可能なので、特定のキーを頻繁に使う場合はキーマップを変更して打ちやすい場所に移動するとさらに快適です。
キーマップ変更でさらに生産性向上が期待できる
愛着が沸く
2つ目は副次的な効果として、愛着が沸くというメリットがあります。
皆さんは何かを工夫して自分好みにカスタムすると、そのカスタムしたものに愛着が沸きませんか?
車、バイク、エアガン、プラモデルなどの趣味を持っている方は自分でカスタムする喜びを体験したことがあると思います。
愛着が沸くとこれからも長く使用していきたくなりますし、タイピングをする作業がさらに少し楽しくなるのです。
そして、HHKB自体の耐久性も非常に高く、十年スパンで使っていけますので非常に親和性が高いです。
愛着が沸いてタイピングがさらに楽しくなる
以上がHHKBでキーマッピングを変更するメリットです。
HHKBは配列にこだわられてはいますが、HHKBを選ぶコダワリ派だからこそさらに細かい部分の不満が生まれます。
そんな方たちにとって、キーマッピング変更機能は非常に便利なのです。
そこまでこだわりが無い場合も、使ってみると快適なので触ってみることをおすすめします。マッピングの変更自体は簡単なので、是非とも活用していきたいものです。
HHKBキーマップ変更ツールの使い方
最後に皆様にHHKBのキーマップ変更の簡単さを知って頂くためにキーマップ変更方法を解説していきます。
キーマップを変更するためには以下のような4つの作業を行います。
- キーマップ変更ツールをインストールする
- 有線ケーブルを用意する
- 書き換えるキーマップを作成する
- HHKBに書き込む
4つと聞くと多そうに聞こえますが一つ一つの作業は簡単でなので、皆様が思っているよりも簡単です。
それでは、キーマップ変更の詳しい方法を解説していきます。
事前準備
キーマップ変更ツールを利用するには最初に事前準備が2つ必要です。
先ほど作業フローの中では1つ目と2つ目ですね。
1つ目はキーマップ変更ツールのインストールです。
HHKBキーマップ変更ツールはPFUの公式ホームページでダウンロードが可能です。
ダウンロードしてインストールするだけなので、いつもインストールする時と同じようにすれば良いだけです。
当然ですが2回目以降はこの作業は必要ありません。
2つ目が有線ケーブルでPCとHHKBを接続することです。
普段は無線接続を使用している方も、キーマップの変更は有線ケーブルでPCと接続する必要があります。
ただし、注意点もあります。
HHKBの無線接続モデルである「Hybrid」は有線ケーブルが付属しておりません。
キーマップが変更できるのはHybridモデルだけなのに、そのために必要な有線ケーブルが入っていません(笑)
>>>HHKB Professional Hybrid Type-Sの付属品は何がある?入っている物を紹介!
そのため、有線ケーブルは自分で購入する必要があります。
HHKBに対応しているケーブルはUSB Type-Cで、大体1千円から2千円程度で購入できます。
ちなみに、有線ケーブルを使用すると電池残量を気にする必要が無いので、自宅のパソコンなどの決まった場所で使用する場合はおすすめです。
>>>HHKBの電池持ちは約3か月!電池代を節約するポイントも解説します
これでキーマップを変更する準備は完了です。
事前にUSB Type-Cケーブルを購入する必要がある
キーマップの変更方法
次にいよいよキーマップの変更作業を解説していきます。
ダウンロードが完了して、ソフトを立ち上げたら以下のようなホーム画面が表示されます。
▼キーマップ変更ツールのホーム画面▼
メニューにはキーマップ変更とファームウェア更新の2つがありますが、右側のキーマップ変更を選択します。
右側のキーマップ変更を選択すると、キーマップ変更画面が表示されます。
今回は前項でおすすめした、スペースキーの両隣りにある変換・無変換キーをFnキーに変更します。
ちなみにスペースキーとその両隣が斜めになっているのは、スペースキーを反対にしているからで、親指がフィットして押しやすくなります。
かなり気軽にできる簡単なカスタムなので、非常におすすめです。
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それでは、いよいよキーマップを変更していきます。
最初は上のキーボードのイラストから変更したいキー(今回は無変換キー)をクリックします。
クリックすると、選択したキー(黄色の矢印)の周りが青くなります。
次に下の配列から選択したキーに割り当てたい機能を選択します。
下のキーボードで割り当てたいキーをクリックすると、上の先ほど選択した部分が青くなります。
青くなったらそのキーは完了です。
そして、スペースキーの左隣の無変換キーも同様にFnキーを設定します。僕の場合は元々Fnキーだったところに変換キーを一応配置しています。
これで元々変換・無変換はFnキーへと、Fnキーだったところは変換キーへと置き換わりました。
また、HHKBはFnキーとキーを組み合わせて削減されたキーの代用をします。そのため、Fnキーを押している際の動作も個別に切り替えることが可能です。
ソフト画面上の左下にある青いFnキーを押すことでFnキーと同時押しした際の動作を選択できます。
左下のFnキーを押すと上側のキーボードイラストに表示されている機能が変化します。
Fnキーを同時押しした際の機能も先ほどと同じように設定を行います。
ちなみに、僕のHHKBは今回変更する部分以外にも変更しており、上の写真はデフォルト状態ではないので注意してください。
最後に自分が変更したい部分を全て替えられた後は、上のキーボードのイラストの右隣にある「HHKBへ書込み」というボタンをクリックすると完了です。
書込みが終了した後に正しく動作しているのであれば、以上でHHKBのキーマップ変更は完了です。
記事で見ていると少し難しいと感じる方もいるかもしれませんが、実際に自分で操作してみると案外簡単に行えます。
HHKBは内面も魅力的
今回はHHKBのキーマップ変更ツールの特徴とそのメリット、使用方法を解説を解説しました。
キーマップ変更機能は非常に便利ですが、ハード面の魅力に隠れてしまっている印象があります。
しかし、皆様に解説したようにHHKBはソフト面も非常に魅力的です。
現在購入を検討している方も、すでに購入した方も是非ともキーマップ変更ツールで自分好みに染め上げてしまいましょう!
特に今回紹介したスペースキーの両隣りをFnキーにするのは非常におすすめです。お試しがてらに変更してみるのはどうでしょうか?
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