
ほとんどのキーボードにはチルトスタンドが標準装備で装着されています。
そして、それは高級キーボードのHHKBも例外ではなく、チルトスタンドが装備されています。
恐らくほとんどの方は「付いている物だから使うと良い効果があるのだろう」とチルトスタンドを使用していると思います。
しかし、HHKBのスタンドが2段階で調節可能なので、「どの角度が最も良いか?」というのも気になりませんか?
実はチルトスタンドに関する研究によって答えが出ているのです。
今回はHHKBのチルトスタンド機能について詳しく解説していきます。
HHKB Studioの方も同様です
こんな方に向けて書いています
- HHKBのチルトスタンド機能について知りたい方
- HHKBの最強の角度が知りたい方

HHKBのチルトスタンドは3段階
HHKBのチルトスタンドは3段階で調節できるようになっています。
- チルトスタンド無し
- チルトスタンド1段階目(3度)
- チルトスタンド2段階目(6度)
▼チルトスタンド無しの状態▼

▼チルトスタンドあり(低)▼

▼チルトスタンドあり(高)▼

このように、チルトスタンドが3段階に調節できるので、自分が好きな角度に調節することが可能です。
HHKBは0度、3度、6度の3段階に調節可能です。
チルトスタンドが取れたら
本来はチルトスタンドが取れることはありませんが、何かの拍子で無理な力がかかって取れる場合があります。

単純な話、同じように付けるだけで大丈夫ですが、付ける際に注意点があります。
それは「チルトスタンドを逆に付けない」ということです。
チルトスタンドが取れて慌てて付け直してから使おうとしたら、なぜか不安定になってしまったことがありました。
「なんか不安定だな?」と感じてもう一度見たら、逆にスタンドを付けてたことがあります。
もちろん、もう1度スタンドを外して付けなおしました。
「そんなの間違わないよ!」と思うかもしれませんが、高価なHHKBを壊して焦っていたので正常な判断が出来ませんでした。

もし、取れてしまった際には小さい方のチルトスタンドが付いている側を上にする必要があります。

基本的には無いとは思いますが、仮にチルトスタンド取れても焦らず向きに注意して取り付けて下さい。
チルトスタンドを取り付ける際には向きに注意する
HHKBチルトスタンドの最強角度は?
それでは、いよいよ本題に入っていきます。
HHKBのチルトスタンドはどの角度で使用するのが最も良いのでしょうか?
冒頭でも話したようにこれに関してはすでに研究結果が出ています。
実はタッチタイピングが出来る方と出来ない方によって最強の角度は変化するのです。
タッチタイピングができる方
タッチタイピングができる場合はチルトスタンドを立てずに使うのがオススメです。
理由はタイピングをする際に手首を持ち上げる角度が増えてしまうからです。
これによって、手首に負担がかかるのでチルトスタンドを使用しなかった方が疲労軽減効果があるのです。

僕自身もこの実験結果を知るまでは「チルトスタンドは使った方が疲労軽減になる!」と信じて、毎回最大に立てて使用していましたが、実験結果を知った後にすぐにチルトスタンド無しで使い始めました。

正直、チルトスタンド無しに慣れていない変更直後は違いが分かりづらかったですが、スタンド無しに慣れた現在では疲労感に明確な違いを感じ取れるようになりました。

タッチタイピングでき、チルトスタンドを使用している方は一度無しの状態を試してみることをオススメします。
タッチタイピングが出来る場合はスタンド無しの方が疲労軽減できる
タッチタイピングが出来ない方
タッチタイピングが出来ない方はチルトスタンドを使用しない方がオススメです。
先ほどの結論を聞いていると全く逆のことを言っているようですが、これにはきちんとした理由があるのです。
それは、チルトスタンドを使用した方がキーボードの印字が見えやすくなるからです。
手首の疲労に関しては使わない方が良いですが、ここでポイントになるのが「最も疲労軽減効果がある角度」ではなく、「最強の角度」と言うことです。
「最強の角度」と言うのは最終的に最も効率が良い角度のことで、印字を見る場合は手首の疲労削減効果よりも印字の見やすさの方が影響するということなのです。
そのため、タッチタイピングが出来ない場合は最終的に効率が良くなるチルトスタンドをオススメするのです。
ただ、ある程度下を見ずに入力できる方の場合は、無しでも良いかもしれません。
最初にチルトスタンド無しを試して見えにくいと感じたら、1段階目、2段階目と徐々に上げていくと良いでしょう。
疲労感を重視する場合は無しでも良いと思います。
ちなみにHHKBの墨モデルの場合は元々印字が見えにくい関係で、違いが分かりません。

印字の見やすさはどうしても個人差があるので、「チルトスタンド無しが最も疲れにくい」というのを念頭にして、印字が見えやすい角度を探してみると良いでしょう。
タッチタイピングが出来ない場合は使った方が効率が良くなる
以上がHHKBを使用する際におすすめのチルトスタンド角度でした。
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パームレストは必須

ただし、HHKBを使用するにはパームレストが必須です。
パームレストを使用していない方はチルトスタンドの角度を変えるよりも圧倒的に効果がありますので、パームレストを導入してください!
というのも、パームレストが無いとチルトスタンド以上に手を持ち上げる必要がありますし、腕を浮かしているとかなりの負荷がかかります。
>>>パームレストはいらない?疲労感、スピード、ミス率などの効果を実験!
また、HHKBはパームレストを使うことが前提なので、「パームレストが無いと本来の力」を発揮できないまま使っていることになります。
これでは非常にもったいないので、パームレストを使用することをオススメします。

パームレストを使用するのは大前提
▼パームレストを簡単に試せます▼
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さらに疲労軽減する方法
僕は現在HHKBを1年半以上愛用しており、このキーボードでブログを作成していますのでたくさんのタイピングをしています。
その過程で、さらなる疲労軽減効果を求めて研究した結果、良い方法を見つけました。
それが、HHKBの手前側に6mm程度の薄い板を挟み込み、少し高めのパームレストを使用するということです。
実はHHKBはチルトスタンド無しの状態でも傾斜が結構あります。
これによって、上の段をタイピングをする際手首を持ち上げる必要があり、疲労の原因になります。
そこで、前側に板を挟んで傾斜を相殺するのです。

板を挟んだ状態ではキーボードの手前側が浮いており、それによって傾斜がなだらかになっていることが分かると思います。

ただし、手前側の高さが板の厚み分だけ変化するので、その分厚みのあるパームレストを使用する必要があります。
この状態で丁度良いパームレストはHyper Xのパームレストです。

最初にHHKB用に買った際は厚みがありすぎて「失敗した、、、」と思っていましたが、板を挟み込んだ状態にピッタリでした。
厚みがあるパームレストが必要です。
とはいえ、「何を挟み込めば良いのか分からない」という方もいると思いますので、僕が使用していた方法を解説します。
僕は使用していたのはキーボードのキーキャップを外すための道具である「キープラー」です。

厚みが本当に丁度良くて、これをHHKBの手前側に挟み込んでいました。

>>>キープラーは2種類!特徴とメリット、おすすめのキープラーを解説!
ちなみに今はそれをヒントにして作成したオリジナルパーツを使っています。

これは3Dプリンターで作った板状のパーツに、滑り止めシートと装着用のマジックテープを取り付けた物です。
キープラーを挟むよりも安定感が増したので、自分でも完成度に満足しています。


さらに疲労感を軽減したい方は試してみましょう!
自分に最適な角度を見つけよう!
今回はHHKBのチルトスタンドの中で最強の角度について解説してきました。
結果としては印字を読むならチルトスタンド有、疲労軽減するならチルトスタンド無しがおすすめということですね。
チルトスタンドは疲労軽減に効果があると思って使用していたので、これを知った際には衝撃を受けた記憶があります。
とはいっても、手の大きさや条件はそれぞれ変化します。
「自分はチルトスタンドありの方が使いやすい」と思っているのであれば、自分が使いやすい角度にするのが一番です。
僕が現在行っている板を挟む方法など、色々試してみて自分に合った物だけを取り入れると良いと思います。
ただ、パームレストが有ることが前提ですので、まだ使っていない方は購入することをオススメします。
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